【速報】初日&2日目の様子と全議員の賛否一覧

昨日開会した3月定例議会。

開会前、午後1時半から「議場でミニミニコンサート」が3年ぶりに開かれ、「東村山昔話保存会」の3人の女性が、東村山に伝わる3つのお話…「強情島(廻田のお話)」「村の大運動会(野口のお話)」「だるま坂の観音様(久米川のお話)」を一つずつ語ってくださいました。よく響く温かな声にほっこりした気持ちになりました。どうもありがとうございました。最後に、代表を務める多摩みどり幼稚園の遠藤先生がご挨拶。語り部として小学校や地域へ出向いているそう。素敵な活動です。

その後、午後2時から市長による招集の挨拶があり、2時8分に正式に開会。

議会では、議事運営の手続きについて必要な議決を取りながら進めるのですが、今日はそこにフォーカスして結果を以下報告します。(敬称略)

それにしても、朝木議員が会期の決定に賛成しないのはいつものことであり、採決を棄権する判断もまま見てきましたが、立憲民主党を名乗る藤田雅美議員が会期の決定に反対したことに驚きました。理由はわかりませんが、通年議会にしろということかもしれません。でも、自ら提案も動きもせずにただ反対だけ唱えても何も始まりはしません。9年前の議会基本条例施行の頃、ぜひそうすべきだと考える私たち数名で動いてあと一歩のところまで行きましたが、反対意見が多くてまとまらなかったことがあります。

今日の宣言3件の採決も朝木議員と仲良く棄権。

4月の市長選挙に対抗馬を担ぎ出すそうなので、今の市長の宣言には乗れない、ということだったのでしょうか。いずれにしても、すっかり一心同体です。

では、昨日と今日の議事ダイジェストと全員の賛否をアップします。少し長いですがお読みいただけると幸いです。他の議会の方たちから見れば、どうしてこんなこと一つひとつに議決が必要なのか?と思われることでしょう。それは別の機会に書きます。理由を知っている議員も殆どいなくなりました。

○議長(土方桂議員) この際、これからの議会運営について申し上げておきます。地方自治法には、議会における「言論の品位」「議場の秩序維持」「議長の権限」がそれぞれ規定されており、議員には議長に注意を喚起するなど、議員、議長共々、権利、義務が規定されております。東村山市議会として確認しておきます。今後においては、さきの議会運営委員会で集約されましたとおり、議長権限でこうした規定を適用していくことに賛成の方の起立を求めます。
➡共産党5人、朝木、藤田以外が起立
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、そのように決しました。

○議長(土方桂議員) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。本件は、会議規則第81条の規定により、議長において指名いたします。6番・小林美緒、17番・石橋光明議員の両名にお願いをいたします。※これは議決は不要です

○議長(土方桂議員) 日程第2、会期の決定についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日11月29日から12月22日までの24日間といたしたいと思いますが、これに賛成の方の起立を求めます。
➡朝木、藤田以外が起立
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、そのように決しました。ここで、市長より施政方針説明がございます。市長。

市長が登壇し、14時10分から令和5年度の施政方針説明を行いました。全文は市HPのコチラに既に掲載されています。冒頭、松谷いづみ副市長が3年間の任期を終えて今年度末をもって東京都へ帰任されるという報告があり、その後は新年度予算、主な事業等について、最後に「私は先頭に立って全力で頑張ってまいる決意です」と述べ、15時18分に終了。

○議長(土方桂議員) この際、効率的な議会運営を行うため、本日の議案等審議、つまり議事日程全てについて時間制限を行いたいと思います。これは、会議規則第57条「発言時間の制限」の規定によるものです。議案の審議については、本日と明日2月22日に及ぶことが予想されることから、この2日間の合計時間として、自由民主党市議団27分、公明党22分、日本共産党19分、会派に属さない議員はそれぞれ8分といたしたいと思いますが、これに賛成の方の起立を求めます。
➡朝木、藤田以外が起立
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、そのように決しました。

○議長(土方桂議員) 日程第3、議案第1号から日程第9、議案第10号までを一括議題といたします。提案理由の説明を求めます。市長。
○市長(渡部尚君) 上程されました議案第1号から第6号及び議案第10号の7議案につきまして、趣旨を中心に御説明申し上げます。

※提案説明

○議長(土方桂議員) 説明が終わりました。ただいま議題となっておりますそれぞれの議案については質疑通告がございませんので、お諮りいたします。会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります付託表のとおり、政策総務委員会、厚生委員会、まちづくり環境委員会、生活文教委員会に付託したいと思いますが、これに賛成の方の起立を求めます。
➡朝木以外が起立
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、そのように決しました。

○議長(土方桂議員) 日程第8、議案第11号から日程第14、選任第1号までを一括議題といたします。議案第11号から議案第15号までについての提案理由の説明を求めます。市長。
○市長(渡部尚君) 上程されました議案第11号から第15号までの議案について、一括して提案理由の説明を行います。

※新年度予算案5件の提案説明

○議長(土方桂議員) 説明が終わりました。議案第11号から議案第15号までは質疑通告がございませんので、お諮りいたします。これら5件の議案は、委員会条例第6条の規定により、23人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思いますが、賛成の方の起立を求めます。
➡全員が起立
○議長(土方桂議員) 起立全員と認めます。よって、そのように決しました。次に、選任第1号についてお諮りいたします。ただいま設置されました予算特別委員会委員の選任については、委員会条例第8条の規定により、議長において正副議長を除く23人の議員を指名したいと思いますが、これに賛成の方の起立を求めます。
➡全員が起立
○議長(土方桂議員) 起立多数と認めます。よって、正副議長を除く23人の方々を予算特別委員会委員に選任することに決しました。

