本日、「幼児教育・保育無償化」関連と「SL解体撤去」の予算を審議します

おはようございます。東村山市議会は6月議会の最終日を迎えました。
午前10時開会で、4つの常任委員会に付託された議案や陳情について各委員長から報告を行い、議会全体で改めて議決を諮ります。私は2番目に登壇して厚生委員会で審査した議案3件について報告します。

このうち「東村山市保育所の利用者負担に関する条例の一部改正」は、委員会では賛成多数で可決となりましたが、委員間討議を行なった際に賛否の立場を超えて共通に示された懸念事項について、附帯決議を行う方向で準備を進めています。

各委員長報告のあとは、一般会計の補正予算について審議して、結論を出しますが、11時頃には提案説明に入り、自民党から質疑が始まるのではないかと思います。
この補正予算の中に、運動公園内の蒸気機関車の解体撤去費用2,030万円も含まれています。今日の本会議で可決となれば、恐らく速やかに工事に入ることになるのだと思います。
一般会計補正予算に対し、私たちの会派は私が「幼児教育・保育無償化(保育関係予算)」と「SL解体撤去(運動公園共通施設費)」の2点について通告しています。実際に質疑に立つのは午後2時から3時頃ではないかと思います。

論点はおそらく、「なぜここまで急いで解体撤去するのか?」ということに収斂していくと思っています。その理由に納得がいったら、もちろん賛成します。
しかしもし納得いくものでなければ、SLの解体費2,030万円を削ってアスベスト除去の費用600万円を、計上する修正案を共同提案する予定です。これは、なんとしても解体せずに保存せよという議員もいますし、結果的に解体を選択することになったとしても政策決定としてもっと丁寧に進めるべき、という私のような者もいますが、いずれにしても、現段階での解体判断は拙速だという立場です。
提案する予定です…と書いたのは、修正案を追加議題とするかどうかをまず諮るので、そこで過半数の賛成がないと議題にすら上らないで終わるという恐れがあるからです。これは市長の問題ではなく、議会としてどこまで議論を尽くして機関としての説明責任を果たす気があるのか、という私たち議会が問われる場面です。

お時間があればお名前もご住所も尋ねませんのでぜひ市役所5階の議場まで傍聴にいらしていただきたいですし、もちろんネット配信もしています。パソコンやスマホから生中継を確認いただければと思います。
通告全文は以下の通りです。

【認可外保育施設利用支援事業補助金/子ども・子育て支援事業費補助金/児童福祉総務費/児童福祉援護費】

①現行の「認可外保育施設等園児保護者補助金」「認可外保育施設等多子負担軽減補助金」はどのような補助制度か。他市区と比べて当市の1人1万円とは、どのような水準なのか。それが今回、どのように変更、改善が図られるのか。当市独自で持ち出す負担増はいくらなのか。

②現行では「認定不要」とされているが、認定を受けた場合は、都制度である「認証保育所」「定期利用保育」「家庭福祉員」、市制度である「東村山市幼児教室」の利用者はそれぞれどのような扱いになるのか。認定を受けないとどういう扱いになるのか。

③第1子、第2子、第3子以降に対する補助は実質いくらの増額となるか。それは都内ではどのような水準になるのか。

【運動公園共通施設費(SL解体撤去】

1. なぜ解体撤去なのか?について

①「撤去も視野に入れ」としていたが、撤去以外に「視野に入れていた」選択肢とは何で、いつ、どこで検討され、どう結論付けられたのか。市長からはどのような検討指示があったのか。大きな費用を掛けずに補修やその後の維持に取り組んでいるケースもご存知だと思うので、それらの成功事例と当市の違い、維持を選択しなかった理由を伺う。

②石綿の使用の有無に関する事前調査は、いつ、どのような内容でどこが行ったのか。報告書にはどう記されているのか。アスベストの用途、量、種類、状態を説明願いたい。

③現状は「アスベストの飛散はない」とのことだが、リスクについてどう判断しているのか。
アスベスト飛散対策のみの場合はいくらかかるのか。

④線路枕木の劣化調査の結果を説明願いたい。想定リスク、その程度、根拠を伺う。

⑤保存する場合の1億2千3百万円の内訳を伺う。見積もりはいくつ取ったか。他自治体の事例研究や修繕・維持費用の試算もされていると思うので、内容を伺う。

⑥43年前に熱烈に誘致しながら維持補修が計画的に行われなかったのは何故か。

2. なぜ今なのか?について

①本定例会初日の施政方針説明、代表質問への答弁では「撤去も視野に入れて早急に結論を出したい」としつつも、時期は明らかにされなかったので、よもやこのタイミングでの予算計上とは思わなかった。経過を時系列で説明願いたい。撤去はどのような手続きで決定されたか。異論や意見はなかったのか。当市では市単費の6月補正は珍しいのではないか。今、財政調整基金を取り崩してまで大至急行う必然性を伺う。

②時期が遅れると費用負担が増える、という試算や、速やかに撤去しなければいけない他の決定的な理由があるのか伺う。

3. 解体撤去するとしても

①解体工事スケジュールと2,030万4千円の内訳を伺う。

②石綿飛散防止対策に係るリスクコミュニケーションについてどう進めるのか。

③工事の告知、説明会、市民意見の聴取、周知等はどのように行うのか。

④少なくない方たちが愛着を持っていることをどう受け止め、向き合い、扱おうとしているのか。桜の木1本伐採するにも理解を得るための説明書きを事前に掲示したり、市立保育園民営化も市民の声を受けて仕切り直す等、丁寧に説明責任を果たす渡部市政の姿勢を評価する市民は多い。
特に、このような長年親しまれてきた施設等を廃止や撤去する際には、より多くの市民の納得感を得る努力が不可欠なことは、市長に対しては釈迦に説法と思う。市長に真剣に問う。この進め方で本当によいとお考えなのか?

