【選挙前最後の公務が終わりました】

広報広聴委員会としての最後の仕事は、5月1日号の市議会だよりの編集&発行でした。
今朝10時からの会議で全8ページの校正を1時間半ほどかけて終え、あとは事務局にお願いし、散会となりました。

右も左もわからず議会に飛び込んだ初当選時、最初に所属することになったのが、政策総務常任委員会と、議会だより編集委員会(現在の広報広聴委員会)。広報広聴はその後16年間ずっと委員を務めてきましたので、特段に思い入れの強い場です。

見えない、わからない、発信が足りない、と言われ続けてきたことに対して、それでも一つ一つ合意を得ながら変えてきたなぁ…といろいろ思い出しています。

16年前に最初に私が発言したのは「各議員の一般質問に顔写真を入れた方がいい」ということでした。当時は名前だけでしたので。
すると当時のベテラン議員から「それはできない」という返事。
理由を尋ねたら…「質問をしない人もいるので、写真が出る人と出ない人が生まれて不公平だから」とのこと。
一瞬なにを言っているのかわからなかったですが、「みんなが質問すればいいだけのことですよね」と返したことを覚えています。
この点は賛同意見も多く、割とすぐに「写真も掲載する」ことになりました。

その後も、「全議員の賛否一覧は有権者に対して絶対必要な情報として提供すべき」と提案し、これも議論の結果、実現しました。
未だにいろんな言い訳をして掲載していない議会も全国にはかなりあるので、こういう点は早めに改善できた方だと思います。

ということで、どんなことにも経緯と事情というものがあって、変えることは簡単ではないわけですが、「市民に開かれた議会」を掲げて9年近く経つ東村山市議会。
間もなくやってくる選挙を経ても、「議会基本条例」に定めた大原則は変わりませんので、誰が議員になったととしても、「不断の改革」を総意として進めていくことになっています。
ぜひとも厳しい目で注目いただき、議会がより機能を高めて、市民福祉向上が図られるよう、大いに参画いただきたいと思っています。

学保連からのアンケートへのお答え(その1)

東村山学童保育連絡協議会(学保連)から今回もアンケートをいただきました。4月1日締切には途中までしか間に合わず、追加で慌てて送らせてもらいました。遅くなって申し訳ありませんでした。
子育てとお仕事を両立させながらの忙しい中でのこのような取り組み、どうもありがとうございます&おつかれさまです。

おそらく、回答を寄せた人の分の要旨がまとめられて、学保連だよりとして発行されることと思いますが、ちゃんと答えようと思うとどうしても長くなってしまいまして…ご迷惑かけたことと思います。

ここでは、自分の分の全文を公開したいと思います。問1への答えが特段に長くなってしまったので、(その1)としてアップし、2~4はまとめてアップします。

問1.2018年12月の閣議決定では、2015年に国が定めた放課後児童クラブの全国的な最低基準がこれまでの自治体が従うべき基準から「参酌すべき基準」に変更されようとしています。東村山市議会においては、2019年2月22日、放課後児童支援員の資格と配置基準の堅持を求める意見書が全会一致で採択されました。東村山市の放課後児童クラブの量的確保に加え、質の向上を今後どのように進めていかれますか?施設や指導員の確保、資質・労働条件の向上についてどのようにお考えですか?

答1.まず量の確保ですが、働く保護者がいっそう増えたことと、国の方針によって6年生までの受け入れとなったことで、児童クラブのニーズは増大していますので、増設は必須の課題です。かつて一斉に第2学童を増設した分をはるかに超える希望者数になってきていますので、32年度の学校内4か所増設ではとても賄いきれないものと思います。

とはいえ、需要をすべてカバーするだけのハード面での整備を短期間で完璧に行うことは、市政の他の課題との兼ね合いからいって難しいのが現実だと思いますので、32年度の学校内整備の状況を見つつ、同様の方法で増設できる学校がないのかどうか検討すべきだと思います。その際、「7つの中学校の活用」も視野に入れることがカギになるのではないか、と考えます。

また量の確保には、公設民営ではなく、保育園と同じく民間事業者の新規参入・増設も検討せざるを得ないと思いますが、前提となる議論が全く行われていないので、極めて慎重に扱うべきと思います。

次に質についてです。正規職員の退職者不補充を続けていることで、やがてすべてのクラブで嘱託職員中心の運営になることが予測されます。本来であれば、せめてクラブの数だけ正規職員を維持するべきだと思いますが、増設しつつ維持となれば職員数拡大になるので、なかなか難しいことだとは思います。そこで、市議会一般質問でも取り上げましたが、5つの子育てエリア=5つの児童館にそれぞれのエリア内の児童クラブを担当するための正規職員を配置し、各クラブの嘱託職員を指導、サポートする体制を最低限つくるべきだと考えています。

これは、5エリアごとに1つずつある市立保育園を各エリアの基幹保育園として、民間保育所との連携、サポートを進めていく、という市の方向と合致すると考えています。そのためには、毎年1名ずつでなくとも、計画的に一定数の専門職としての正規職員を採用していくことが必須条件であり、この点は今後も強く求めていきたいと考えています。

いずれにして、東村山市では、量、質ともに、学保連を無視しての変更は決してできないということが、最大のチカラです。皆さんの長年の取組みで培ってこられた市との信頼関係が最大の砦になりますし、今後の土台になるものと考えています。

私はなぜ議会に飛び込み、なにを追ってきたのか(後編)

おとといアップした 、日経グローカル 2014年2月号 に掲載された

「情報こそ自治の源泉」全員がプレイヤーの自治体をめざして

の後編です。

議会改革の原動力は共に汗すること

 一方、私自身が身を置く議会も、ここ4年ほどで変化を遂げてきました。「変えよう!議会・東村山」というベタな名称の会派を3名で結成した2009(平成21)年には、当時の正副議長に「スローガンのようで変だ」「我々が変えるべきは行政であり、議会を変えるとは意味不明」等と叱責され、修正を求められたものですが、先進議会への視察や、議会改革をテーマとした市民と共に学ぶ講演会の開催などを通じて、少しずつ課題意識の共有と信頼関係の醸成が図られていきました。

 改選を経た2011(平成23)年6月には「議会基本条例制定を進める特別委員会」が全会派参加でスタート。課題抽出の議論から始め、市民へのアンケートや議会としての報告会、それらを周知する超党派での街頭活動、ポスターやチラシ、回収箱等の手作り等々、議会を挙げて議論と作業を重ねてきました。昨秋実施した条例案へのパブリックコメントは127件に及び、その回答についても10時間以上かけて一つ一つ議論し、確定していきました。