※正副委員長の互選 

委員長:駒崎高行16票/山口みよ7票 →駒崎が選任

副委員長:下沢ゆきお16票/朝木直子6票/藤田まさみ1票 →下沢が選任

○議長(土方桂議員) 予算特別委員会の正副委員長が互選されましたので、報告いたします。予算特別委員会委員長に駒崎高行議員、同副委員長に下沢ゆきお議員がそれぞれ互選されました。

※昨日はここまでで終了しました。そして今日。9時半に開会で議案6件の審議を18時過ぎまで行い、結論を出しました。

▶議案7号「東村山市わたしたちのSDGs推進都市宣言➡朝木、藤田が退席(棄権)し、22名の全会一致で可決

▶議案8号「東村山市男女共同参画市民宣言➡朝木、藤田が退席(棄権)し、22名の全会一致で可決

▶議案9号「東村山ゼロカーボンシティ宣言➡朝木、藤田が退席(棄権)し、22名の全会一致で可決

▶議案11号 令和4年度後期高齢者医療特別会計補正予算(2号)➡共産党5人、朝木以外の賛成多数で可決

▶議案12号 令和4年度介護保険特別会計補正予算(3号)➡共産党5人、朝木以外の賛成多数で可決

▶議案13号 令和4年度下水道会計補正予算(1号)➡朝木以外の賛成多数で可決

今任期最後の定例議会が明日始まります!

明日(2月21日)から3月定例市議会が始まります。

4年間の任期で最後の定例議会になりますので、いつも以上に心して臨もうと思います。

今議会は、冒頭の本会議で審議して議決するいわゆる「即決案件」がいつもより多く、でも明日の午前中は都合で開けないために午後2時開会とし、実質的な議案審議は翌日に集中させるようです。20年間の議会生活で初めての変則日程です。

▶今議会に市長から提出された議案は次の19件です。条例名も説明もわかりやすくするために簡単な表記に私なりに改めてあります。

正式な議案名は★コチラ★からご覧ください。

1号)マイナンバー条例の一部改正…高校生等の医療費助成に活用するため 

2号)体育施設条例の一部改正…久米川少年野球場の廃止したので条文から削除する 

3号)消防団条例の一部改正…なり手不足への対応のため、任用年齢の引き上げや出動報酬の創設及び処遇改善のため 

4号)国民健康保険条例の一部改正…出産育児一時金を引き上げるため 

5号)子ども・子育て会議条例の一部改正…こども家庭庁設置法の施行に伴って法律と文言を合わせるため 

6号)地区計画区域内における建築物の制限条例の一部改正…スポーツセンター向かい側の活用のため 

★7号)東村山市わたしたちのSDGs推進都市宣言 

★8号)東村山市男女共同参画市民宣言 

★9号)東村山市ゼロカーボンシティ宣言 

10号)市道路線(久米川町三丁目地内)の認定 

★11号)令和4年度後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 

★12号)令和4年度介護保険事業特別会計補正予算(第3号) 

★13号)令和4年度下水道事業会計補正予算(第1号) 

14号)令和5年度一般会計予算 

15号)令和5年度国民健康保険事業特別会計予算 

16号)令和5年度後期高齢者医療特別会計予算 

17号)令和5年度介護保険事業特別会計予算 

18号)令和5年度下水道事業会計予算 

★19号)監査委員の選任について同意を求める件

▶このうち、委員会に託さずに22日の本会議で議論して結論を出すものは、★印をつけた第7号、8号、9号、11号、12号、13号、19号の7件です。

11~13号の特別会計補正予算案は、基本的に年度末の整理のためであり、大きな争点があるとは思えません。

3人の監査委員のうち、主任監査委員の赤城盛一さんの再任を求めた議案19号も、大きな議論にはならないと思います。

ということで、質疑が集中するのは7~9号の「宣言」3件だろうとみています。

▶3つの宣言は、それぞれの背景と理由をもって提出されています。

いずれもご説ご尤もで目くじらを立てるような中身ではありませんが、よくわからない点がいくつか含まれています。

ゆえに、たとえば議案7号「東村山市私たちのSDGs推進宣言」に対しては、私は以下のような質疑通告をしてあります。

  1. 本宣言を今行う目的、本宣言を必要と判断した理由(必然性)は何か。なぜ宣言なのか。 
  2. 本案提出までの経過、手続きを伺う。説明資料の中に「市として参加しているSDGsオープンラボ…」とあるが、市が主催・主宰しているものではないのか。オープンラボとは組織なのか、事務事業の一つなのか、位置づけを明確に説明願いたい。 
  3. 庁内での議論も確認したい。経営会議や関係する会議体では、いつ、どのような意見があったのか。異論や異議はなかったのか。 
  4. 宣言タイトルの決定、本文部分の起草、修文、確定は、どこで誰がどのように行ったものか。 
  5. 議会の議決を求める根拠、理由は何か。議会として議決を求められているのは、議案書のどの部分なのか。 
  6. 議案資料の「市民参加」を「有」とし、その内容が示されているが、パブコメを含めた市民の反応と、それについての見解を伺う。 
  7. 本宣言が議会の議決を経て成立することによる意義、効果、今後の施策展開に与える影響についてどのように考えているのか、説明願いたい。 
  8. 当市にはこれまで8つの宣言があり、そのうち7つの宣言の主体は、東村山市、当時の市長、東村山市議会のいずれかである。(無火災都市宣言:昭和46年11月30日だけは不明)。一方、今回の宣言の主体は、「東村山市わたしたちのSDGsオープンラボ」と「東村山市」を併記する形を取っているが、この意味、法務上の扱いを明確に説明いただきたい。

議会直前【まさたかミーティング】やります!

