先週(第3話)は子どもの貧困、今週(第4話)はシャッター商店街がテーマの月9「民衆の敵」。
地味だけれど深刻な現代の課題に、地方議員がどんなふうに関わろうとしているのかを描こうなんていうドラマは初めてだろうと思います。
ご縁から、議場の議員役でエキストラ参加させていただいた回がたぶん今夜と来週です。
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厚生委員会の視察、2つ目の自治体は大阪府大東市。
テーマは「地域包括ケアに向けた地域づくり」
規模や背景があまりにも異なる自治体では政策を参考にすることはなかなか難しい面がありますが、大東市の場合は東村山市と市域面積(大東市18.27平方キロ:東村山市17.14平方キロ)も人口規模(大東市約12万2千人:東村山市約15万人)も比較的近く、大都市近郊のベッドタウンという点でも似た性格を持っていますので、最適だと考えました。
そして、市内の実に108もの会場で介護予防活動が持続的に展開され、高齢者の健康度や介護度にはっきりと効果が表れていると聴き、その内実をキーパーソンに直接学びに伺うことにしたのでした。
私たちを迎えてくださったのは、大東市保健医療部の大石達也統括次長と、この事業を牽引されてきた同部高齢介護室課長参事の逢坂信子さんでした。理学療法士として市の正規職員として採用されて以降、一貫してリハビリや健康づくりに関わり続けてこられた、まさにプロ。
平成15年頃から特に虚弱高齢者からの相談が増えたことで、その裏付けを調べた結果、その半数が不活発な生活が原因とわかり、具体的な対策として「大東 元気でまっせ体操」をスタート。
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厚生委員会としての先進自治体視察から戻りました。
通常ですと2日間で2か所ですが、今回はどうしても伺いたい自治体にお願いをした上で、2日間で3か所を訪ねました。
結論を先に言うと、強い思いをもって拘って選定した甲斐のある、充実・濃密な視察であったと思います。
まず、障がい児(子ども)・障がい者(おとな)のライフステージすべてをカバーする施設として整備された東大阪市の「レピラ」。
★HPはこちらからご覧ください★
今年4月にオープンしたばかりの施設ですが、1980年に開設された障害児の療育施設「療育センター」と、1986年開設の障害者支援センター「高井田障害者センター」の長年の取組みがあり、その土台の上に、相談、通園、通所、医療など様々な専門機能を備えた拠点施設として開設されたことがわかりました。
指定管理者である社会福祉法人・東大阪市社会福祉事業団「レピラ」広報・システム課の出口課長から概略を伺ったあと、1時間半をかけて館内を回って各機能をご担当から細かくご説明をいただきました。
中谷理事長さん、今井専務理事さんはじめ、多くの職員の方に最後までお付き合いいただき、私たちの質問にも適宜ていねいにお答えいただき、感謝に堪えません。
東大阪市の人口は約50万人(東村山市は約15万人)、面積は約62平方km(17平方km)、一般会計規模は約2,082万億円(530億円)、財政力指数は0.74(0.81)、民生費比率は50.1(52.0)と単純比較はできません。
東大阪市100%出資の法人である事業団が主体となった腰を据えた取組みに羨ましがっていても何も始まりませんし、無い物ねだりをしても仕方ない面が大きいわけですが、実感した「違い」をどう埋めてていくのか…ひとりの議員としてももちろん、議会として(委員会として)深める必要性を痛感します。
特に、この施設で働く方約180名のうち、正規職員が約6割、非正規が4割だそうですが、社会福祉士、看護師、介護士、PT、OT、保育士等々、様々な専門職を正規職員として基礎自治体が責任をもって雇用(雇用主は事業団)することの意味は重いものがあると思います。
約2週間の衆議院選挙が終わり、市議会の各議員も通常モードに戻りました。
昨日&今日(11月1日・2日)で都市整備委員会は、コミュニティタクシー(富士宮市)と震災関連ゴミの処理(豊川市)の視察に出向いていますが、私たち厚生委員会では昨日、所管事務調査事項としている「第7期介護保険事業計画策定に向けた現状と課題について」に基づいて、市内の介護福祉施設2か所に伺い、それぞれの施設・事業概要と、抱えている課題、今後に期待すること等を教えていただいてきました。
1か所目は富士見町にある「社会福祉法人敬愛会 南台シニアセンター敬愛の森」。
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総選挙が公示となりましたが、今日は以前からの予定通りに行動。