 また条例の議論と並行して、議会報への全議員の賛否一覧表掲載、本会議の録画配信、ツイッターでの情報発信、市議会HPへの議案全文の掲載、予算・決算委員会のユーストリーム配信等、できる改善を重ねてきました。

 2年半かけて制定した議会基本条例は、本年4月1日施行となるので、現在は報告会や傍聴、広報広聴等のルール作りに取り組んでいます。この間、議会事務局が議員と思いを共有し、主体的に動きを作り続けてくれていることが重要なエンジンとなっていることも記しておきたいと思います。

全体主義と自治後退の波の中で

 国政では政権交代が2度にわたってありましたが、地方自治体の一人の議員としては今、現政権の姿勢に大変大きな危惧を抱いています。

 それは、国家主義、全体主義の台頭=民主主義の否定、分権・自治の否定ということに他なりません。特定秘密法の成立の仕方は、情報公開と説明責任とは真反対を行くものでした。今後、地方自治体にも必ず負の影響を与えるでしょう。政権与党の改憲草案は、言論の自由や知る権利を「公益及び公の秩序」を理由に制限できると明記しています。

 私は地方自治の最前線で、目の前の市民生活にひたすら向き合いたいと思っていますが、国は国、地方は地方と言っていては取り返しのつかないことになるのではないか、という思いが自分の中で日に日に高まっています。

情報は市民のもの

「東村山市みんなで進めるまちづくり基本条例」第9条には、「市は、市が保有する情報は市民のものであるとの認識に立ち~」と明記されました。今だからこそ、の価値を感じています。

 12月議会の私の一般質問「オープンガバメントで自治と協働を加速させよう」に対し、市長は「情報公開と情報共有は生命線であり、公開と提供は当たり前。これからはいかに二次利用できる情報を市民に提供するかが、自治と協働の質を決める。加工しやすい情報の提供は、市民が政策を考えることに資する。先進市だと言われるよう頑張っていきたい」と答えました。

 11年前の今頃、議会の傍聴席から見えたあの景色とは隔世の感すら覚える瞬間でした。

 しかし、目指すべき姿からすれば、まだ緒に就いたばかり、という状況です。

 情報が提供されても、活かされなければ価値を持ちません。オープンデータ化、オープンガバメントへの歩みを確実に進めながら、一人でも多くの市民、国民が、当事者として大事なことを議論して決めていく、他人事から自分事として捉え直すきっかけを少しでも多く作っていきたいと考えています。

 誰も排除せず、互いの違いを認め合いながら、合意形成にともに汗する。全員参加でともに生きるまちをつくる。東村山という都市近郊の小さな町からその営みを続けていきたいと思っています。

夜まさたか&朝まさたか

ずっと開いてきた「さとっちカフェ」の特別編として、私自身の取組みを簡潔にお伝えし、身近な疑問にお答えしたり、ご意見を伺う機会と考えています。

【夜まさたか】
①4/5(金)夜7時~ ②夜9時~ ③4/8(月)夜6時半~ ④夜8時~ ⑤夜9時半~

【朝まさたか】4/8(月)①朝7時~ ②朝8時半~

★「発表会」ですが、「質問会」でもあります。なんでも聞いてください

★佐藤まさたか支持・不支持は関係なし

★お名前を書かせることもありません

★予約不要 お気軽にご参加ください

今回からは、サンパルネ2階の会議室(24名定員)をお借りして、1時間ほどを考えています。小ぢんまりとした集まりになると思いますので、大きめの集まりよりもお互い話しやすいのではないかな、と思います。

ご参加お待ちしています(^^)/

私はなぜ議会に飛び込み、なにを追ってきたのか

4期16年間の中で、何度か雑誌やネット媒体から原稿を依頼されて苦悶しながら書き上げたことがあります。

その都度、慣れない締切との闘いでしんどかった記憶がありますが、しばらく経ってから読み返してみると、その時々の自分なりの思いや、取り組んできたことがそれなりにまとまっていて、貴重な機会をいただいたのだな…と今さらながら感謝の思いが湧いてきます。

ということで、5年前の2014年2月、日本経済新聞社が発行している伝統ある業界誌「日経グローカル」の「奮闘 地方議員」で取り上げていただいた原稿を今日は掲載してみたいと思います。

私がなぜ市議会に飛び込もうと思ったのか、飛び込んでから何を追求&追及してきたのか、5年前に何を考え、どこを目指していたのか。自分で書いたものですが、その後の5年間、どれだけ頑張れたのだろうか?と背筋が伸びる思いもします。

長いので、前編&後編として2回に分けて取り上げたいと思います。

プロの校正が何度か入ったもので、いつもの私の文章より読みやすくなっていると思いますので、ぜひご一読いただけたらと思います。

http://www.nikkei.co.jp/rim/glweb/mokuji/237mokuji.html

「情報こそ自治の源泉」全員がプレイヤーの自治体をめざして

私たち東村山市議会は昨年12月議会の最終日に、市長提案の「みんなで進めるまちづくり基本条例(いわゆる自治基本条例)」と議員提案の「議会基本条例」をともに可決、成立させました。

いずれの条例も今さら珍しいものではありませんが、自分自身の歩みに照らし、一つの到達点としての感慨を抱きつつ2013年を締めくくりました。

 開園間近の保育園名が個人情報!?

2003(平成15)年3月、市議会への挑戦を決断して翌4月に26人中18位で初当選。無所属の一人会派「希望の空」として、右も左もわからない世界での日々が始まりました。

直接的なきっかけは、水面下での計画が発覚した個人立の認可保育園問題でした。規制緩和に乗じたような基準ぎりぎりの中身とともに、市は「個人立なので、個人情報にあたる」とし、公開請求された書類の園名や重要箇所を黒く塗りつぶしてきました。私は、市内の保育・教育関係者の皆さんとともに「待機児童の解消は、保育の質を確保し、多くの関係者の協力が得られる公明正大な方法で行うことを求める請願」を議会へ提出し、行方を見守りました。

審査が行われた厚生委員会では、「全額公金で運営される認可保育園が3か月後に開園しようというのに、園名も設置者名も明かさないのはおかしい」と各議員が追及。紛糾の末に呼ばれた情報所管が、「個人情報には当たらない」と答弁し、ようやく最低限の状況が明らかに。お粗末なやり取りの連続に、傍聴席の一市民として、「この行政は何かがおかしい」と強く感じました。