土曜日(18日)に市議会としての公務「議会報告会」を無事終えることができたら、翌日19日(日)は私・佐藤まさたかとして続けてきた「まさたかミーティング」を開催します。

一昨日(14日)に3月定例市議会が告示となり、21日(火)から始まります。私たちにとっては4年間の任期の最後となります。
市長から19件の議案が、市民から9件の陳情が提出され、21名の議員の一般質問通告書も公表されています。
議案の中には総額1,000億円を超える来年度の予算案も含まれていますし、「SDGs」「男女共同参画」「ゼロカーボン」の3つの宣言などもあります。

いつも通り、現在のところ私が手にしている3月議会に関する情報をすべてお見せし、条例案や予算案についてのご質問やご意見を何でもお受けして、審議にできるだけ活かしていきたいと思っています。
もちろん3月議会と関係ないことについても、いろいろなお話を伺えたら嬉しいです。

【朝まさたか】10時~11時半 @市民センター
【午後まさたか】13時半~15時 @廻田公民館
【夜まさたか】20時~21時半 @オンライン 

※オンライン希望の方はZoomのURLをお伝えしますので、コメントでもメッセージでもご一報ください。

いつも書いていますが、私を支持いただくとかそうでないとか関係なくどなたでも大歓迎。情報源の一つとして気軽に覗いてみてください。お待ちしています(^^)/

議会の広報広聴活動に率直なご意見ください!議会報告会を18(土)に開きます(^^)/

現在のメンバーによる最後の議会報告会を、明後日・18日(土)午後2時から市民センターで開催します。

今回は、12月議会や委員会ごとの視察報告を行ったあと、「議会のこと伝わってますか?もっと知ってもらうには?」と題して、議会の広報広聴機能を充実させるためのご意見やアイディアを出していただく場としたい、というのが企画趣旨です。

金曜夜ではなく、以前から比較的参加しやすいというお声をいただいている土曜日午後の開催としましたので、ぜひぜひご参加いただけたらと思います。

事前申込制は取っていません。会場の方は14時までに直接お越しください。オンラインの方は★ポスター画像にあるQRコードは以前のものですので、当日はコチラ↓↓↓からZoomにお入りください。★https://zoom.us/j/94655412515…

2014年4月に施行した議会基本条例で、議会として説明責任を果たすと共に、様々なテーマで市民の皆さんの声を聴くための場として開催を決め、9年間継続してくることができました。

コロナ前は金曜夜と土曜午後という形で2日間開くことが多かったのですが、コロナ禍では3か月ごとに1日開催としており、私のカウントでは今回で29回目です。

コロナ感染拡大で、2020年5月に初めて中止せざるえを得なくなりました。会場に集まっていただけなくなりましたが、その年の8月には「今できることをやろう!」という横尾広報広聴委員長の呼び掛けでyoutubeによる動画配信にトライ。予算ゼロなので手持ちの機器を持ち寄ってスタートし、11月、翌年の2月、5月と継続しました。

しかし、一方通行の動画配信では、広報はできても広聴はできません。双方向のやり取りを実現したいと、2021年8月の回からZoomを活用。この時と11月は、Zoomをうまく回せる自信がなかったので、ご意見やご質問はチャットで送っていただいて司会が紹介する方法を取りました。

そして2022年2月、私たちとして最も重視したい意見交換会を行うためには「ブレイクアウトルーム機能」を使ってグループトークを行うしかない、ということで初挑戦。各常任委員会に分かれて、恐る恐るのトライでしたが、結構やれることがわかりました。

子育てや介護などのために、関心はあっても会場開催は難しかった方たちや、会場に足を運ぶほどではないけれどオンラインならちょっと覗いてみようか、という方たちがご参加くださり、年齢層が広がりました。九州や関西や東海等の市議会議員さんたちや、他の自治体の市民の方もオンラインだからこそ参加くださり、情報の幅が広がっていろんな話ができたことに好評をいただきました。

参加いただく方があって初めて成り立つ会であり、トライ&エラーで少しずつ修正を重ねて前へ進んできた感じです。

全国には、市民の声をもっと様々な方法でキャッチしたり、議会へ物申すモニター制度を取ったり、幅広い世代が読みたくなる議会だよりにチェンジしたり、デジタルのチカラをフル活用したり…と、さらに先を行く広報広聴活動を展開している議会が続々と出てきます。

4月の選挙後にどのような議会構成となるかはわかりませんが、市議会として広報広聴機能の向上を目指すことは、市議会自らが定めて議会基本条例に明記してあります。

市議会は絶えず15万市民の中にある「開かれた場」ですので、ぜひぜひ遠慮なくどんどんご意見をお寄せいただき、共につくっていただければと思っています。

任期4年間最後の議会が始まります!