説明責任と納得感

7月2日(火)の6月議会最終日に審議予定の「一般会計補正予算1号」には、大きく3つの要素が入っています。
①情報化推進事業費…法改正に伴うシステム開発委託料(約1,250万円)
②幼児教育・保育無償化に関連する予算…主に認可外保育施設利用支援事業補助金の拡充。対象者が減り、金額が増えるため、総額では殆ど変わらない。 
③クールチョイスを推進するための予算…市のグリーンバスにラッピングをして普及啓発に資する。補助金57万円ほどで行うので市の持ち出しはない。
④運動公園のSLを解体撤去するための予算…アスベストが確認され劣化も著しいので、約2,030万円かけておこなう。

このうち、市の単独予算で行うものは④のみです。

一般会計補正予算が年間通じて頻繁に提案される自治体も結構あるようですが、東村山市では9月と3月議会で出され、時折12月。年度始まってすぐの6月というのはかなり珍しいことです。
これは毎年3月に審議して決定する1年分の当初予算の中に、計画されている内容はほぼ収められているということであり、災害対応などを除いては計画的でない出費や、声の大きな議員等からの横車や思い付きで計上されることはない、という点で正しい姿だと考えてきました。
今回、この時期に市費のみの負担で新たに2,000万円というのは、よほど急がないといけない差し迫った事情がある、ということだと考えるべきなのだと思います。

私は20年弱前に他市から移り住んできたので、このSLが今から43年前の昭和51年10月、東村山市の強い要望を受けた当時の国鉄から貸与という形で設置され、その後は多くの市民が運転席に乗り込んだり直接触れたりして大変親しまれたことや、老朽化から周囲に鉄柵が設けられて立ち入り禁止になって久しいといった経過については、後で知ったに過ぎず、自分ゴトとしては承知していませんし、特段の愛着もないというのが正直なところです。

そもそもは、維持補修の方針も決めずに誘致、設置したことが問題だったと思いますし、一度塗り替えたことがあるらしいのですが、その後は朽ちるに任せてきた代々の市当局の姿勢も無責任であったと言わざるを得ないと思います。

今日も実際に改めて見てきましたが、このまま放置しておいてよい状態でないことは明らかですし、「アスベスト含有材料が露出しており、飛散の危険性がある」「線路枕木が劣化し、地震時に脱輪する危険性がある」「補修する場合には1億2千3百万円かかる見込み」と6月7日の施政方針で市長が述べている状況を考えれば、「撤去することも視野に入れて早急に結論を出したい」とその時に述べていたことも理解できると思っています。

しかし…です。
「緊急調査の結果、アスベストの飛散はない」とも述べており、地震はいつ起こるかわからないということもありますが、ことの進め方として本当にこれでよいのか?という点がいくつか気になって仕方ありません。

それはまず、市として積極的に誘致、設置し、ある時期までは市民…特に地域の方たちには大変親しまれた歴史があり、愛着を持っている方も少なからず居ることがわかっている施設を「たたむ重さ」を、もう少し真摯に受け止めるべきではないか、ということです。
これは今後、公共施設を整理統合・廃止したりしなくてはならなくなることを考えても、悪しき前例にしてはいけないのではないかと思うのです。
今回のケースは、長年放置してきた責任への言及や、今速やかに解体撤去することがベストの選択であるならば、その根拠となる調査結果の公表や、市民への説明や意見聴取等、理解を得るための努力が不可欠だと思います。

もちろん、一定の金額を掛けてでも保存すべき、とか、金を掛けずに保存する手立てをもっと考えるべき、という方もいらっしゃるでしょう。
現状と今後の維持を考えたら速やかに撤去を、という意見も多くあるでしょう。
時間の制限はもちろんあると思いますが、それらを市がどう受け止めて、今回のこの異例ともいえるスピード感で解体撤去を政策判断として議会に提案してきたのか?

廃止や撤去に反対する声に乗っかって騒ぐだけであれば大衆迎合ということになると思いますが、私たち議員や市長は政治に携わる立場ですので、「納得感」というものも大事にしなくてはならない、ということではないかと思います。

そして、もしこの予算を可決させるのであれば、「決めたのは議会」ということになって説明責任の主体は市長から議会に移るということを、私たち議員一人ひとりが肝に銘じて、最終日の審議に臨むことは最低限の責任だと考えています。

皆さんはどうお考えになるでしょうか?
私ももう少し考えてみます。

市内の浸水履歴が公開されました。

★こちらのページで6月19日付で公開★されました。雨の季節を迎えた中、大事な情報なので共有、活用されるように協力したいと思います。

ではあるのですが…公開自体は前進なので感謝しつつ、これ、見づらくないですかね?私だけでしょうか。情報は届いてナンボ、活用されてナンボなので、所管には受け取る側に立って「もうひと努力」していただきたいと思います。

町別はよいにしても、地番順ならA列に地番だろうし、そもそも発生年月日や被害内容順の方がよいのではないでしょうか。
また、令和元年6月18日時点とされていますが、直近は平成29年10月23日となっています。昨年度は被害ゼロだった?そうかな…

で、もっとそもそもの話として、PDFじゃなくて…PDFに加えてでもいいので…エクセルで公開していただきたいです。過去も先日6月10日も「オープンデータを進めていく」という市長答弁を受けた身としては、なんでこうなるのでしょう?と訊きたくなります。

で、こういうデータを緯度経度情報として公開してくれれば、MAPにできる人もいますよね?活用の可能性が広がりますよね?ということも再三提案しているので、よろしくお願いします、ホント。

課題と矛盾に満ちた幼児教育・保育無償化

★こちらの記事をご覧ください★ 

「保育士が経済的にも精神的にもぎりぎりまで追い詰められている……この状況に改善の見込みがないまま、幼保一律無償化が10月に実施される。」


あらゆる角度から改めて思います。いったい誰のための政策なのでしょうか?