問い続けてきた「情報公開」と「説明責任」

議員として活動を始めてみると、その思いはさらに深まりました。

約100億円の税金を注ぎ込み、狭い駅前に超高層ビルと広場等を計画していた再開発事業では、「組合施行」という手法のために大部分が情報公開の対象外とされ、市民への説明会開催もなかなか実現しませんでした。工事入札への疑義を追及しても、「主体は再開発組合であり、市に直接の責任はない」と答弁。

この状況に危機感を抱いた方たちが起こした行動は、「東村山駅西口再開発事業を現計画のまま行うことについて市民の賛否を問う住民投票条例案」の直接請求でした。市内各所で説明会開催と街頭活動を展開し、1か月の法定期間内に約1万8千の署名を集め、市長に提出。2006(平成18)年11月のことです。

議会では、住民投票制度推進を語る議員のよもやの反対によって1票差で否決され、住民投票は実現に至りませんでした。しかしその直後、事業を牽引し、4期目へ出馬確実と言われていた市長が突然の退陣表明。市長選挙では勝てないと判断した周囲から強い働きかけがあったと言われました。

直後の市長選は、2名が再開発反対や見直しを掲げたのに対し、後継候補だった現在の市長は、「参加と協働」「常設型住民投票制度を含む自治基本条例の制定」という手法の転換を前面に打ち出し、当選。保守か革新か、与党か野党かという旧来の構図からの脱却、そして何より「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」の市政からの転換に舵が切られた瞬間でした。

その後現在まで、情報開示とともに公募委員の拡大、無作為抽出等の様々な手法を用いての住民参加が進められ、これまで市政に関わることが少なかった方たちの姿や言葉も次第に伝わるようになってきました。(後編に続く)

明日もやります(^^)/「まさたか発表会」 

24日(日)にサンパルネホールで開かせていただいた「まさたか発表会」。

40名を超える方がご参加くださいました。感謝感謝です。

で、明日(30・土・朝9時~)もやります(^^)/

ずっと開いてきた「さとっちカフェ」の特別編として、私自身の取組みを簡潔にお伝えし、身近な疑問にお答えしたり、ご意見を伺う機会と考えています。

★「発表会」ですが、「質問会」でもあります。なんでも聞いてください

★佐藤まさたか支持・不支持は関係なし

★お名前を書かせることもありません

★予約不要 お気軽にご参加ください

今回からは、サンパルネの会議室(24名定員)をお借りして、1時間ほどを考えています。小ぢんまりとした集まりになると思いますので、大きめの集まりよりもお互い話しやすいのではないかな、と思います。

ご参加お待ちしています(^^)/


【次回以降】

4月5日(金) ①夜7時~ ②夜9時~

4月8日(月) ①朝7時~ ②朝8時半~ ③夜6時半~ ④夜8時~ ⑤夜9時半~

会場はいずれも、東村山駅西口サンパルネ・2階会議室

回田小卒業式 そして明日は今期最後の議会です

回田小学校の第59回目の卒業式に伺いました。
曽我部校長先生は卒業に際して、改めて回田小学校の教育目標「心をみがき ともに生きる」のお話をされました。
http://higashimurayama.ed.jp/e02-meg…/introduction/goal.html

ボッチャに学校挙げて取り組み、パラリンピック選手との交流や地域の中での普及にも一役買ったり、町内の障がい者施設との交流を盛んに行ったり、米国インディペンデンス市グレンディール小学校との姉妹校提携による交流を続けたりと、人権教育や多様性の理解に力を注いでこられた回田小学校。穏やかであったかい卒業式に心洗われる思いがしました。

そうそう…飛び切り素敵だったのが会場に絶え間なく流れるピアノの音。
どこかのラウンジで流れてくるような心地よいポップスメドレーに、弾き手を見ると若い男性です。
式後に校長先生に感想を伝えたところ、教員志望の学生さんで、この卒業式のためにリハからずっと手伝ってくれた、とのこと。「春よ、来い」に加えて「Lemon」が流れた時には保護者席からも「オォ…」と小さい声が。
どことなく硬い表情で歌う6年生に対して、指揮をとりながら要所要所で「いいぞ、いいぞ、だいじょうぶ」と言うように小さなOKマークを出していたベテランの男性の音楽の先生。
立ち眩みを起こした男の子の気配を察してダッシュで駆け寄って支えた担任の先生。
私たちは年に何日も学校を訪ねるわけではないので、卒業式や入学式や運動会だけで何かがわかるわけではありませんが、それでも伝わってくる何かが必ずあって…。
曽我部校長先生と平松副校長先生を中心としたこの1年が、子どもたちにとっても、先生方にとっても、充実した素晴らしいものであったのだな…と感じつつ学校を後にしました。

さて、明日は3月定例議会の最終日。4年間預からせていただいた任期最後の本会議、ということにもなります。
先ほど、議会運営委員による協議会が開かれ、明日の段取りを確認しました。
私は10時開会の冒頭で、3月8日(金)に審査、議決した議案6件と陳情2件について厚生委員長として報告を行うために登壇します。

「まさたか発表会」にお越しください

「名前の連呼や、よろしくお願いしますばかりでは何もわからない」「ビラも街頭演説も、一方通行で何が本当かわからなくて困る」という声をたくさんいただきます。その通りだろうと思います。急に「あれは私がやった」「これも俺がやった」というのを「アレオレ詐欺」と呼ぶそうで、それもまた困ったものです。
 

 立候補を予定している者が一堂に並ぶ公開討論会が、最近では市長選に向けて開かれることが多く、とてもいいと思っているのですが、市議選に向けては人数が多すぎて難しいのだそうです。有権者にとっていろんな予定者を品定めができる機会があれば、もう少し投票率も上がってくるのかもしれません。
 そこで、ずっと開いてきた「さとっちカフェ」の第58回は、私自身の取組みを簡潔にお伝えし、素朴なご質問に答えたり、ご意見を伺う機会にしようと思います。

 私を支持するorしないは全く関係なく、今後の参考にしていただければ、という趣旨です。来ていただいたからと言ってお名前を書かせることもありません。

 お一人ででも、ご家族やお友達を誘ってでも、どうぞお気軽にいらしてください。

 ところで…今朝は市政レポート79号を手に、東村山駅西口のいつもの場所に5時50分~8時20分まで2時間半ほど立ち、ちょうど250人の方に受け取っていただくことができました。