本日、市長より招集告示があり、来週21日(火)に3月定例議会が開会することが正式に決まりました。

地方自治法上、定例議会を招集する権限は議長にはありませんので、市長が招集告示を行い、それを踏まえて議長が全議員に招集通知を出す、という仕組みになっています。小難しい話で恐縮ですが、これ結構大事なポイントで、この権限を議会側に持たせるように全国都道府県議長会、市議会議長会、町村議長会が国に働きかけてきた経過がありながら実現していません。ですので、実質的に議会の意思でいつでも議会を開けるように「通年議会」「通年的議会」を導入している議会が増えています。

東村山市議会でも、2014年の議会基本条例施行時やその後にも導入への検討を進め、私はその急先鋒でしたが、多数派の形成に至らずに今日まで来ています。

前置きはこれくらにして…3月定例は、4月からの市民の生活を決定づける新年度予算案の審議を行うことから「予算議会」とも呼ばれ、年4回の定例議会の中でも最も重要な議会として扱われてきました。

会期は2月21日(火)~3月27日(月)で、日程は次の通りです。

議案は市長提出議案が12件+人事案件1件、市民からの陳情が新たに9件提出されました。

今回は市長の施政方針説明に対して、3人以上の会派が代表質問を行います。

一般質問の通告書を出していない3人…自民党:小町明夫議員、公明党:渡辺英子議員、共産党:山口みよ議員が行うものと思われます。これが2月27日(月)です。

一般質問は、定数25人から土方議長と上記3人を除いた21人が通告書を提出しました。質問に立つ日、議員名、タイトルの一覧をアップします。

2月28日(火)、3月1日(水)、2日(木)の3日間に7人ずつ。3月と9月は議席番号の大きい順に行いますので、議席番号9番の私は3月1日の7人目に決まりました。

お題は「こども基本法制の施行へ準備は整ったか?」と「東村山市の障害者差別解消は進んだか?」の大きく2つです。通告書は別記事でアップします。(※以下敬称略)

1日目:(25番)さとう直子~(18番)村山じゅん子

2日目:(17番)石橋光明~(9番)佐藤まさたか

3日目(8番)横尾たかお~(2番)鈴木たつお

4つの常任委員会と特別委員会は3月6日(月)~9日(木)に開催。

新年度予算の審査を行う予算特別委員会は3月13日(月)から4日間連続で16日(木)までの予定です。

4月23日(日)には市長選挙と同時に市議会議員が行われるため、現在の25人による最後の定例議会となります。

一般質問は今回もぎりぎりまであれこれ考え、締切間際に通告書を提出しました。私にとっての一丁目一番地を選び、悔いの残らない中身としたつもりです。

尚、今議会から、コロナ禍で続けてきた傍聴への制限をほぼ解除します。万が一の際にご連絡を差し上げる可能性が残ることから、お名前とご住所の記載は引き続きお願いすることなったことはご容赦ください。

私の一般質問は3月1日(水)の16時頃からではないかと思います。ネット配信をご活用いただくことはもちろんありがたいのですが、傍聴席から見る議場は全く違うものが見えて来て結構面白いものです。私の時でなくても構いませんので、4年間に一度くらいは足を運んでいただき、ご自身の目で見て、いろいろ感じていただければな…と思っています。

行政の皆さんにも大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

子どもを真ん中にした社会へ変えていくために 研修会参加記①

一昨日(2月11日)&昨日(12日)と、「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウム2022明石に参加してきました。

いろいろ立て込んでくる時期で少し迷いましたが…

長年追いかけてきた私にとっての最重要テーマであること。今年19回目を迎えるこのシンポジウムには出来る限り参加して自分自身の情報を更新して来たこと。そして何より、全国のどの自治体よりも本気の子ども施策を展開し続けている明石市で、命がけで牽引されてきた泉房穂さんが地元で市長として登壇される最後の機会になるであろうこと等々。これはどうしても外せない場だと判断しました。

2日間、講師陣や実践報告をされる方たちはすごい顔ぶれで、子どもをど真ん中にした社会へ変えて行こうという主催者側の意気込みが伝わって来ました。

初日はまず、「こども基本法・こども家庭庁と今後の自治体の子ども施策について考える」をテーマに、野村武司東経大教授の基調講演。

続いて、平野裕二さん(子どもの権利条約総合研究所運営委員)による「子どもの意見の反映」についての国際的動向。

泉房穂明石市長による熱き報告「こどもを本気で応援すれば、まちのみんなが幸せになれる」。

そして森田明美東洋大学名誉教授による「子ども施策における子どもの権利の具体化とまちづくり」と、泉さんと森田さんによる対談と続きました。

子ども基本法の施行を目前に控えたこの時期の開催。会場は全国からの参加者でいっぱいで、オンライン参加者を含めると900名と言っていたと思います。

散会後にはオプションで、明石駅前の再開発ビルの4~6階の公共施設見学へ。ここを初めて訪ねたのは2018年8月のこと。

前年に開館した施設を泉市長ご自身が熱い説明を加えながら案内くださいましたが、駅前の活気も含めてまだこれから…という感じもしていました。厚生委員長だった翌年には、障害者差別解消の取組みを学びに委員会の視察でも訪れた場所。

ところが今回3年半ぶりに歩いてみると、どの階も利用者がたくさんいて、中高生の居場所として開設された5階のユーススペースも子どもたちが自由に過ごしていました。駅ビルにも、スタバはもちろんのこと、有名高級チョコレート屋さんや人気の服屋さん、雑貨屋さんなどが入っていて人でいっぱい。活気あふれる駅周辺になっていました。

泉市長、今回も直々のご案内、どうもありがとうございました!