そして明日は、無償化絡みの市条例改正(3歳以上の保育料を無料とする議案)を厚生委員会で扱います。今回に限らず、そもそも大きな問題を抱えており到底賛成できない国の制度設計であることと、それでも国会で可決成立した法改正を受けて各自治体が進めなければならない条例改正をどう受け止め、賛否を示すべきかということは、地方議会に身を置く者としてはいつも思案に暮れるところです。

条例改正に反対するということは、他の自治体では進むであろう3歳以上の無償化を東村山では進めなくていい、という意思だということになりかねません。

既に利用できている高所得層も全て無償化される一方で、希望しても利用できていない方が大勢いるという現実一つとっても、矛盾だらけの今回の無償化。

また、保育料に含まれていた給食材料費が外出しされることから、制度上は新たな負担が所得に関係なくすべての家庭に求められるわけで…さすがにこれまで負担ゼロであった世帯への支援策は検討されているようですが、一定の保育料を納めていた世帯のどこまで手当されるのかは明日の議案審査に臨んでみないとわかりません。

みんな違う方がいい

昨日は、国士舘大学で教鞭をとられる林大介さんからご案内をいただき、若い学生さんたちにまじって、桜丘中学校の西郷孝彦校長先生のお話を伺う聴講の機会に恵まれました。どうもありがとうございました。

校則のない公立学校として注目されている、あの桜丘中学です。西郷先生のお話に引き込まれながら、学生時代よりも真面目にメモをたくさん取りました。その中から、心に深く残ったことを少し残しておこうと思います。

◎桜丘中学校には、生徒がやりたいということはやらせてやろうという不文律がある。

◎教員室前の廊下に半円テーブルが並んでいて、教室に入って授業を受けることのできない生徒も、そこで自由に過ごしている。一人ひとりに自分用の時間割がある。そこにまたコミュニティーができている。

◎炎のギター教室、夜の勉強教室、放課後の料理教室、英検サプリ、ボーカルレッスン等、「こどもの居場所」を学校につくっている。授業と部活以外に生徒の居場所があることが大事。

◎へんな校則をなくす⇒理由がない校則が多すぎる。靴下は白でないといけないとか、隣の教室に入るなとか、セーターは紺でないといけないとか…。何の意味もない論理的に破綻している校則。

◎校則がなければ学校が荒れるのか?⇒校則が厳しくても、とんでもない学校はいくらでもある。

◎校則がないから楽な学校なのか?⇒世の中は校則ではなくて法律で動いている、ということをしっかり教えている。

◎考える力 ルールはできるだけ少なくする。ルールを守る⇒自分で判断する。

◎すべての子ども達一人ひとりに特別な配慮が必要特に特別な配慮が必要な子どもにとって過ごしやすい環境や分かりやすい授業は、すべての生徒にとってすごしやすく、わかりやすい。

◎特別支援教育に力を入れると学力が下がる、と言われたことに先生たちは怒った。プロ意識から学力向上に取り組み、区内でほぼトップ

◎最先端の教育…GTEC 校内はFreeWi-fiが使え、子どもたちはゲームや動画を楽しんでいる

◎みんな違っていい。ではなく、「みんな違う方がいい」。

◎小学校6年間でみんなと同じことができない子はダメだと教え込まれてきた子ども達なので、中1が一番大変。髪の毛も好きな色に染めていい…実は単なる格好ではなくて意思の表明でもある。「違うほうがいい」という価値観が大切。

◎このような校風をつくるためには、「ひとりひとりの幸せを考える」こと。森を見るのではなく、構成している1本1本を見てほしい。

◎それには「愛情をもって生徒に接する」こと。「愛する」がわからない若い教員もいる。だからこそ、自分自身がいろんな経験をすること。

◎1年生190人のうち90人は学区外から来ている。世の中はこういう学校を求めているのだと思う。

★学校のホームページも素敵すぎます。

★なんと、来週月曜日から金曜日の5日間が学校公開日で、「誰が見に来てくれても構わない。ぜひ私の話よりも実際を見に来てください」と西郷先生。どうして区立の中学校でこんな教育が実現しているのか…そのヒントだけでも見つけたいので、時間をつくって桜丘中学校を訪ねたいと思っています。

【代表質問予定の全文をアップします】

A4で4枚びっしり提出あってとても長いので、こちらにアップします。お時間あったら目を通していただければ幸いです。尚、このうち、幼児教育・保育無償化に関わる内容は、厚生委員会に付託されている議案と直結する内容なので、委員会の審査(6月19日)に譲ろうと思っています。

質問者)つなごう!立憲・ネット  議席番号9 番 佐藤 まさたか【31年6月議会 代表質問 項目】


(はじめに)5計画策定の基本的な考え方にある通り、東村山市が持続可能な自治体であり続けるために、未来を起点とした「ありたいまちの姿」をもとに大いに議論し、知恵を出し合い、より効果的な政策を決定し、その推進に責任を果たす4年間としたい。今回の質問では、そのために市長と私たち議員の新たな任期4年間において何をすべきなのか、を中心に、基本的には市長の4期目の公約である4つの政策の柱に沿って、伺う。