 中には、この春に高校を卒業した昔の園児がおめかしして「 Fuji-Q 行ってくる!」と手を振って改札口へ駆けて行ったり、同じく園児だった女子高生が周囲にわからないように超小さく手を挙げて「無視はしてないよ」という顔で通り過ぎたり…。そりゃ、朝から駅で大きな声を出しているおじさんと知り合いだとは思われたくないですよね、普通(笑) でも、これまでの子たちもそうだったのですが、イヤそうな顔して無視しないでサインを送ってくれるのは、本当にうれしいもんです。

 それからこれまでも感じていましたが、今朝も受け取ってくださる年代が、昔と比べて明らかに若い層へシフトした感じです。20代後半から40代くらいの、政治に関心がないと世に言われている世代の方が、むしろ取ってくださる。なぜなのかはわかりませんが、傾向ははっきりしており、諦めたりせずにちゃんと伝えていこう、という気持ちが強く湧いてきます。

【速報】新年度予算を可決& 私たちの会派討論全文

3月13日(水)14日(木)15日(金)と本日の4日間にわたって開かれた平成31(2019年度)予算案の審査が終わり、一般会計と4つの特別会計はすべて賛成多数で可決となりました。

《一般会計》○賛成15…自民党市議団5/公明4/ともに生きよう!ネットワーク3/立憲民主党2/東村山自民党1  ●反対6…共産党3/草の根2/市民自治1

《国民健康保険》《介護保険》《後期高齢者医療》○賛成16…自民/公明/とも生きネット/立民/東自民/市自 ●反対5…共産/草

《下水道》○賛成19…自民/公明/共産/とも生きネット/立民/東自民/市自 ●反対2…草

一般会計予算案に対する私たちの会派の賛成討論は以下の通りです。

一般会計予算案に賛成する立場から、ともに生きよう!ネットワークとしての討論を行います。

 賛成とする最大の理由は、従来から申し述べてきた「生きることへの尊重と支援」「多様で持続可能な社会づくり」が着実に進められる1年になると考えるからです。

 まず、生活困窮者自立支援事業の誠実かつ着実な事業執行と、新たに学習支援においてアウトリーチに踏み出すことを高く評価いたします。単に法内メニューを消化して、これまでの生活保護行政をこれまで同様に進めることを求める会派もあるようですが、一人ひとり異なる、目の前の住民の状態に応じ、最適な支援を丁寧に提供してきたこの間の取組みは、学習支援や家計支援という任意事業の実施、拡大につながってきました。そのことによって生活の基盤安定が図られたり、諦めかけていた将来への夢や希望を取り戻し、自立へ向けて歩んでいる実例を直接・間接に私たちは承知しています。

 次に、財政調整基金を過去最大規模である約18億円取り崩すことは、身の丈以上の事業執行という面がないのか、質疑でも取り上げ、検討しました。基金の貯め込みすぎだとの批判を展開する向きもあるようですが、行革の努力などによって生み出した年度ごとの収支差額から一定程度貯めて来たからこそ、また特定目的を定めて別立てで留保してきたからこそ、市民生活に不可欠な事業や、一時的にまとまった費用が必要となった時に取り崩し、滞りなく執行できるのであり、今後も堅実な行財政運営を続け、次年度以降へ繋げていただきたいと思います。

 私たちは、総額558億円に上る予算総額は、市民生活に不可欠な事業について十分に精査を重ねられたものと判断をいたします。しかしながら、2019年度も12億8千万円を超える西武線連続立体交差化事業の地元負担は、完了予定年度へ向けてさらに増えていきます。都市計画道路整備も、今後10年から15年ほどが当市にとってはピークとなることでしょう。

 人口減少が顕著になっていくことは避けられず、税収も右肩上がりは望めない中、いずれも巨額の支出を伴い、市財政全体に極めて大きな影響を与える事業であり、ちょっとした増額が他の事業に大きなしわ寄せを与えかねません。安全・着実な事業執行を願いつつ、特にチェックが効きづらい都事業においては、言い値ではなく、市として費用の精査を厳正に行うという姿勢をもっていただきたい。

 東村山市役所においては、旧来の「何を何回実施したか」、といういわゆるアウトプット指標から、「結果として市民福祉はどう向上したのか」「どんな効果をもたらしたのか」というアウトカム指標へと既に転換を図っているはずです。たとえ10/10の補助事業であっても、成果に疑問符のつく事業は早期に見直し、限られたマンパワーを他へ振り向けるべきと考えます。

 公民連携のみならず、トライ&エラー、旧弊打破のチャレンジは後押ししたいと思っていますが、モニタリング、客観的評価の仕組みを確立していただきたい。民間と組むことによって、どれだけの公共的課題が解決されたのか、前進を果たしたのか、という視点で不断のチェックを怠らないでいただきたい。

 広島平和派遣事業の継続を評価し、充実に期待します。

 最後に、子どもをめぐって2つの点を指摘します。

 まず、いじめ防止の取組みです。現在は教育委員会名で出されている「基本的な方針」は、速やかに市主体に改めた上で、附属機関の設置条例制定を進めていただきたい。それが、全庁挙げて、市民挙げてという法の趣旨であり、取り組みの土台になるからであります。

 制服やトイレ、更衣室など、性の多様性への配慮、学校現場における人権尊重も、学校ごとに任せておいては、声を挙げられずに苦しんでいる子どもを救えない、と再三申し上げています。教育委員会が主体となってガイドラインづくりを速やかに進めていただきたい。

 以上、討論といたします。

あの日から8年の日に

東日本大震災からちょうど8年。 夕暮れの久米川駅南口には、今年も700余りのキャンドルが灯され、「キャンドル献灯とライブ演奏」 が開かれていました。

きれいに灯ったたくさんのメッセージランタンの写真を撮り忘れました…

PAGE2とまちジャム実行委員会の皆さん、素敵な夜をありがとうございました。

ところで、8年前のあの日、あの時は、ちょうど予算委員会で私が総務費の市民協働について質疑をしている真っ最中でした。

当時の会議録にはこう記されています。

△大西市民協働課長 答弁がダブるところでございますけれども、協働推進本部につきましては、市長をトップとして、当市の市民協働のあり方を検討する場として、各部の部長クラスで構成する予定で考えております。市民協働の実態概念は、今、佐藤委員が申し上げたとおり、非常に幅広く、個々の職員や所管によって考え方に幅があることから、御質疑どおり、全庁的に市民協働の考え方やルールなど、担当所管によって、また……
◎田中副委員長 休憩します。
午後2時48分休憩