終了後、一人で魚の棚商店街へ向かい、たこ磯さんで明石焼きを食べて、腹ごなしに路地裏を歩いていたら明石港に着きました。淡路島への船が出ているのですね。

2日目は次の記事にします。

学びを今後へ活かしてこそ~市議会議長会研修会を終えて

第61回議員研修会@府中ドリームホール。

今年は26年に一度の東京都市議会議長会の会長市が回ってきているので、会長挨拶は土方桂議長、来賓は会長市の市長として渡部尚市長、司会は南部和彦事務局長がそれぞれ務められました。

企画・運営には議会事務局が総力戦で対応していたので、会長市1年間の最大の山場とされる今日を無事に終えたことでホッとしていることでしょう。まずは大変おつかれさまでした。

研修会講師の牛山久仁彦明治大学教授は、東村山市のまちづくりの根幹であり、他自治体では自治基本条例と呼ばれることの多い「みんなで進めるまちづくり基本条例(通称・みんまち条例)」策定時の審議会会長であり、現在も「見守り検証会議」の会長をお務めくださっている方。

今日のお話は「地方分権と自治体議会~分権改革の22年と自治体議会のこれから~」と題して、2000年の分権改革以降、自治体議会が果たすべき役割が根本的に変わってきており、当然に私たち議員がそれを前提に積極的に動くべきことについて、基本の「キ」とも言える土台を誰にもわかりやすく説いてくださいました。

私は幸いなことに、この激動の22年をほぼスタート時から意識して議員として活動してくることができ、そのど真ん中で変革をリードしてきた全国の議会関係者と知り合い、学びと実践を深めてくることができましたので、今日のお話は自分自身の血となり肉となっている1丁目1番地のような内容でした。

しかし22年という月日を考えれば、この大原則を初めて体系的に学ぶという人たちも多くあったはずであり、選挙で顔ぶれが入れ替わるたびに継承の難しさを痛感する「議会は何のためにあるのか」という大原則を学び合い、共有するために、大変有意義な場であったと思います。

さて、次の選挙で選ばれた25人で、この大原則を踏まえた議会改革を継続・発展できるのか否か。そこに繋げてこそ、26市の議長会会長市としてこの研修会を開催した本当の意味があるのだと思います。

政策総務委員会「投票率向上策に関する提言」

少し前のことになりますが…記録しておかないと。ということで、

所属する政策総務常任委員会(伊藤真一委員長・下沢ゆきお副委員長)で、2021年の9月から、「投票率の向上策について」を委員会としての調査事項に設定して研究調査を進め、2022年12月議会の最終日に伊藤委員長が報告を行いました。

それを踏まえて、議長名と委員長名で、市長、教育長、選挙管理委員長に「提言書」を手渡し、一連の活動を終了しました。

東村山市議会では4年間の任期の折り返しで正副議長をはじめとする人事の交代を行うため、4つの各委員会には2年間の時間が与えられます。市長から提出される議案や、市民から出される請願・陳情を待っているだけの受け身の委員会運営で済ませるのか、委員間で協議して自主的にテーマを定めて調査研究と意見交換を重ねて提言や提案まで行うのか、今のところ委員長以下のメンバーに委ねられています。

当然、後者の方が何倍も忙しく、特に指揮を執り、取りまとめにも責任を負う委員長は大変なわけですが、何のために委員会があるのか、何のために私たちは議員として報酬をいただいているのか、を考えれば、私たちがどうあるべきかのか。自ずと答えは明らかであると思います。

今回の取組みについては、市議会HPに★特集ページ★を設け、「終了報告書」「提言書」「オンラインアンケート」等を掲載していますので、ぜひご覧ください。

尚、1年3か月の調査活動は以下のような経過で進めました。

◇テーマ設定(2021年9月議会)

◇オンラインアンケート(2021年11月)…10月の衆議院選挙の直後に、オンライン市民アンケートを実施し、115名の回答を得る。

◇市民とオンラインで意見交換(2022年2月)…議会報告会の後半、zoomのブレイクアウトルームを活用して常任委員会毎にテーマを決めて意見交換会を行った。市民だけでなく、大学教授や他議会の議長も参加してくれた。

◇市教育委員会からヒアリング(4月)…市内小中学校における主権者教育・シチズンシップ教育について、正副委員長で教育委員会事務局からヒアリングを行い、6月の委員会で報告。

◇オンライン研修(5月)…佐藤淳・青森大学社会学部教授にお願いして、委員以外も参加できる公開形式で研修を行う。

◇各投票所の課題調査(7月)…参議院選挙の直後に、市内21か所の投票所の課題調査を委員以外の議員の協力も得て実施。

◇オンライン研修会(10月)…取手市議会と可児市議会にお願いし、それぞれの議会が主体となった「主権者教育」について、中心的な役割を果たしておられる岩崎弘宜議会事務局次長と、川上文浩可児市議会議員にオンラインで実践報告をしていただき、質疑応答を行った。

◇現地視察(10月)…箕面市に赴き、選挙管理委員会のご担当から同市の取組みの説明を受け、質疑応答。投票区の定期的な見直し/期日前投票の箇所と時間の拡大/オリジナル投票済証の活用 等について学ぶ。

◇選挙管理委員(3名)との意見交換を実施(11月)…議会として初めて選管委員長、委員、事務局と直接対話。

◇調査・研究結果の整理と委員間での討議、まとめへ(11月)

◇委員長報告を行い、終了(12月)

◇市長、教育長、選管委員長へ政策提言(12月/2023年1月)

数年ぶりの大津訪問は濃厚な時間

11日(水)12日(木)、久しぶりに琵琶湖のほとりにあるJIAM(全国市町村国際文化研修所)へ。稲沢先生の講義は8年ぶりくらい、小室先生は念願かなってようやく初めて受けることができました。全国から期の浅い方たちを中心にほぼ100名が参加されている中、わかったつもりになっていることでも時々基礎に立ち返って学び直さないと…という思いで参加しました。2日目の演習では、秋田県五城目町議会、愛知県知立市議会、大阪府松原市議会の方と同じグループになり、楽しく学びを深めることができました。