午前中の広報広聴委員会に続き、午後1時半から三重県伊賀市議会さんのご視察をお受けしました。
伊賀市議会さんといえば、現在では全国約1,700の地方議会のうち800で制定されている議会基本条例を、市としては初めて作られて議会改革を進めてこられたパイオニア的な存在で、東村山市市議会も平成20年4月に学びに伺い、その後の取組みに大いに参考にさせていただいてきました。
私自身も、議会運営委員会委員としてお越しくださった安本美栄子さんが議長をされていた時に、都内の勉強会で何度となくお話を伺い、元気をいただきました。
それだけに、いつにも増して気持ちを張ってお迎えし、誠心誠意ご説明&質問に答えさせていただきました。
当然のことですが、うちより数段先をいく地に足の着いた取り組みを進めておられることがよくわかりましたし、お互いに実感としてわかることも多くあり、居ながらにして貴重な経験交流をさせていただきました。
ありがとうございました。
明日は調布市議会さんを訪ねるとのこと。どうぞお気をつけてm(__)m
前川喜平さんの講演会が開かれると知り、昨日(10月4日)浦和へ行ってきました。
時間に限りがあるので詳細はお話しにならないことも多かったけれど、教育行政官としての信念、誇り、政治との軋轢の中での苦渋、挫折…いろんなものを感じました。
夜間中学、フリースクール、不登校…光が当たらず文科省が切り捨ててきた人たちに、個人としてずっと向き合ってきた人なのだということもよくわかりました。
「憲法26条が定める学習権は、全ての基本的人権を実現するためのベースになるものであり、子どもたちの教育の機会不平等は許してはならない」
「今の日本の最大の問題は、格差と貧困。大事な解決策は教育の機会均等」
「高校無償化は民主党政権下での画期的なことであり、給付型の奨学金は安倍内閣が実現した大事な政策」
「貧困は金さえあればいいわけではない。こどもたちを支える人、信頼できる大人の存在=ソーシャル・キャピタルが何より大事」
「アメリカの真似はほどほどにした方がいい。アメリカの憲法には日本の13条(生存権)の規定も 26条(学習権)の規定もない」
「高校の数学必修の国は殆どない。制度が落ちこぼれを作り、わざわざ自己肯定感を落としてはいないか。本当に意味あることを勉強させましょう」
「等しく、とは、一人ひとりに相応しい教育を全ての子どもに保障すること。一人ひとりの違いを大切にすることが、一人ひとりの子を個人として尊重することになる」
「退任の際のメールにLGBTのことを記したが、いかなる少数者も軽んじられることのない社会をつくらなければいけないと思っている」
小学校1年生の35人学級は実現したものの、学習指導要領の改定で授業時数が大幅に増えたにもかかわらず教員の増員が全く図られなかったことや、国立以外の公立学校の教員には時間外手当が無いことによる現場の疲弊にも心を痛めておられました。
終始、柔和な表情と語り口でしたが、加計学園問題を問われた時は「あれは国家権力の私物化です」と言い切って、内実にも言及してくれました。こんな人をあんな形で葬ろうとしたこの国のトップや官房長官らの愚劣さには改めて失望と怒りが込み上げます。
予定をだいぶオーバーして散会となり、帰路へ。
南浦和駅の乗換通路の立ち食いそばは旨いので必ず寄る…という学生時代からの刷り込みがふと蘇り、ちょっと寄り道してきました。お店はもちろん替わってましたが、何となく懐かしい味がした…気がします。
18年ほど前、この仕事に就く前のことです。
都の保育室制度改悪への反対運動の事務局スタッフとして、まだ旧の園舎だったABC保育園へ片野さんを訪ねて協力をお願いしたことを思い出します。
初めてお会いする私たちを歓待してくださり、子どもへの思い、働く母親たちへの思い、共に働く若い職員たちへの思い、なぜ24時間なのか、なぜ大きな借金をしてでも頑張り抜くのか…ユーモアも交えて熱く語ってくださいました。
とても強く、とてもあったかい人柄を昨日のことのように思い出します。
公の会議の場でお偉いさんの男性に「そういう(夜中も開いている)ところがあるから女が無責任になる」「子どもがちゃんと育たない」などと言われ、「あなたたちが夜な夜な出かけている歌舞伎町の店で働いている女性たちにも子どもがいるんだ。その幼い子たちと、愛する子どもを思いながら朝まで懸命に働くことで生きているお母さんたちは誰が支えていると思っているのか!?」と一喝したらみんな押し黙った、と笑って話してくださいましたっけ。
ドキュメンタリー映画が明後日から公開されるのですね。観に行きたい!
