間もなく「野火止児童クラブ使用料の3割減額を」の審議です

只今、10月1日17時30分。

9月議会最終日は、「東村山市立児童館条例の一部を改正する条例」の審議と、意見書審議等を残すのみです。

http://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/gikai/katsudo/gikai_09_gian-kekka/h25/h2509/index.files/g2509-09.pdf

この条例は、議員提出議案として島崎、奥谷、朝木各議員が提案者です。

奥谷議員が9月議会の一般質問で取り上げ、会派として決算委員会でもかなりの時間を割いて質疑していた野火止児童クラブについてのものです。
市議会HPの議案説明には「第2野火止分室の建替え又は第1野火止分室の増築等、使用料に見合ったサービスを提供するまでの間、この2つの分室の児童クラブ費を減額するもの」とあります。

内容からは、定員を3割超えて「詰め込んでいる」から、施設改善が果たされるまでの間、月額5,500円の使用料を3割減免せよ、と読めます。

 

奥谷議員は9月6日(金)の一般質問の中で次のようにおっしゃっていたので、これが今回の条例改正の提案理由だと受け止めてよいのだろうと思っています。

・(現状は)契約違反。全ての在籍児童113名が第1クラブに詰め込まれている現状は、明らかに第2で契約しているのに…使えてない。全ての在籍児童が第1に詰め込まれていた時期まで遡り、児童クラブ費の減額又は返還を行うべき。

・我々が旅行に行って、3人が入れる部屋と7人が入れる部屋があり、10人で入りますよ、ということで7人部屋と3人部屋を予約したとする。行ってみたら、雨漏りがしますから(片方は)使えません、3人の方は7人の部屋へ一緒に入ってください、となった。3人の部屋は使えない。同じ5,500円を払わされた。これで納得するか?(児童クラブでは)一日二日じゃない、何年にもわたってその状況が続いている。全く改善してこなかった行政の不作為の責任はあるだろう。

・第2は定員が31名。そこに46名。これはいくらでも増やせる。

・保護者は第2は使えないので第1に一緒に入ってくれ、とは聞かされていない。

・子どもたちはぎゅうぎゅう詰めの中、親たちは預けなければ仕事ができないから預けている、泣く泣く。その状況をいいことに、ほったらかしの状態を続けている。少なくとも1年以上、もっと前からと聞いている。

・不完全履行だ。少なくとも何割か(使用料を)削減します、例えば4,500円でいいですよ、今から建て替えの準備をしますから、その間待ってください、という条件付きならばまだしも、(市は)全然やる気がない。

・行政不作為による子どもたちの人権の侵害だ。

 

また、奥谷議員は決算委員会の最終日には、決算認定に反対する理由の1番目にこの問題を取り上げ、

・雨漏りと老朽化で殆ど使用されていないプレハブを、児童館第2野火止分室として契約しながら、第1第2の児童全てを第1に詰め込み、第1の規模70名をはるかに超える約105名を保育し、使用料に見合ったサービスを提供していない。

・その状況を認識しながら市長は、優先順位が低いと増設や建て替えをしてこなかった。

・保育実体がないプレハブを第2児童クラブ、約41名として、東京都から一番高いランクの319万1千円を児童クラブ事業補助金として不正に受給したと考えられる。

・そのために、メンテナンス契約もしていないプレハブに年間132万1世年をリース料として支出している。

と主張されていました。

 

ここからは私の認識と考えを書きます。

童クラブ入所希望者が年間100名規模で急増した時期、待機していただくか、安全に配慮しながらも全員入所を求めるのか、で議論がありましたが、当市では学童保育連絡協議会も市議会のほぼ全会派も、全入を優先して要望してきた経過があります。

その後、一部には100名を超えるようなクラブが現れたことと、国も大型化を憂慮して71名以上については補助金を出さないという対策=分割・増設促進策を打ち出しました。
東村山市では学童保育連絡協議会の意見も踏まえてその状況に対応し、第2学童クラブという形で併設したり、一部は学校内の空き教室を活用したり、と整備を急ぎました。
野火止児童クラブでは当時の児童数を前提に新たに建設された大きな建物で保育することが計画されましたが、遊び場として残してほしいという保護者の強い要望からそれまで長く使っていたプレハブを残すこととなりました。その後、児童がさらに増えたため、そこを第2クラブとして登録し、運営してきた経過があります。

第2クラブの新設や旧施設の建替えを行った後、想定外に児童が減った地域と増えた地域があり、新興住宅地が増え続け、共働き世帯が増えている恩多地区にある野火止は、著しく入所希望者が増えた最たるクラブです。

人口増加地域であるので、100名を超える状態は今後もしばらく続くと考えられますし、第2クラブの建物も老朽化していることも事実であることから、保護者が第2クラブの建て替えを求めるのは至極当然であり、これに反対する会派もないのではないかと思います。

しかし、「3割詰め込んでいるから3割まけろ」という声が、保護者の間にどれほどあるのでしょうか?

また仮にあったとしても、それが議会として提案する解決策なのだろうか?というのが現段階での私の考えです。

 

待機よりも全員入所を保護者も議会も求めてきました。

プレハブを残すことは保護者からの強い求めでした。

その後の入所児童急増が想定を超えるものでした。

所管としても対策が必要であると認識していることは、9月議会の度重なる答弁から明らかです。

父母会からの建替え・増築の要求は、今年度、5月に入ってから初めて要望と言う形で伝えられたというのが私の認識です。

事実経過をきちんと押さえ、冷静に議論すればよいように思えます。

 

使用料5,500円は、おやつ代と教材費の実費であり、人件費や施設費は含まれていないはず。

提案理由にある「使用料に見合ったサービス」とは、いったい何をさすのでしょう?

 

昨年度、市と学保連の保護者の皆さんによって苦労の末に運営ガイドラインが策定されました。

これはあるべき児童クラブの姿を明文化し、現状を下回ることのないよう、さらに現状を上回る内容をつくっていくよう、市と保護者が合意をしたということであり、互いに踏み外せない信義が構築されたことに価値がある、と受け止めています。

私には、今回の一連の議論と議案提案が、当事者たちの努力を軽んじ、子どもたちの現場に無用の対立を持ち込むようなやり方に思えますし、極めて残念な思いがしています。

子どもたちを真ん中にして、最善を考えれば、自ずと合意形成が可能な案件に思えるのです。

 

さて、6時再開です。行ってまいります。

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