2日間の財政勉強会を終えた足で、唐崎~大津京~三井寺駅で降りて、グーグルマップを片手に初めて訪ねる目的地へ。
予定が直前まで固められなかったので事前のご連絡はせず、お会いできたらいいな…と願いつつ歩いていくと、昔からの通り沿いの民家に「こどもソーシャルワークセンター」の看板を見つけました。

「こんにちは!」と声を掛けたところ、お会いしたかった代表の幸重忠孝さんがおられました。やった!
「大津に来ていることをFacebookで知ったので、もしかしたら来られるんじゃないかと思ってましたよ」と笑顔で迎えてくださいました。

幸重さんとは、子どもの貧困が今ほど報じられる以前に、東京で開かれた研修会で初めてお会いして以来、10年近いお付き合いになるでしょうか。
子どもの貧困対策センターあすのば」の小河光治さんや、「山科醍醐こどものひろば」の村井琢哉さんと共に、厳しい状況にある子どもたちと向き合い続けておられる、私が敬愛してやまない方の一人です。

6年ほど前に開設された「こどもソーシャルワークセンター」は、どこにである普通の家のようなつくりになっていて、子どもたちが自分の居場所として「ただいま」と安心して帰ってこられる場所でした。

ソーシャルワーカーは役所や公的機関で勤務している方が圧倒的に多いと思いますが、幸重さんは個人で社会福祉事務所を立ち上げ、社会福祉の専門職として、またお兄さんのような存在として、スタッフや地域の方たちと共に、様々な困難を抱えた子どもや若者たちを支え続けておられます。

定期的に送っていただく便りを読んでいると、運営の大変さも伝わってきます。
自分にできる応援をささやかに続けながら、東村山でも子どもの貧困対策が着実に進むよう、これからも交流を続けていけたらと思います。

幸重さん、どうもありがとうございました(^^)/

そして、以前から訪ねたかった「三井寺」へ。古色蒼然とした山門に気圧され、入山料を納めて境内に入り、釈迦堂、そして国宝の金堂へと急ぎました。威容を誇る金堂では、新年特別公開の文殊菩薩像だけでなく、平安、鎌倉、南北朝、室町時代の仏像が並んでいて、圧巻。ちょっと覗くつもりだったのですが、すっかり見入ってしまいました。

4時半に大津市議会局の軍師殿を訪ねる約束をしていたので、まだまだ見たいところはありましたが、今回はここまで。大津市役所へ早足で向かい、奈良から駆けつけてくれたアロハの友と合流し、議会局へ。

全国の地方議会改革を牽引し続けておられる大津市議会。軍師・清水克士議会局長には、数年前に会派視察で伺ってお世話になったほか、大津市議会がマニフェスト大賞グランプリを受賞された2013年から様々な学び合いの場でご一緒させていただいてきました。この春で定年を迎えられる前に、お礼の気持ちを伝えるために表敬訪問したかったので、願いが叶いました。

局長室でしばしお話を伺ってから、静かなお店にお連れいただき、地の味と地のお酒を楽しみつつ、3人で語りまくりの贅沢な時間を過ごしました。

清水さん、君島さん、どうもありがとうございました!

この世界に飛び込んで間もなく20年。1期目は自分の議会だけを見ていると落ち込むことや頭にくることだらけでしたが、2期目を前に外に飛び出して大小の勉強会に参加したことで、少しずついろんな方を知り、あるいは知っていただき、人の輪が広がり、深まっていきました。困った時にはメールや電話一本で相談に乗ってくださったり、情報を惜しげもなくくださる方たちが全国にいる。これは、私にとってかけがえのない財産であり、チカラの源泉。本当にありがたいことです。

学びたいことを学び、会いたい人に会い、見たいものを見に行った詰め込みまくりの大津訪問。くたびれましたが、最高の時間でした。

議員力の向上へ~学びの場のご案内

理事の端くれを務めている★NPO法人多摩住民自治研究所★

1月&2月の講座情報をお知らせします!

①よくわかる!市町村財政分析基礎講座

ご存知、大和田一紘さんによる人気の講座です。既に1月24日&25日は満席ですが、来週11日&12日は若干空きありです。お急ぎください。

②議員の学校「よくわかる自治体財政の基本から応用まで~2023年度国家予算の傾向と自治体予算審査の肝」

2月15日(水)16日(木)の2日間です。会場枠は既に満席ですがオンラインは受付中です。森裕之先生(立命館大学教授)による講義は、一方通行ではないので毎年大好評。

3月定例議会間近という方も少なくないと思いますが、令和5年度予算の審査に向けて押さえておくべきポイントをぜひつかみにいらしてください。

お申し込みは、いずれも研究所のHPまたはFAXで。

ぜひお早めに(^^)/

ぐるっと一回りの年

新しい年・2023年が始まって3日目。遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

子どもたちが巣立って数年が経ち、改まって正月らしいことをすることも、なんちゃってお節料理を仕込むこともなく、佐藤家の味・鮭入り膾(なます)と雑煮だけをつくったくらいで、かなり通常運転に近い形での年末年始となっています。