1.「東村山大改造」を進め、もっと安全で便利な活力あるまちへ! 鉄道連続立体交差化事業、着手済の都市計画道路の着実な進捗を期待しつつ、以下、何点か伺う。

1)鉄道連続立体交差事業と都市計画道路整備

①完成により期待している主要な効果を改めて伺う。懸念材料はないか。

②財政負担の見通しについて伺う。

③土地開発公社による都市計画道路予定地の先行取得の考え方を伺う。

2)公共交通

①都市インフラ整備の進捗を見通してのコミュニティバス網の変更、再編はどう進めていくのか。

②高齢者の運転免許返納を推進する意味からも、バスで対応できない地域の対策は急務になっている。どう進めるのか。

3)生活道路の安全

①誰もが徒歩や自転車で安心して生活できるよう、きめ細かい対策で、安全の確保を図ってほしい。前提となる交通危険箇所の把握はどこまで行われているのか。

②車椅子での安全な移動、視覚障がい者の安全対策をどう計画的に進めるのか伺う。

2.「東村山創生」を進め、もっと元気でワクワクするまちへ!

1)産業振興

①東村山TOKYOポータルの進捗、現状はどうか。

②職住近接を進めることで様々な効果が期待できると思うが、どう取り組むのか。

③女性や若者を対象とした起業・創業支援にはどう取り組んでいるのか、いくのか。

2)スポーツ・文化

①東京オリンピック・パラリンピックの中国ホストタウンとしての具体的な見通しを伺う。

②スポーツ・文化を、活性化・地方創生だけでなく、市民の学ぶ権利として保障していく、という視点が重要と考える。スポーツ部門の市長部局への移管時の議論も踏まえ、教育長の見解を伺いたい。

3)行政改革

①自治体クラウド、AI-OCR、RPA、成績処理システム等の新たな取組みを評価しつつ、さらなるICT化、オープンデータを強力に推進してほしい。「首長のリーダーシップ次第」と先日の市主催シンポジウムでも識者から発言があったが、見解を伺う。

②公民連携の積極的な展開に期待しつつ、民間提案制度の4年後の姿を現段階でどう描いているのか。

3.「子育てするなら東村山」のさらなる充実で、すべての子どもたちが健やかで心豊かに育つまちへ!

1)子育て支援

①幼児教育・保育無償化に伴って市に新たに生じる財源をどう試算しているか。どう活用する考えか。

②今回の無償化によって最も恩恵を受ける世帯は、年間どれくらいの軽減になるのか。一方で負担増となる世帯はないのか。あるとすればどういう世帯なのか。

③30請願1号への対応策を伺う。また、市に指導監督権限のない施設の取り扱いを伺う。

④来年度に認定こども園へ移行する幼稚園の定員はどの程度増えるのか。またその予定がない幼稚園の定員充足の状況を伺う。

⑤今後の待機児の見通しと、4年間にどう対策を進めるのか伺う。

⑥保育の質の確保策として伺う。各施設に対し、特に開設に際しては、市の担当は施設面も内容も当然確認していることと思うが、専門家の視点…たとえば「子ども・子育て会議」のような有識者や市民が入った機関はどう活用しているのか。

⑦児童クラブの職員配置基準の参酌化(第9次地方分権一括法)及び面積基準の経過措置終了へ向けた現段階での考えと、設置する検討会は具体的に何を担うのか。

⑧新たに立ち上げる「子育て支援包括支援センター」事業の概要と、「子育て総合支援センターころころの森」や「ころころたまご」等との関係性、今後の展開について伺う。

⑨児童虐待の防止強化に向けた児童福祉法等改正案の修正で与野党が合意し、今国会で成立する見込みとのこと。改正の重点と、自治体として求められる対応を伺う。

2)(子どもの)教育

①いじめ防止の取組みを議会からの提言も踏まえて拡充するとのこと。今後のスケジュールを伺うとともに、全庁を挙げての取組みに発展させる契機としていただきたい。考えを伺う。

②不登校児童・生徒に対し、個別の支援計画を策定し、関係者で共有して進めるなど、単なる「適応指導」ではない向き合い方が十分にできているのか伺う。家族の支援、周辺の理解促進にはどう取り組んでいるのか。

③「子どもたちが元気いっぱい思い切り遊べる公園」の実現は、当市にとって必須課題の一つであり、苦情に直対応をして規制のみに走る姿勢を転換すべきと思う。先進地に学んで地域の合意形成を図るための方策は検討されているのか伺う。

4.「人生100年時代を支える良福祉・良環境」を整え、もっと安心でうるおいのある優しいまちへ!

1)高齢福祉・地域包括ケア

①介護保険の見直しが2021年度に予定されている。現段階で想定している課題と、種々の改正についてのスケジュールを伺う。

②市町村には今後、地域共生社会の実現に向けて「丸ごと相談(断らない相談)の実現」「地域共生に資する取組の促進」「高齢者も障害者も利用できるサービスの推進」が求められ、地域包括ケアシステムは、高齢者のみならず、障がい、子ども、子育て等、多世代型の地域包括支援センターによる展開が必要になっていくのではないか。5つのエリアを活用した地域内分権を進めることと合わせ、考え方を伺う。

③良福祉・良環境とはなにか。

2)ダイバーシティ

①障害者権利条約、障がい者差別解消法の視点による施策展開を精力的に進め、そのことによって共生社会の実現を図っていくべきと考える。改めて考えを伺う。

②外国籍の人たちが共に安心して暮らせるための施策をどう進めるのか。公共施設や市内商店での対応とともに、特に学校現場での支援策には力を入れてほしい。考えを伺う。

3)みどり

①当市の最大の魅力であり、定住選択の大きな要因であることを踏まえ、北西部に現存するみどりや希少生物の保全に、これまで以上に強力に取り組むことを求め、考えを伺う。

4)資源循環

①新たな一般廃棄物処理基本計画の策定にあたっては、焼却施設の規模縮小に資するよう、さらなるごみ減量と共に、ごみ処理費用の圧縮、低減につながる施策を検討する必要があると考える。見解を伺う。