経験したことのない揺れが長く続き、おさまったことを確認して6階の委員会室から階段を伝って正面玄関外へ出ました。職員も来庁していた方たちも私たちも不安な思いで立ち尽くしていると、ものすごい余震が襲ってきて、向かい側の図書館の分厚いガラスが音を立ててたわみ、悲鳴が上がったことを思い出します。

耐震基準を満たしていないので本庁舎に戻ることは許されず、私たちは午後3時20分に自転車置き場の脇に集められました。

午後3時20分再開
◎山川委員長 再開します。
ただいま再開いたしましたが、このような状態ですので、本日はこれで終了します。
なお、次回の委員会については、週明けに連絡いたします。本日の分については、16日に行うことになると思いますので、よろしくお願いします。
本日の予算特別委員会は、以上をもって終了いたします。
午後3時21分閉会

【事務局付記】
・ 午後2時46分、「東日本大震災(マグニチュード9)」発生。
・「午後3時20分再開」以後は、避難した本庁舎正面入り口前広場での会議である。
 東村山市議会委員会条例第30条の規定により、ここに署名又は押印する。
予算特別委員長 山川 昌子
予算特別副委員長 田中 富造

予算審査を再開したのは3月17日で、半日開催をこまめに重ねて平成23年度予算をまとめたのでした。

【速報】今期最後の厚生委員会

委員会として、この2年間で最多の議案&陳情を預かった今議会。

市長提出議案6件はいずれも可決しました。

陳情3件のうち、「学童保育の保育時間延長を求める陳情」は全員一致で採択、「高すぎる国民健康保険税を誰もが払える国保税に引き下げることを求める陳情」は賛成1:反対4で不採択、「児童クラブにおいて学校休業日の昼食の支援拡充を求める陳情」は意見整わず審議未了となりました。それぞれの概要を以下速報としてご報告します。

  

【議案その1】指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正 ⇒ 賛成多数で可決

賛成:熊木敏己(自民)・渡辺英子(公明)・かみまち弓子(立民)・蜂屋健次(東自民)

反対:さとう直子(共産)

今朝は10時開会で、市長提出議案6件と、陳情3件を審査し、16時55分に閉会となりました。その概要を以下の通り報告します。2つの議案については、副委員長に一時交替してもらって委員として質疑も行いました。

※介護保険法改正に伴い、共生型サービスを追加するための条例改正です。障害者が65歳になって介護保険の被保険者となった際に、介護保険が優先されるため、使い慣れた障害福祉サービス事業所を利用できなくなるケースがあり、大きな課題となっていました。今日の条例改正により、介護保険又は障害福祉のいずれかの指定を受けた事業所がもう一方の制度における指定を受けやすくなります。

  

【議案その2】障害者移動費用支援手当支給条例 ⇒ 全員一致で可決

※現在の「ガソリン費用補助」「タクシー等利用料金補助」を一本化し、他の公共交通機関などで移動する場合も支給対象とする「移動費用支援手当」を創設します。所得要件を見直すなどして、ぎりぎりで全く受けられなかった人たち(見込みでは956人)が新たに受けられるようになり、一方で所得が360万4千円以上ある208人は対象外となる見込みです。新しい条例として提案された経過も、考え方も、極めて大事な件だと考えていますので、別記事で詳しく書きます。

  

【議案その3】難病患者福祉手当支給条例及び障害者手当支給条例の一部改正 ⇒ 全員一致で可決

※これまで月額5,000円の「難病患者福祉手当」と7,000円の「障害者手当」を、6,000円に統一するほか、支給資格の拡大によって74人と55人が新たに受けられるようになります。所得要件の見直しによって13人が新たに受給対象になる見込み。

  

【議案その4】心身障害者福祉手当条例等の一部改正 ⇒ 全員一致で可決

  

【議案その5】国民健康保険税条例の一部改正 ⇒ 賛成多数で可決

賛成:熊木敏己(自民)・渡辺英子(公明)・かみまち弓子(立民)・蜂屋健次(東自民)

反対:さとう直子(共産)

※後期高齢者医療の減免期間が見直されることから、国保側も見直すという議案。これによって、73名が減免の対象外となり、均等割額が最大で年22,700円上がる人も出ます。

  

【議案その6】市立保育所条例の一部改正 ⇒ 賛成多数で可決

賛成:熊木敏己(自民)・渡辺英子(公明)・かみまち弓子(立民)・蜂屋健次(東自民)

反対:さとう直子(共産)

※市立第二と第六保育園がこの4月から「私立天王森保育園」と「私立萩山まるやま保育園」となるため、第一から第七まで掲げてある条例の別表から第二と第六を削る、というものでした。但し第二は、新年長児クラスの10名が卒園までの保育を希望したため、31年度は存続されます。民間移管にともなう子どもへの影響を最小限にするため、いずれの保育園でも昨年10月から半年かけて新たな運営主体の保育士さんが現在の保育園に入って一緒に保育する等の引継ぎを行っています。

  

【陳情その1】児童クラブにおいて学校休業日の昼食の支援拡充を求める陳情 ⇒ 審議未了

※12月議会から議論をはじめ、1月17日には陳情者にお越しいただいて願意をお話しいただき、委員からの質問にもお答えいただきました。今日も委員間で意見を交わしましたが、可能であればそうできればよい、という思いと、実現へ向けての課題が数多くあるという点は全委員共通。

その上で、必要な予算規模や事業概要が殆ど見えない中で議会としてゴーサインを出すのは難しいという考え方と、方向性として反対でないのであれば採択すべきではないか、という考え方が最後まで折り合わず。

必ずしも反対ではない委員たちも、現段階で採決をはかれば不採択という結論を出さざるを得ないことから、委員長としては今日までに委員会として結論を出すに至らなかったと判断しました。◎にしろ×にしろ、答えを出すべきという考えも重々承知の上、×をつけてしまう意味は行政へ向けてのメッセージとして小さくないので、議会としての説明責任を果たしたいと思っています。

学校の長期休業中の学童クラブのお昼問題は、全国的にも成功事例がまだまだ数少ないこともあるので、次期、改めて腰を据えた議論がされ、実現可能な方策が見つけられることに希望をつなぎたいと思います。

  