大みそかはDining mogumoguで年越しそばと、美味しい肴で稀少な日本酒をいただき、大満足。ごちそうさまでした。

元日の多摩湖は、澄み切った空と明るい陽射しに溢れていました。

今年は、暦が還ると書く年男です。いくつになってもジタバタしながら毎日を生きていますが、必要とされて仕事ができることへの感謝を忘れずに、責任を果たす一年にしたいと思います。

昨日(2日)は気心の知れたおじさん&おばさんチームで新春国立名人会@国立演芸場へ。

お正月らしく獅子舞で幕が開き、お目当ての柳家三三さんで初笑い。中には首を傾げるほど面白くないベテランさんもいましたが、まあ玉石混淆なのが寄席の味でもありまして。大トリはもう一人のお目当てだった柳亭市馬さん。

三三さんも、市馬さんも、出て来て座って一声発するだけでどことなく漂う品の良さと、艶と張りのある声が魅力の噺家さん。お二人とも柳家一門だし、三三さんはお弟子さんだったこともあり、大好きだった小三治さん譲り、という感じがします。

帰り道、西武新宿駅近くの餃子がウリの酒場でささやかな新年会。右を見ても左を見ても若者ばかりのお店の平均年齢を一気に引き上げてまいりました。

今日は、年末から積み残しになっていた宿題を数時間やってめどをつけましたので、明日から通常運転に戻ります。

今年も一年、どうもありがとうございましたm(__)m 【96号をアップします】

あと3時間少しで新しい年がやってきます。今年も一年間、お陰様で心身の健康を保ちつつ、与えていただいた職責を果たすべく、何とか走り切ることができました。どうもありがとうございました。

平和や経済の安定など、大方が当たり前に享受できると思っていたことが音を立てて次々と崩れた2022年。無邪気に遊び、笑い転げる孫たちを見ていて、「私たちの世代は逃げ延びるのかもしれないけれど、この子たちが大人になった時、この社会はどうなっているのだろう?戦争は?地球環境は?」と不安な気持ちが湧いてきます。

先行きの不透明感がどんどん増す中で、地方自治体の舵取りも、一層難しくなっていくことは間違いありません。放っておいても人口が増え、税収が増えた時代は、あれやります、これ造ります、がいくらでも通用した時代。それなりの人なら首長が務まったのかもしれません。しかし今は、知力体力気力が人並外れた人でなければ無理です。

翻って私たち議員は?

敵と味方を決めつけて、自分の陣地から持論を繰り返すだけでは、市民にとって最善の解に辿り着ける可能性は極めて低くなります。現状を変えること自体に抵抗し、ブレーキを踏んでばかりいれば、その議会は時代に取り残され、衰退し、存在意義を失うことでしょう。

全国には覚悟を決めて、徹底的に住民のためになる機関への変革を追求している議会がいくつもあります。議会の優劣が自治体の成否を決める時代が来ています。

東村山市が、人と緑が大切にされ、活気のある自治体として生き残っていくためには、市議会が果たすべき責任はさらに重くなります。もっともっと働く議会に変えないとなりません。

新しい年が少しでも穏やかに、そして世界中の子どもたちに平和な日々が訪れることを祈らずにいられません。

28日の仕事納めの日から12月議会報告を含めたレポート96号を配って歩いていますが、お届けできていない方の方が多いので、画像としてコチラにアップします。お目通しいただければ幸いです。

「女性議員が多いですね」

「東村山市議会は女性議員が多いですね」

視察にお越しくださった殆どの議会の方たちからそう驚かれます。

「どうしたら女性議員が増えますか?」と尋ねらることも多いのですが、国政政党が以前から一定の割合で女性候補を立てているのと、基本的に女性候補のみの生活者ネットワークの存在や、無所属でも絶えず女性が当選してきたことなどが要因であり、「議会として何か取り組んでいるというわけでなく、私が入った頃から結構多かったですよ」とお答えしています。

そこに自民党から2015年に初めて1人、2019年には2人目の女性議員が生まれたことが加わって、定数25のうち男性13人、女性12人となり、現在の48%になったと言えると思います。

これは、北海道江別市議会と並んで、全国に792ある「市」のうちでは最も高い割合です。
「内閣府見える化マップ」
https://wwwa.cao.go.jp/shichoson_map/?data=7&year=2021

町村や特別区を加えた「市区町村」1,741自治体で見ると、神奈川県大磯町議会が定数14人のうち男女7人ずつの50%なのでトップです、と申し上げてきましたが、念のために確認してみたところ…11月に行われた町長選挙に女性議員が出馬され、同時に行われた補欠選挙で男性議員が当選したため、男性8人、女性6人で42.86%に変わったようです。

これは数字で示せた方がいいな、と思ったので、過去の選挙結果を調べてこんな表を作ってみました。 

私が最初に入った時が既に3割を超えていたからかもしれませんが、この20年間で、男性だから、女性だからということを気にした記憶がありません。委員会の構成も、特に男女のバランスを…ということはないので、蓋を開けてみたら6人のうち男性が1人だけとか、その逆もあったりします。

世の中ほぼ半数…正確に言えば全国の総人口も東村山市の人口も、男性より女性の方がやや多いわけなので、国会も地方議会も社会を映す鏡として半々に近づくことが当たり前、なのですよね。

女性議員の割合が…なんて話をしなくなる日が早く来ることを願うばかりです。

さて、来春の選挙に向けて日夜動いている人も増えてきましたので私も頑張らねばなりませんが、同時にこれからも東村山市議会を知っていただくための基礎情報をできるだけお伝えしていこうと思います。