②焼却炉の今後については、市民への十分かつ積極的な情報提供と、近隣住民の理解を丁寧に得ながら進めることが不可欠と考える。周辺対策協議会だけを相手にして事足りることにはならない、ということは、過去の歴史を見れば明らかであり、信頼関係を築けるよう取り組んでいただきい。市長のリーダーシップに期待しつつ見解を伺う。

5.これらの実現のためのエンジンをどうするのか、どうしたいのか。

1)どんな市役所にしたいのか、職員になにを求めるのか

①退職手当債償還の縛りから解放された後、職員の定数をどうしていくのか。チーム市役所をどうつくっていくのか。同一労働同一賃金の流れにはどう対応していくのか。

②ICT化、AIの導入等によって職員に求められることは変容していく。どのようなことを期待し、どう見通して進めていくのか。

6.その他、現時点で確認、提起したいこと

1)子どもと若者は共にまちをつくる大事なパートナー

①子どもの権利条約の視点と共に、若者政策を明確に位置付けるべき。2022年4月には18歳成人となる。若者会議の設置等、一過性でない具体策の検討を求め見解を伺う。

2)全ての市民の学ぶ権利の保障と、学校卒業後の障害者も含めた学びについて

①第9次地方分権一括法における社会教育関連法制の概要と、当市の公民館、図書館、文化財行政の今後をどのように考えているのか伺う。

②憲法26条の教育権規定を踏まえ、すべての市民が生涯にわたって学び続ける権利を保障することは自治体の責務である。社会教育分野の充実を願い、考えを伺う。

少し安全になりました

恩多町5丁目にある恩多児童遊園。

選挙の真っ最中、ほかの公園で出会った若いお父さんから「朽ちたコンクリートや金属のボルトがむき出しになっていて、小さい子が遊ぶ場所として危ない状態がずっと前から放置されている」と聞き、直後に訪ねてみました…という投稿をしました。


確かにおっしゃる通りの状態だったので、選挙が終わった直後に担当のみどりと公園課に相談に行きました。
あれから1か月半ほど経ち、「危険なガラ類はすべて撤去しました」という連絡があったので、現場へ行ってみました。

上の3枚の写真がBiforeで、下の3枚がAfter。
対応くださった所管に感謝です。

すっかりきれいになって、捕虫網を持った小学生がチョウチョを追っかけて走り回っていました。
すると男の子が寄ってきて…
「あ、選挙の時のおじさんだ!どうしたの?」と。
「あの時に話したコンクリートとか鉄の危ないのを市役所の人たちが片づけてくれたというから見に来たんだよ」と答えると
「まぁいいけどさぁ、ホントは木登りする時とかに便利だったんだよな」と。
「そっか、そりゃ悪いことしたね…」
「でもね、なくても登れるから見てて!」…
なんてことで、しばらく公園で子どもたちのいろんな話を聴くことになりました。

最近は公園で遊ぶ子どもたちの声がするだけで市役所にクレームの電話が入ることも珍しくなくなり、どうすればよいのか…と考えることが多く。
でもここはいつ通り掛っても野火止小学校の子どもたちを中心に昔のように遊びまわっている姿に出会うので、なんだかホッとします。
近くの放課後等デイサービス「楽しい放課後みんな」のみんなも遊びに来ていました。

東村山市議会は79位

議会改革度調査2018の上位300議会が本日発表されました。


東村山市議会は総合「79位」と昨年の103位から順位を少し戻しました。

総合順位は「情報共有」「住民参加」「機能強化」の3つのカテゴリの点数を掛け合わせてランキング化されていて、東村山市議会は課題であった「機能強化」にここ2年ほどは重点を置こうと取り組みを進めたつもりで、それが反映されたのか…と思ったら、そうではないようで…。

情報共有33位/住民参加72位/機能強化444位


2年連続で下落していた中でちょっとだけ戻したことには正直少しホッとし、機能強化が話にならないレベルにあることを突き付けられて改めてショック…という感じです。


上位には今年も納得の顔ぶれが並んでいます。内訳をみる限り、「機能強化」の評価が総合順位にほぼ直結しているように見えます。

自分たちの議会に不足していることは何か、そのために自分に不足していることは何か、どうすることが議会のレベルを少しでも上げることにつながるのか。現状肯定と慢心をいかに排するのか。自分自身に問い続けながら、金曜日から始まる6月定例議会、そして今後1年間の議会運営に臨もうと思います。


http://www.waseda-manifesto.jp/gikaikaikaku

朝まさたかも夜まさたかもやります

今年4月の選挙前に、朝7時からと夜9時以降という場を初めて設けたところ、「この時間だから来られました」とおっしゃってご参加くださった方がありました。

ということで、お一人でもいらっしゃればやります企画として、来週もサンパルネの会議室を予約してきました。

これから4年間、市議会はどうなる?どうする?

「朝&午後&夜まさたか」開催!