【陳情その2】学童保育の保育時間延長を求める陳情 ⇒ 全会一致で採択

※これは、昼食支援以上に長年にわたって保護者から強い要望の出されている件であり、近隣自治体を見渡しても東村山市だけが17時45分閉所となっていることから、「せめて18時までは早急に何とかすべきではないか」ということで各委員の意見がほぼ一致しました。担当所管も課題であることは十分に認識していることが改めてわかり、前向きに検討していく旨の発言もありましたので、議会の意思を真剣に受け止めてもらうと共に、学保連との協議も含めて前進させてもらえたらと思います。

  

【陳情その3】高すぎる国民健康保険税を誰もが払える国保税に引き下げることを求める陳情 ⇒ 賛成少数で不採択

賛成:さとう直子(共産)

反対:熊木敏己(自民)・渡辺英子(公明)・かみまち弓子(立民)・蜂屋健次(東自民)

※この陳情は子育て世代への軽減という意味であると主張する委員もいましたが、陳情文からは「均等割」全体の軽減を求めたものと読める、とする委員が多数。昭島市や清瀬市、東大和市のように多子世帯への軽減策が必要、という意見の委員も、均等割全体は国保財政への影響が大きくて難しい、という主張でした。

賑やかだけれど、やっぱり寂しい…今年のひなまつり

昨日は、2月3日に亡くなった母の初めての月命日。
弟の嫁さんと孫娘ども、その連れ合い、ひ孫たちがお昼過ぎから集まって、おばあちゃんと一緒にひなまつりパーリー。
相変わらず賑やかに楽しんだようで、おふくろもこんなに飾られちゃって、さぞ喜んでいたことでしょう。

私は、今朝が提出期限だった予算委員会の質疑通告づくりを抱えていたので議会控室でずっと作業。気が付けば20時。
それから実家へ向かい、弟二人と、四十九日法要や実家の整理や今後のことについて深夜2時近くまで相談し、そのまま独りで実家泊。今朝一番で戻ってきて、会派3人でA4×12枚の通告書を無事提出しました。※写真は私が担当する「総括」と「歳入」です。

東村山市議会は明日から4日間は、政策総務(火)、生活文教(水)、都市整備(木)、厚生(金)の各常任委員会が開かれます。
予算委員会は来週水曜日から4日間の予定です。

明日午後、平成最後の代表質問に

★この3行だけを26日(火)昼休みに追記します。午前中は土方桂議員だけで終わりました。13時10分に横尾議員から再開、私に回ってくるのは当初の見込みよりだいぶあとで、16時半頃かもしれません。★

4月に選挙を控え、立候補予定者説明会も土曜日に終わりましたが、来年度の東村山市の予算やルールをしっかり議論して決めることが、私たち現職の議員に求められている大前提の責務です。

明日は、先週金曜日に行われた市長の施政方針と当面する諸課題に対して、3名以上の議員を擁する会派4つが、代表質問を行います。

10時開会で、トップバッターは自民党の土方桂議員、2番手は公明党の横尾孝雄議員、午後に入って共産党の山口みよ議員、そして、しんがりが私です。

持ち時間は一人片道(答弁を含まない自分の質問時間だけ)で30分ですので、早い人でも往復1時間以上、長いと1時間半はかかると思われます。ですので、前半2人で12時半くらいだとして、午後の再開が1時半頃で3番手、私は3時の休憩明けからになるのではないかと思います。

通告書1/5

内容は事前に通告してあるので、それに沿って一問一答方式で質問していきますが、大事なのは再質問からのガチンコにあると思っています。市長と教育長が相手なので、細かい数字などを持ち出すのではなく、大きな考え方をめぐって、ぜひ今後に続く意味のあるやり取りをしたいと思っています。

東村山市議会の傍聴ルールは、全国の中で緩い方から数えて何番目というものに5年前に変えました。お名前やご住所を書いていただくことはしませんし、傍聴席でのカメラやパソコンの使用も自由です。インターネットによるライブ配信も行っていますので、それを覗いていただくのもうれしいのですが、できれば…平日の昼間なのでお勤めの方には申し訳ありませんが、お時間ある方はネット配信では伝わらない臨場感やらあれやらこれやらが実際にご覧いただくとつぶさにわかりますので、ぜひぜひ議場までお運びください。

すごく面白いものではないですけど、来てよかったな、と思っていただける論戦にできるように全力を尽くしますので。

通告内容は以下の通りです。たいへん長くなって申し訳ありませんが、関心のある方はご覧いただけると幸いです。

あ、そうだ!一般質問は冊子になって事務局で貸し出しているのですが、代表質問のペーパーは本人と答弁者と議長しか持っていません。なので、ここに画像として貼っておき、明日は個人的にコピーしておきます。3時の休憩時に5階の控室にお越しいただければお渡しできます。

同時に、音声データとして視覚障がいの方にも聞いていただけるように、テキストデータとしても掲載しておきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後に…もしかして早めに展開すると、3時休憩前に私まで、とうことがないとも限りません。昼休みに入ったら、ツイッターとこちらの頭に追記して進行状況をお伝えします!

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代 表 質 問

東村山市議会議長 様

上記の件について、会派を代表して下記のように通告いたします。

平成31年2月13日

質問者)ともに生きよう!ネットワーク  議席番号11 番 佐藤 まさたか

31年3月議会 ともに生きよう!ネットワーク 代表質問 項目

1)第5次総合計画等5計画の策定

2019(平成31)年度において5計画の策定は極めて重要な事業になると考える。計画期間はそれぞれ異なるが、「未来を起点とした計画策定を行う」と謳っている通り、第5次総合計画は2030(平成42)年の自治体としてありたい姿を、都市計画マスタープランは2040年のまちの姿をどう描き、より多くの市民と共有できるのか、が大きなテーマとなることと思う。詳細は2019年度の取組みの中から具体化されていくことになるが、現段階でいくつか議論をさせていただきたい。

①人口は減少傾向に入ってこの夏で8年となり、ピーク時比で1.85%減(本年2/1現在)となっている。市では独自推計を採用することとし、「2020年から本格的な減少局面に移行する」と予測しているが、実際にはもう少し早く事態は進行しているように見える。そこでまず、平成30年の人口動態と、その要因をどう見ているのか伺う。

②総合戦略として3つの基本目標を掲げ、目標別の施策を示しているが、数値目標及び重要業績評価指標(KPI)について、主要な事項の進捗状況、達成への見通し、達成が厳しいものがあれば阻害要因を伺う。

③私たちはその中でも特に、基本目標1「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」でカバーされる分野を重視し、さらなる施策の展開が必要と考える。市内で安心して出産できる環境の整備、「保育・教育」の質的向上のための人員配置、思い切った「第2子対策」等を強力に進めることが有効であると考える。見解を伺う。