#データで見る東村山市議会
#佐藤まさたか

「少なくとも今年度はやめるべき」~スピーキングテストの都立入試への活用 【陳情は不採択となりました】

12月議会に提出され、最終日に議決した「都立高校入試に英語スピーキングテストの導入中止を求める陳情」。

生活文教委員会では賛成2:反対3で不採択になった、と委員長から報告があり、最終日の本会議で委員会の委員ではない3名(藤田、白石、佐藤)が採択すべし(陳情に賛成)の立場で討論を行いました。

結果は、議長以外の議員23人(1人欠席のため)のうち、自民党7人、公明党6人、無会派の鈴木たつお議員の計14人が反対、他の9人は賛成とし、賛成少数で不採択となりました。

私は以下の討論を行って採択を主張しましたが、通りませんでした。この問題を知れば知るほど、国際化とか英語教育とかとは関係のないところにこそ大きな問題があるのだと考えるようになりました。

【陳情の採択を求める私の討論】

グローバル化の進展の中で、英語教育の強化や、その結果の考査の必要性を否定する声は殆どないのだろうと思います。私ももちろん異論はありません。ですので、この件に反対の声があると初めて聞いたときは、最初から完璧な制度やシステムを求めることには一般的に言っても無理があり、移行期、過渡期にありがちな問題だろう、程度に正直言って思っておりました。

しかし、市内の方々のみならず、先日も小金井市でこの問題に取り組んでいる方にお会いして資料を示しながらのご説明を伺い、11月27日に実際に初めてのテストが行われたことの報道や、都議会議員連盟による実施状況調査の結果を見る中で、考え方を変えざるを得ない、というか、現実を踏まえれば、少なくとも、現状を追認して今年度の入学試験へ導入することには明確に反対すべきだと考えるようになりました。

理由は明確です。現段階でのスピーキングテストには解決されなければならない問題が多すぎて、入試に導入できる水準ではない、ということに尽きます。

大学入試制度や都立高校入試制度のこれまでの変遷などを見ても、過渡期の不利益はある程度やむを得ない、と考えますが、そんなことでは説明のつかないような課題、欠陥が次々と明らかになっています。実施前に懸念された点以上の問題が露呈したと言ってよい状況です。

テストにおいて絶対的要素である「公平・公正」を損ねる事実が、全197会場のうち125か所で指摘されていることに、東京都教育委員会は謙虚に向き合うべきです。

都教委がありえない、としている「録音を確認したら周りの声が大きくはっきり入っていて、自分の声としてきちんと正しく採点されるのか不安だ」といった子どもたちの訴えにきちんと耳を傾けるべきです。

テストを受けなかった生徒の扱いも理解に苦しむ不可思議な設計になっています。

中学校学習指導要領を逸脱した出題があった、という問題も、都教委自身の事前の説明と明らかに異なるという指摘がされていますが、教育長の回答には全く説得力がなく、中学生の声に向き合おうとする姿勢もありません。

繰り返しになりますが、人が作る制度や仕組みですので、最初から完璧ということはありません。大事なのは、事実、現実と真摯に向き合って、誤りがあれば立ち止まり、修正、改善を図り、実施に移し、また検証するという姿勢だろうと思います。しかし、先日の都議会で東京都教育委員会の教育長は、「適切に実施された」と繰り返すばかりで、具体的な課題指摘に対して何ら説得力のある答えを出すことはありませんでした。

そもそも、保護者や子どもたちだけでなく、我が国の英語教育に長く携わってきた専門家からも数多くの欠陥が指摘され、警鐘が鳴らされてきたにもかかわらず、東京都、都教委はなぜまともに向き合おうせずに突き進んできたのか、大きな疑義が残っています。

当市で学ぶ現在の中学生のことを思えば、市議会として、現段階での入試への導入は見合わせるべきという声を、実施主体である東京都に対して意見書をあげることが不可欠だと考えます。

古い話ですが、私が教員を目指していた少し前の1980年前半、都立入試が3科目から理科と社会を加えた5科目になったことで、中学校社会科は入試対策として暗記科目のように扱われることが増え、戦後に社会科が生まれた土台と言われる自由で深い学び、面白さが一気に失われたと言われたことを思い出します。

近年の英語教育を、小学校から学ぶようにしたのも、会話を重視した学びに力点を移してきたことも、国際語ともいえる英語を高い水準で使いこなせる人材の育成と共に、グローバルな社会でコミュニケーション豊かに生きていけることや、多少間違っていても思い切って話せることことも重要な要素としているのではないでしょうか。

ここは一旦立ち止まり、次年度以降に向けて、誰もが安心してテストに臨み、それをどうすれば不安なく入試に反映させることができるのか、またはできないのか。専門家の意見、そして当事者である子どもたちの声にもしっかり耳を傾けて、落ち着いた議論をやり直すべきと考えます。

以上、本陳情を採択すべきとする理由を申し述べ、ぜひ同調いただけるようお願いし、私の討論といたします。

全議員の賛否一覧~12月議会が終わりました

今年を締めくくる12月定例議会が、11時過ぎに閉会となり、昼をはさんで開かれた広報広聴委員会も終わりました。

今日の本会議は、4つの常任委員会に付託されていた議案や陳情の審査結果を各委員長が報告した上で、全員での採決をはかりました。

初日に議決した指定管理者の指定や一般会計補正予算も含め、今議会で結論を出した市長提出議案、議員提出議案、陳情に対する全議員の賛否一覧をいつものように作成しましたので、アップします。

慎重に確認したつもりですが、もし誤りがあった場合にはその旨を書いて修正します。

どこよりも早い報告ということでご勘弁くださいm(__)m