ぜひご参加ください。会場はいずれもサンパルネ2階会議室

第62回6/2(日)「午後まさたか」午後3時~5時頃
第63回6/5(水)「朝まさたか」 朝7時~8時頃
第64回6/5(水)「夜まさたか」 夜7時~8時頃
第64回6/6(木)「夜まさたか」 夜9時~10時頃

市政や身近な問題への素朴なご質問に答えたり、6月議会で審議する議案等の最新情報をお伝えしたり、ざっくばらんな意見交換から今後の東村山を展望します。

繰り返し申し上げていますが、私を支持いただく云々は関係ありませんので、ご都合のつく回に、お一人ででも、ご家族やお友達を誘ってでも、どうぞお気軽にいらしてください。

午後まさたか 開きます

佐藤まさたか活動報告&意見交換会「午後まさたか」開きます!

5月21日の臨時議会で議長・副議長をはじめとするすべての人事が決まり、6月定例議会は6月7日(金)から始まる予定です。

これらの情報をお伝えし、ご参加の皆さまと情報&意見交換をさせていただく場を、6月議会前に早速設けます。
お忙しいことと思いますが、ぜひいらしてください。
いつもの通り、私を支持いただくとかいただかないとか関係ありませんので、どなたでもお気軽にお出かけください。
お待ちしています(^^)/

日時:6月2日(日)午後3時~5時頃 
会場:東村山駅西口サンパルネ会議室

新たな体制でスタートしました! ~東村山市議会臨時議会の報告 ~

一昨日(5月21日・火)に開かれた臨時議会。

10時に本会議場に参集した後、新たな議員25人の簡単な自己紹介、市長・副市長・教育長と課長職以上の全管理職の紹介があってから、規定により最年長議員が仮議長となり開会。

まず仮議席の指定が行われ、速やかに議長選挙へ。

熊木敏己議員(自民)19票:朝木直子議員(草の根)6票で、新しい議長は熊木議員と決まりました。

続いて行われた副議長選挙では、石橋光明議員(公明)18票:山口みよ議員(共産)6票:小町明夫議員(自民)1票で、石橋議員を選出しました。

続いて議長による正式な議席の指定があり、私は9番となりました。

全議員の座席は… 1.熊木敏己 2.かみまち弓子 3.藤田まさみ 4.鈴木たつお 5.朝木直子 6.下澤ゆきお 7.小林美緒 8.清水あづさ 9.佐藤まさたか 10.白石えつ子 11.横尾たかお 12.渡辺英子 13.山口みよ 14.浅見みどり 15.志村誠 16.土方桂 17.木村隆 18.小町明夫 19.村山じゅん子 20.石橋光明 21.伊藤真一 22.駒崎高行 23.山田たか子 24.渡辺みのる 25.さとう直子 です。座席表は画像であげておきます。

次に4つの常任委員会と議会運営委員会の委員が議長から指名され、順次、委員会室に移って正副委員長を互選により選出。

私は前期2年間に続いて福祉所管(健康福祉部と子ども家庭部)を担う厚生委員会の委員長を務めさせていただくことになりました。

議長以外24名の委員会所属は以下の通りです。◎委員長 ○副委員長

【政策総務委員会(6人)】◎駒崎高行(公明) ○小林美緒(自民) 伊藤真一(公明) 渡辺みのる(共産) 白石えつ子(立ネ) 鈴木たつお(国民)

【厚生委員会(6人)】◎佐藤まさたか(立ネ) ○横尾たかお(公明) 下澤ゆきお(自民) 木村隆(自民) 浅見みどり(共産) 朝木直子(草根)

【まちづくり環境委員会(6人)】◎山口みよ(共産) ○小町明夫(自民) 清水あづさ(自民) 石橋光明(公明) 山田たか子(共産) 藤田まさみ(立ネ)

【生活文教委員会(6人)】◎土方桂(自民) ○渡辺英子(公明) 志村誠(自民) 村山じゅん子(公明) さとう直子(共産) かみまち弓子(立ネ)

【議会運営委員会(11人)】◎小町明夫 ○村山じゅん子 土方桂 小林美緒 下澤ゆきお 横尾たかお 駒崎高行 渡辺みのる 山口みよ かみまち弓子 佐藤まさたか

【広報広聴委員会(8人)】◎渡辺英子 ○土方桂 下澤ゆきお 横尾たかお 浅見みどり さとう直子 鈴木たつお 佐藤まさたか

また、一部事務組合といって、複数の自治体が共同で設置している機関の議会議員は選挙を行い、以下のように決まりました。

【昭和病院企業団議会議員(2人)】小町明夫 佐藤まさたか

【東京都十一市競輪事業組合議会議員(2人)】土方桂 石橋光明

【東京都四市競艇事業組合議会議員(2人)】土方桂 石橋光明

【東京たま広域資源循環組合議会議員(1人)】小林美緒

【多摩六都科学館組合議会議員(2人)】小林美緒 横尾たかお

市の各種審議会等の委員は次の通りです。

【総合計画審議会(4人)】伊藤真一 小林美緒 白石えつ子 渡辺みのる

【緑化審議会(4人)】村山じゅん子 清水あづさ 藤田まさみ 山田たか子

【都市計画審議会(4人)】渡辺英子 木村隆 山口みよ 佐藤まさたか

【土地開発公社評議員(7人)】駒崎高行 村山じゅん子 土方桂 小林美緒 かみまち弓子 浅見みどり 鈴木たつお

他にも宛て職として議員が委員を務める機関がありますが、あまり多いので割愛します。

全ての人事が確定し、午後3時過ぎから議案審議に入りました。私たちの会派としては、報告2に新人の藤田まさみさんが質疑に立ち、議案23号と24号では私が質疑を行いました。録画配信は1週間後くらいから始まります。