④5計画の策定にあたっては、「SDGs」の視点が不可欠と考えるが、見解を伺う。

⑤同じく、子どもの問題を子どもの権利の視点で捉え解決していこうとすることは国際的な潮流であり、要請であるので、「国連・子どもの権利条約」の視点をきちんと盛り込んで進めていただきたい。見解を伺う。

⑥NINBYの問題は、当市では現在のところ「ごみ処理施設」以外では顕在化していないが、残念ながら児童養護施設や保育所、児童相談所までもがその対象となる事案が全国的に報じられており、当市は「見えないから無い」ことになっているだけだと感じる。現在は無いが、社会情勢や法・制度の改正などを踏まえれば設置を検討すべき施設があると思う。計画策定の中で議論することを提案し、見解を伺う。

2)働き方のブラッシュアップ、ICT推進について

フロア改革や人事異動時期の見直しに加え、出退勤管理システム、グループウエア導入、課税課業務の自動化、成績処理支援システムなどを進めるとのこと。そこで以下伺う。

①それぞれの導入により期待している効果を伺う。それらは働き手にとって、そして市民にとってはどのようなメリットにつながるのか伺う。

②他に導入を検討していることはあるか。(ex.保育所入所選考)

③公民連携を進める観点からも、オープンデータの推進は必須。積極的に取り組まれているか。12月議会で答弁のあった都や、他自治体との連携はどう進めているのか。

④オープンデータも含め、ICTの推進についてその必要性を全庁で共有し、市民の理解を促進するためにも、全体的な計画が公表されることが大事だと思う。どのようになっているのか伺う。

3)子育て支援施策について

保育施設整備、幼児教育・保育無償化、児童クラブ整備などについて、以下伺う。

①2つの市立保育所の民間移管により、5つのエリアをベースにした体制が出来上がることになる。かねてから提起している市立保育園と市立児童館を核としたエリアごとのきめ細かな子育て支援体制の構築に踏み出すべきと考えるが、見解を伺う。

②幼児教育・保育の無償化にあたり、昨年9月議会で全会一致で採択した「認可外保育施設保護者補助金増額に関する請願」はどう反映されたのか伺う。

③無償化に関する32年度以降の財政負担について、現段階での見通しを伺う。

④懸案であった児童クラブの増設が実現へ向けて動くとのことだが、市立小学校内への開設を考えると、運営主体を民間とすることには慎重にならざるを得ないのではないか。その際、既存の児童クラブを含めた再編をどう進めていくのか。また、進めるにあたっては学保連との長年の信頼関係を損なうことなく丁寧にお願いしたい。見解を伺う。

4)障がい福祉施策について

施政方針ではあまり触れられていないことが気に掛かりつつ、充実や改善を望むことは多岐にわたるが、緊急度の高いものについて伺う。

①自閉症・情緒障害特別支援学級の開設

ⅰ)開設にあたり視察や参考にされた固定の特別支援学級はどこか。開設予定校の検討はどのような経緯で進めたのか。第4次実施計画案への市民や当事者保護者等の意見集約の内容を伺う。

ⅱ)全町から1校への通学は困難であると考えるが、どう配慮されるのか。開設への周知とそれに伴う入級への流れを伺う。小学校・中学校とも併設されている特別支援教室(けやき教室)との棲み分けはどうされるのか。萩山小学校に併設されていることばの教室は存続するのか、伺う。

②障がい者差別解消条例

ⅰ)障害者差別解消法が施行され、昨年10月には都条例も施行された。本市としてはどう対応しているのか、全庁的に共有するための方策を含めて伺う。

ⅱ)現段階での成果と課題を伺う。一人でも多くの市民に障がいへの理解を広げるために、今後どのように進めていくのか伺う。

③移動に掛かる支援策について

ⅰ)障がい当事者への様々な支援が必要だが、移動に対する支援策は、その人が人間らしく生きられるために障害の種別を越えて極めて重要な点であると思う。今般の市単独事業の見直しによって課題が一定程度改善されることを評価しつつ、残る課題として認識していることは何か、伺う。

ⅱ)車椅子にも視覚障がい者にも対応する交通バリアフリーの推進は容易ではないが、交通危険個所が多いので、当事者の声をしっかり聴いて優先順位を定め、計画的に予算を確保に努めてほしい。課題と認識している点と、今後の取組みを伺う。

5)公民連携の推進について

「公民連携によるまちづくりに関する基本方針」が定められた。これまでの「公共」の考え方から大きく踏み出すための指針となるものであり、12月議会に続いてとなるが、以下何点か確認しておきたい。

①包括施設管理委託の導入から間もなく1年、ジョブシェアセンター開設から半年を前に、それぞれの状況についてご説明いただきたい。

②公民連携の「本丸」は民間提案制度の活用にあるのではないかと思う。そのために必要なこと、想定される課題、推進にあたっての今後の見通しを伺う。

③12月議会では市長より「二律背反的な側面をどう理解してもらうか」「民間のノウハウを活用した方が市民サービス向上と財政効果もできることが最大のポイント」「対等な関係で」 等の答弁をいただいたが、公民連携を本気で進めるためには、役所が、一人ひとりの職員が意識を変えることが不可欠であり、そのことが市民の意識も変えていくことにつながるのではないかと思う。庁内の風土を根こそぎ変えていくために、市長としてどのように取り組むのか、伺いたい。

6)まちづくりの課題について

将来へ向けて、緑の保全、道路の整備、ごみ処理施設の更新等、待ったなしの課題は多い。そこで以下何点か伺う。

①せせらぎの郷の公有地化が完了したが、北山公園は未完である。相手のある事なので難しい面はあるが、完了までに要する費用はどう見込んでいるのか。また、2つの小学校の田んぼとして利用させていただいてきた部分は、今後どうしていくのか。

②みどりの基本計画の改定を進めるとのことだが、保護区域をすべて同列に扱うのではなく、優先順位を定め、地権者との交渉含めて将来にわたる保全へのきめ細かい対策を講じることが必要ではないのか。見解を伺う。

③残すべき、残したい緑はたくさんあるが、廻田町4丁目地内・旧デイキャンプ場周辺の一体の緑地と南斜面の畑地は、東京都みどりのフィンガープランで示された丘陵地の緑を形成する貴重な場所であり、当市を象徴する緑地である。市有地を含んでいることもあり、保全へ向けて市がリーダーシップを発揮されることを期待し、見解を伺う。