★「マガジン9」記事★
★ドキュメンタリー映画『夜間もやってる保育園』(大宮浩一監督)予告編
当時読んだこの本も、もう一度読んでみよう。
「ABCは眠らない保育園」
★「エイビイシイ」ホームページ★
9月議会の会期末(27・水)を前に、いつにも増して何かと慌ただしい東村山市議会であり、かつ明日&明後日はとある団体の勉強会へ出向くことにしているので、3つの陳情に結論を出した厚生委員会の委員長報告を…間際議連としては不本意ですが(^_^;)早目に作成しています。
「え?委員長報告って委員長自らが書くの?」と割と最近、他の議会の方から尋ねられ、「え?委員長が書かなくて誰が書くの?」と返したら、「うちは事務局ですよ」という答えがあったばかりでなく「え、うちもだよ」という声が次々と聞かれたことにびっくりしたりいたしました。
これはこれで議員が自分で書いた方がいいと私は思いますが、 続きを読む
昨日の一般質問3つのテーマのうちの一つ「所沢市ところバスの多摩湖町乗入れ」については、6月議会で公明党会派代表の石橋光明議員と私が、今議会では自民党会派代表の熊木敏己議員と同じく自民党の蜂屋健次議員と私の3人が取り上げ、にわかに脚光を浴びることとなっています。
私は質問項目に入るに当たり、次のように自分の考え方を述べさせてもらいました。
質問と答弁は書き起こしをしてから後日アップします。
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昨日(8月24日)は、東海地区の議員さんや市民の方、インターンシップの学生さんを前に、お話をさせていただく機会をいただきました。
敦賀市議の前川和治さん、小金井市議の白井亨さんという気鋭の若き政治家に挟まれての事例報告や質疑応答は、なかなかに緊張の場でございました。
が、三者三様の話の中にも、どうやって政治を身近なことと、自分ゴトと感じてもらえるかを日々真剣に考えて、様々なアプローチにトライしていることには共通のものがあると感じました。
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本日、渡部市長から招集告示があり、伊藤議長名でそれを知らせる招集通知がありましたので、9月定例議会が当初の予定通り来週29日(火)から開かれることになりました。
回りくどい言い方に思えるかもしれませんが、定例議会を招集する権限は市長にしかありません。
正式には初日の本会議で会期を議決し、日程を決めるのですが、予め次のようなスケジュールが組まれているので、余程のことがない限りはその通りに進みます。
以下日程です 続きを読む
議会基本条例12条に基づき閉会中の文書質問を行ったところ受理され、私の質問書と市長名による議長宛の回答が市議会HPにアップされました。
テキストを記事後半に掲載します。
テーマは、【所沢市「ところバス」の多摩湖町地域への乗り入れについて】です。
議長と市当局の速やかな対応に感謝申し上げます。
回答書を読んでみると、明後日(9日)開かれる「地域公共交通会議」での議論が極めて重要な意味を持つことが確認できます。
交通不便地域に公共交通が整備されることに反対する人はいません。
しかし… 続きを読む
おはようございます。
29日(土)30日(日)の2日間、「市民と議員の条例づくり交流会議2017」が全国から200名を超える方のご参加を得て終わりました。
今回のメインテーマは「議会のチェック機能を本気で考える」
初日は「全国自治体議会の運営に関する実態調査2017 調査結果報告」と「議会選出監査委員のあり方」についての基調講演、パネルディスカッション。
2日目は3つの分科会「新公会計制度と決算審査」「シチズンシップ教育と議会」「議会基本条例を改めて学ぶ」と、ふり返りとシェアのための全体セッション。 続きを読む
この6月の新たなメンバーでの厚生委員会スタートにあたって調査事項としたのは、来年4月から3か年の「第7介護保険事業計画」。
現在進行形の第6期計画(平成27~29年度)の到達度と課題をしっかり理解した上で、今後とりわけ注力して進めるべき課題についてを先進事例等も学びつつ議員間で議論し、12月議会最終日を目途に委員会としての意見をまとめていきたいと思っています。
私自身、これまで子どもや障がい者の課題については自分自身のテーマとして力を入れて追ってきたつもりですが、高齢者福祉については、予算規模も既に大きく、取り上げる議員も比較的多いことから、自分の優先順位としては低めでやってきたというのが正直なところです。
しかし今回は所管の委員長。
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