審議結果は次の通りです。

1.報告1号 専決処分「市税条例の一部改正」…賛成(18):自民、公明、立憲ネ、国民  反対(6):共産、草の根  ⇒承認

2.報告2号 専決処分「国民健康保険税条例の一部改正」… 賛成(23):自民、公明、共産、立憲ネ、国民  反対(1):草の根  ⇒承認

3.議案23号 「市税条例の一部改正」… … 賛成(23):自民、公明、共産、立憲ネ、国民  反対(1):草の根  ⇒可決

4.議案24号 「監査委員(議会選出)の選任(伊藤真一氏)について同意を求める件」 …賛成(18):自民、公明、立憲ネ、国民  反対(6):共産、草の根  ⇒同意

会期1日の臨時議会が閉会となったのは夕方6時過ぎ。直後に広報広聴委員会が初めて開かれ、私も出席。臨時議会の報告となる「議会だより233号」は6月15日発行予定で作業を進めていきます。

新たなメンバーによる4年間がスタートを切りました。私自身は初めての4名会派の代表として、会派内の切磋琢磨で議会全体がより闊達に議論し、充実したものとなるように努力します。

それとともに厚生委員会の委員長としても、市民生活の根幹をなす福祉部門について十分な情報共有と闊達な議論を実現し、より高い次元での合意形成が行えるよう最大限の努力を重ねてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

新たな時代を共に創るキックオフ

昨日開かれた市主催の「東村山の未来を考えるシンポジウム」
2020年度スタートに向けて、総合計画、都市計画マスタープランなど5つの主要計画の策定作業が始まっていて、このシンポジウムは市民を対象とした「キックオフ」でした。

会場の中央公民館ホールは7~8割の座席が埋まり、幹部はもちろん、中堅・若手の市職員の姿も目立ちました。


冒頭の深野行政経営課長からのプレゼンは、市の現状と課題について認識を共有するためのもので、わかりやすくまとめられていたと思います。

外部から3名の識者を招いてこのような場を設けたのは、東村山市としては恐らく初めてのこと。時間がもう少しあれば…という感じはしましたが、それぞれのお立場とご経験からの発言には、当市の弱点を克服するためのヒントや、長所をもっと自信をもって伸ばすための視座があり、参加してよかったと十分思えるものでした。

自分のメモから、印象に残った発言を以下少し。

◇村上憲郎さん(元Google Japan 代表取締役社長)※市長から「IOT、ビッグデータ関係では、市役所に人材がなかなか育っていない。市町村レベルでどう取り組めばよいか?」という問われて。


「難しいと思わずに大胆に取り組むべき。地方自治体は首長が強いリーダーシップを発揮してやるかどうかで決まる。

ひたすら首長と市の職員が一体となって突き進む決意があるかどうか。そこに市民の理解があるか。恐れずに前へ進むべき。」


◇三浦展さん(カルチャースタディーズ研究所 主宰)※市長から「(三浦さんの報告の中で)子育て中の女性が起業という話…イノベーティブな動きに感銘。どういうまちだとそれがうまくいくのか?」と問われて。

「報告の中の事例は自治体ではなく、すべて個人の取組み。なぜ起業したのか?は、高学歴でキャリアも豊富、を活かしたいという女性たち。課長や係長レベルになってから子育てする人も多くなっている。

頑張る人ほどさらに頑張る。そういう人は必ずいるので、触発していく仕掛けが大事。

人が集まる場所が足りない、と思う。ちょっとしゃれたコミュニティスペース、やる気を誘発する場所づくりを。美大の学生やデザイナーの力を活かして」

◇飯嶋威夫さん(内閣官房日本経済再生総合事務局企画官 デジタルガバメント担当)※市長から「行政手続きを電子申請で行うためのデジタルファースト法案が進められているが、市の業務をすべてオンライン化することはとんでもなく大変だと感じるのだが…」と問われて


「手続きのオンライン化は、本人のメリットだけでなく、届け出時にデジタルでされたものをそのまま使えることで、事務的に大きな負担減になり、その力を新たなサービスに向けられる、という点が大きい。行政の手続きのICT化が進まない要因として、住民にとっては既に十分便利なのでいらない、という意見が多いのだが、市役所側が楽になるという面も大事なこと。

また、市のデータをオープン化することが大事。Code for Japan、地域ICTクラブ等の取組みもぜひ。」

学習権は、単なる経済発展の手段ではない(ユネスコ学習権宣言より)

教育問題に特化した今回の「議員の学校」。

2日間の報告は改めてまとめたいと思いますが、取り急ぎ本日2日目の第1講についてのみアップします。

9時15分からの講義は、千葉大学名誉教授であり、社会教育学会会長の長澤成次先生。
20年以上前に日野市にお住まいだった頃、先生を囲んでの小さな勉強会がしばらく続いていて、私もその一員に加えていただいていたので、それ以来の再会。先生は当時のままで、講義はわかりやすく、活力に満ちたものでした。

お話は、さいたま市の三橋公民館「九条俳句不掲載事件」から始まりました。さいたま市が敗訴した裁判の概要は知っていましたが、改めて、思想の自由、表現の自由、そしてそれ自体が社会教育の自由であることの意味、住民に最も近い地区公民館で起きたことを住民との話し合いで解決できない体制になっている「自己決定」の問題等々、この事件には様々な課題が潜んでいます。

戦後、社会教育がどう位置付けられ、どう変遷してきたか。
昭和21年7月の文部事務次官通牒「公民館の設置運営について」から始まり、憲法26条、教育基本法、社会教育法…ユネスコ学習権宣言。
そしてそれらが次々と壊されつつある昨今の状況。
特に、1999年の第一次地方分権一括法から、先週金曜日に衆院で可決して参院に送られた第9次分権一括法における社会教育をめぐる状況を時系列的に把握することができました。