④みどりの保全については、当市の主要テーマであり、シティセールスの面からも他自治体にはできないような取組みを期待したい。そのためには、北山公園や八国山等で進めてきた外部の専門家の力を入れることが一層必要であり、公民連携の視点での展開を図っていただきたい。見解を伺う。

⑤2019年度予算の柱ともされる都市計画道路の整備については、事業中、事業準備中の路線については順調に進捗することを願うものである。その上で、昨年も提案し、「難しさはあるが研究したい」と答弁のあった、道路網の完成予想をビジュアルで示すことについて、その後の検討状況を伺う。

7)子どもをめぐる諸問題について

今年は「国連・子どもの権利条約」の採択から30年、日本が批准してから25年となる。子どもを権利の主体として、一人の市民としてとらえることを大前提に、以下伺う。

①本年1月にジュネーブで行われた国連・子どもの権利委員会による日本の第4回・5 回統合報告書審査の総括所見には、子どもに関する包括的な保護政策を求めると共に、「子どもの最善の利益」「虐待」「体罰」「社会的擁護」「子どもの意見の尊重」「障害のある子ども」「リプロダクティブヘルスおよび精神保健」等について「深刻な懸念」が示されている。日本国政府が対象だが、一自治体として主体的に捉え、各種計画策定や子ども政策を進める際に十分留意することが大切と思う。考えを伺う。

②子どもの貧困対策を2019年度はどう進めるのか。実態の把握はどう行っていくのか。

③貧困対策、食育推進、子ども・子育てを重視して選ばれる自治体となるためにも、改めて中学校給食を全員に提供することを提案する。アンケート調査によって判断する類の政策ではなく、基礎自治体の責任として実現すべきものと考える。見解を伺う。

④保育の量的拡充は進められているが、内容についての把握は十分であろうか。質を高めるために、自治体として何ができるのか、すべきなのか、見解を伺う。トラブルが起きる可能性は絶えずあると考えるべきであり、未然防止と早期対応の取組み、仕組みづくりが不可欠である。市として責任をもって行っていることは何か。

8)最後に、「みんなで進めるまちづくり基本条例」の施行から間もなく5年を迎えるにあたり、施行とその後の市政における意義、今後へ向けた課題について見解を伺う。

議会の監視機能と説明責任

議会の監視機能と説明責任に着目し、富山県高岡市議会と福島県会津若松市議会を取り上げた今朝の「NHKおはよう日本」の特集。

東村山市議会が議会報告会を頻繁に開催することをルール化して5年間継続してきたのも、まさに目黒章三郎議長さんを先頭に議会機能の強化に本気で取り組む会津若松市議会に直接学び、市民の前に出続けることを議会として選択したからです。

議案や請願·陳情の審査経過、結果についての説明だけでなく、参加者からの広範にわたる予期せぬ質問にも、的確にわかりやすく説明することを絶えず求められる環境が生まれました。このことは、目黒さんが番組内でおっしゃっていた通り、私たち議員にとってのいい意味でのプレッシャーになり、意識を変えることにつながっていきました。まだまだ十分とは言えず、会津若松市議会や先進議会には到底及びませんけれど…

多少下手でも舞台に上がり続ける役者のように、不特定多数の市民の前で定期的に説明責任を果たす東村山市議会。

「さらなる議会昨日の強化」は大きな課題です。

そのためには、外部の専門家に議会として学んだり、超党派で研究を深めたりして、地方財政をはじめとする知見をどの議員も高いレベルで持って市政を監視し、政策立案を行っていくこと。

議会内での批判合戦や個々人のスタンドプレーからは何も生まれませんし、イデオロギーや国政マターの主張に走り、議会がボーッとしていたら、自治体は道を誤り、取り返しのつかないことになります。

明日から3月議会。4年間の任期の中で最後の定例議会となります。

委員長を務めさせてもらってきた厚生委員会には多くの議案、陳情が託される予定ですし、新年度予算の審査にも多くの時間を掛けます。心して臨みたいと思います。

待機児問題と保育所のこと

おはようございます。春のありがたさを感じる朝です。
とても大事なことを扱った良い記事があったので、紹介し、私なりの考えを書きます。

2000年に国が行った規制緩和を逆手に取った「あらゆる基準ぎりぎり」の認可保育所開設をめぐって、東村山市でも大問題が起きたことを覚えている方はもう少ないかもしれません。児童福祉法をはじめとし、性善説でできあがっている制度であることと、待機児「数」さえ減らしてもらえるのであれば…という自治体の弱みを前に、それらを見透かしたような計画を進める事業者も実際にいるのです。
ギリギリまで子どもを詰め込もうが、保育士一人ひとりの実際の処遇がどうであろうが、経営者に意見した保育士を次々退職させようが、近隣とのトラブルを起こして居直ろうがが…、とにかく待機児を減らしてくれているのだから物が言えない自治体の担当者。
園庭がない、ホールがない、廊下がない、外が見える窓がない、昨日までいた先生が翌日登園したら退職していた、見学に行ったのに中を見せてくれない、送迎の時に園舎に入れてくれない…以前であれば、どれ一つとっても大きな問題になっていたことが、防犯や安全対策等に耳目が集まる中で、いつの間にか問われなくなってきたことの怖さを感じます。

記事に出てくるのは、おもに「民改費(民間施設給与等改善費)」の問題だと思います。本来は民間の保育所職員の給与を公立の職員並みに「改善」しようと加算されるもので、2000年に厚労省から出された通称「299号通知」ではその使途が厳しく定められていました。しかしその後、内部留保や流用が認められてきた結果、職員の処遇改善目的で多額の補助金が法人には流れているのに、個々の保育士は相変わらず低賃金のまま、という保育所が少なからずある、という話。

保育の「質」について厳しく議論を詰めていくと、「預かってもらえるのであれば助かる」というやむにやまれぬ保護者の事情と、「働かせてもらえるのであれば文句は言えない」という働く側の弱みもあるので、「待機児がそのままでよいのか」「働く場を奪うのか」と批判されることもあり、本当に難しい課題だと感じています。
それでも、幼少期にしかできない体験を豊かに重ねられることの大切さを考えれば、大人の事情だけで片づけてはいけないし、「質とはなにか」を問い続け、厳しく見ていくことが不可欠だと思っています。

※写真は数年前に市内の公園で偶然出会った子どもたちを撮ったもので、本文と関係するものではありません。

★知られざる「保育格差」…なぜ保育士の賃金は上がらないのか★  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59760  #現代ビジネス