熊谷清治さんを偲んで

20数年前、東村山に来て右も左もわからなかった私が、このまちの政治や文化やそれを支える人たちのことを理解したり、時に理不尽な場面に出くわしてもひるまずに闘って来られたのには、厳しい局面を支えてくださった幾人もの恩人たちの存在があります。

その一人、熊谷清治さんが8日に旅立ったことを先ほど知りました。

清瀬のホスピスにおられると知ったのは昨年12月のこと。
驚いて知人と共に訪ねると、「俺もよくわからんのだが元気なんだよ、ハッハッハ」と笑顔で迎えてくださり、読みたい本があるとおっしゃるのでネットで手に入れて届けたり、月刊「世界」2月号の特集「リベラルに希望はあるか」の感想をLINEで交換したり…。
2月末には言葉通りに退院してご自宅での生活を取り戻され…4月1日には長年の戦友お二人と共にささやかな退院のお祝い会をしたり。

お元気で過ごされているとばかり勝手に思って時折LINEのやり取りを続けていたのですが、実は6月半ばには再入院をされていたようで…。
7月19日には「体調は少しずつ悪化してます。ま、頑張れるだけ頑張るしかないですね。心配してくれてありがとう😆」
8月5日午後には「明後日来て下さるとのこと、~~ 当方の事情により恐れ入りますがやむなく辞退させていただきたくお詫びとご連絡申し上げます。」と。

「とてもしんどい状態なのに連絡くださって、本当にありがとうございます。とっても心配ですし、お会いしたい気持ちがやまやまですが…120%承知しました。飄々とまたお元気になられて、新たな学びをいただけることを切望しています。快復、衷心よりお祈りしています!」」と返したら、

「ご承知いただきありがとうございます😆」とすぐにお返事くださいました。
が、これが最後のやり取りとなってしまいました。

桁外れの探求心と知識欲、そして公正さを追求する強い意思。
「知」の人であり、最後まで前向きな言葉に満ちていた熊谷清治さん。

今頃天国で千葉さんと再会され、楽しく作戦会議でしょうか?

本当にお疲れ様でした。
どうかどうかゆっくりおやすみください。
ありがとうございました。

合掌

【Weblio辞書 議席譲渡事件】
https://www.weblio.jp/content/%E8%AD%B0%E5%B8%AD%E8%AD%B2%E6%B8%A1%E4%BA%8B%E4%BB%B6
>選挙の立会人であった男性が、市選管、都選管への不服申し立てを経て、10月4日に都選管を相手取り、選挙の無効を訴える裁判を起こした。

この「男性」こそ、おかしいことにおかしいと勇気をもって声を挙げ、最高裁での逆転勝訴を牽引した熊谷清治さんです。
真実を知る生き証人であり、私にとっての大切な先輩がまた一人いなくなってしまいました。
本当に悲しく、寂しい夜です。

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