東村山市では、昨年2月27日の本会議で「東村山市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例」の審議が行われ、昨年度から学校体育を除くスポーツ部門が、教育委員会から市長部局へと移されました。
移管の最大の理由は、観光やまちおこし、オリンピック&パラリンピックとの兼ね合いから、スポーツの力をフルに活用したい。そのためには教育委員会に置いておくよりも市長部局に移した方が効果的、というものでした。

その際、私は、公民館、図書館、博物館まで移管することへの考えを問いましたが、市長からは「当面、市長部局に移管しようという考えは、現時点では全くありません。」と答弁がありました。
一方で、手放す側の教育委員会では殆ど議論がなされないままに事が進められたこともわかり、それについては厳しめに指摘をしました。

さて、今後はどうなっていくのか。
「学ぶ権利」という教育の原点を見つめながら、議会でも取り上げると共に、様々な人たちが一緒に学び合える場をぜひとも作りたいと思います。

不登校を楽しもう! いじめからは逃げよう!

3年前に同僚議員の大塚さんに連れて行ってもらい、その取り組みに胸を打たれたNPO法人ドリームフィールド

代表の大山浩司さんが今日のFacebookに、2枚の画像と共にこんな投稿をされています。

不登校を楽しもう!
いじめからは逃げよう!

裏面は

不登校も素晴らしい生き方のひとつ
子どもの心の痛みに気づいて

子ども向けと親向けのメッセージ

今年はまず5万部くらい新聞に折り込みます!

1人でも2人でも
子どもでも親御さんでも
少しでも気持ちが軽くなったり
楽しく生きるヒントになればと願います(^ ^)

無力であるのは自覚しているけれど
何もしないよりはマシだからね(^ ^)

東村山市では、不登校の子ども達が主に通っている場として「希望学級」が大岱小学校の中に設けられています。全国的に「適応指導教室」と称している自治体が多く、いやな名前だよな…と昔から思っていますが、東村山市では「健全育成学習室」としています。どっちもどっちって感じですが。
先生方が日々一生懸命やってくださっていることには心より感謝しつつ、「再登校=問題解決」を前提とした取り組みは、その基本から議論し直すべき大事な課題だと考えています。

新たな4年間の任期の中で力を入れて取り組みたいテーマの一つです。

「つなごう!立憲・ネット」始動します

新しい会派「つなごう!立憲・ネット」として、今期のスタートを切ることを合意し、「会派届出書」を今日午前、提出してきました。

メンバーは、立憲民主党の2人…2期目を迎えたかみまち弓子議員と、新人の藤田まさみ議員、東村山生活者ネットワークの白石えつ子議員、そして私の4人です。

経過と、会派を結成するにあたって4人で確認した事項について報告します。

前期の4年間は、大塚恵美子議員と白石えつ子議員との3人会派「ともに生きよう!ネットワーク」として共に議会内活動をしてきましたが、ネットが白石さんだけになってしまったため、2人会派で、あるいは原点に返って1人会派で…という選択肢も検討した上、まずは2人で協力することを確認しました。

その上で、同じく一緒にやることを決めたという立憲民主党のお2人との4人会派を組めるかどうかについて、連休中も含めて幾度か協議を重ねてきました。

2人ではなく4人でのスタートを決めた最大の理由は、議会全般のおおもとの協議を行う場である代表者会議を構成できるのが、東村山市議会の場合は3人以上の交渉団体(≒実質的には会派)と定められているためです。

改選前は自民党(改選直前は6人)、公明党(6人)、共産党(3人)と共に私が構成メンバーとなり、そこに正副議長が加わって6人で構成していましたが、今回の選挙を受けて自民党が8人、公明党は6人、共産党は5人となりました。

市議会は議院内閣制をとる国会のミニチュア版ではなく、市長と議員が別々に有権者から選ばれる二元代表制なので、「市議会に与党とか野党はない」というのが正しいと考えています。

とはいえ、中央の政党3つだけによる構成よりは、中間的で政党色の比較的薄い第4の存在があることで、議論がより柔軟で、かつ実質的なものになると考えてきました。

これまでも、これからも、議会という自治体にとって唯一の議決機関がより充実し、市民福祉の向上のためにしっかり働くものとなるよう、
議会運営をリードする気持ちで責務を果たしていきたいと考えています。

4人で一緒にやる、という経験は私自身は初めてなこともあり、コミュニケーションを丁寧に図りながら頑張っていきたいと思っています。

私たちが会派を結成するにあたって合意した事項を以下記します。

つなごう!立憲・ネット (略称:立憲ネ)

私たちは、以下を確認し、東村山市議会において会派を結成する。

1.共有する基本理念

①多様な主体が互いに認め合い、対話を重んじ、共に生きる社会をめざす

②分断と排除にはくみせず、声なき声を市政に反映する

③日本国憲法を尊重し、私たちの行動規範とする

2.会派を結成する目的

①会派の基本理念を市政・議会に反映する

②議会内の活発な議論を喚起し、合意形成、意思決定に主体的に参画する

③東村山市並びに東村山市議会の価値向上に寄与する

3.会派として大切にすること

①互いに学び合い、高め合うこと

②透明性を高め、説明責任を果たすこと

③コミュニケーションに努め、対話の力を信じ、互いに合意に努力すること

4.留意点

①合意形成に努めた結果、賛否が一致しない場合はこれを認める

②不断の情報共有に努め、原則月1回以上のミーティングを行う

③会派の継続について、任期の折り返し時である2年後に協議する

※4-①がわかりづらい、というご意見をいただきました。ありがとうございます。これは、 議案や請願・陳情等について 会派内における「合意形成」に十分努めた結果として、4人の賛否が一致しない場合は可とする、ということを互いに確認したものです。