常任委員会ウィーク~政策総務(昨日)と厚生(今日)の報告

東村山市議会は、昨日から4日間は常任委員会の開催です。

常任委員会とは、市の業務分野別に対応して常設している委員会のことで、議会の規模や考え方によって委員会数は違いますし、各委員会の守備範囲もその自治体・議会ごとの考え方や慣例などによってかなり異なります。

東村山市議会では、「東村山市議会委員会条例」の第2条2項で次のように4つの委員会を定めています。

常任委員会の名称、委員の定数及び所管は、次のとおりとする。

(1) 政策総務委員会 7人 経営政策部、総務部、選挙管理委員会、監査委員、会計課の所管に属する事項及び他の所管に属さない事項

(2) 厚生委員会 6人 健康福祉部、子ども家庭部の所管に属する事項

(3) まちづくり環境委員会 6人 防災安全部、環境資源循環部、まちづくり部の所管に属する事項

(4) 生活文教委員会 6人 地域創生部、市民部、教育委員会、農業委員会の所管に属する事項

何年かに一度、市の部署が増えたとか減ったとかすることがあると、委員会条例を改正し、守備範囲や名称の見直しを行うことがあります。

私は今年6月からの任期後半は政策総務委員会に所属しています。

昨日の委員会では、議案は第31号「総合計画審議会条例の一部改正」の1件、請願・陳情は3陳情8号「投票所の歩道となる箇所雨対策を」の1件を審査し、委員会としての結論を出しました。

まず議案31号は、総合計画審議会条例で定める審議会の所掌事項について、市長の諮問事項に対する審議・答申だけでなく、市長の報告事項などに対して必要に応じて助言をすることができるようにする、というものでした。

質疑に対する答弁を通じて、本年度からの10年計画である「第5次総合計画」の進捗管理を定期的、恒常的に行うため、各分野の代表が集まり、公募市民も多く入る審議会で情報共有し、議論するための条例改正であることが明確に述べられ、5人の委員全員が理解を示し、了とする発言しました。

私も了とした上で、今回の改正はこの点だけを明確に位置付けるためのものということでしたので深入りは避けましたが、総合計画審議会については、法的に必置ではない市議会からの委員(4名)を構成メンバーから外す条例改正を、と以前から主張して来ているので、この点についても改めて検討するよう求めました。

全員賛成で議案は可決しました。

続いて、陳情8号「投票所の歩道となる箇所雨対策を」を審査しました。

この陳情は、萩山町内にある旧第二保育園と萩山小学校の2つの投票所について、雨の日にぬかるんで大変苦労された住民の方から対策を求めるものでした。

地元在住の下沢委員から、旧第二保育園の投票所でご自身が体験した状況と、萩山小学校について聴き取った状況が話され、出席した選挙管理委員会事務局から補足の説明もありました。

さらに、旧第二保育園については老朽化のため、次に行われる選挙の際には近くの別の施設を借りて実施できるよう準備を進めていること、萩山小学校についてもぬかるみを通らずに投票所に達するルートを確保すること、などが説明されました。

これを受け、陳情者の願意については満たされる状況が既にできていると委員会として判断し、次回の選挙で適切な対応をしてほしい旨の発言が伊藤委員長からあり、陳情については可否を決さずに終了としました。

その後、行政報告が経営政策部の4課からありました。

①秘書広報課(渡辺課長)…市民功労表彰式を9月23日(祝)に開催するが、。来賓は正副議長、生文委員長、会派代表のみとさせていただく。

②企画政策課(深野課長)…ハンセン病療養所所在市町連絡協議会を7月13日に書面協議、オンラインで会議をした。厚労省等への要請活動も対面が難しいので、8月10日に書面を送付した。

③公共施設マネジメント課(杉山課長)…スマートシティ協議会を2年度から立ち上げ、多様な主体とやっていくこと掲げた。出来ることを確実に進めていく、等。

④情報政策課(堀口課長)…昨秋締結したNECとの連携協定に基づき、20回以上のワーキングを行い、庁内業務の棚卸等進めている。庁内無線ネットワークのアクセスポイント設置中。自治体専用チャット導入で、会議や打合わせの調整等、効率化と意思決定の迅速化、業務継続性、コミュニケ―ションに寄与している。

そして今日は厚生委員会が開かれ、陳情第9号「陳情多摩北部医療センターに産科設置を求める陳情」が審査されました。

新型コロナ対策で今議会も傍聴席には入れませんので自宅でネット配信を観ていましたが、全会一致での採択となったようです。

行政報告は行われませんでした。

明日の一般質問 その2「公園包括管理」

明日10時からの一般質問。2つ目のお題は「公園包括管理」です。

先週金曜日の市長所信表明の中で、「制度設計に時間を要しているので来年4月としていた開始時期を7月にしたい」「管理事務所が天王森公園には建てられなくなったので暫定的に秋津ちろりん村の事務所を使う方向」「10年間の指定管理者になるので拙速とならないようしたい」「指定管理者と同時にPark-PFIを萩山公園と南台公園のうち両方か片方で提案を求めていきたい」「10月に事業者を募集し、選考委員会を経て候補者を選定してきたい」といったことが述べられましたので、それを踏まえて訊いていきたいと思っています。

そもそもたくさん通告してあるので、持ち時間の中で収まるようにちょっと頑張らないといけません。

では、通告書を画像とテキストで以下アップします。

1.自然も人もまちも元気になる公園づくりを実現するため

本年6月議会で公園条例の改正を議会として議決した。3月議会の代表質問への答弁において「公園を一つの拠点としながら地域全体の交流や活性化を担っていく公園づくりを進めていきたい」とした市長のビジョン、公園条例改正時の所管の説明、答弁で語られた将来像が豊かに実現し、「新たな方向へ踏み出して本当によかった」と市民が実感できる結果となることを強く願う。しかしそのためにはクリアしなければならないハードルが数多くあると考える。事業者公募への準備が進められている時期だと思うが、現段階で確認し、議論すべきと考えている点について、「あり方報告書」等も踏まえて以下伺う。

1)条例改正後の進捗について

①6月に条例改正、7月に公募開始とされていたが、当初予定より遅れていると思われる。その理由を伺うと共に、今後のスケジュールを再確認させていただきたい。

②指定管理者の事務所が必須になって来る。どこにどの規模で予定しているのか。

③昨年来、ヒアリングやセミナー開催等、様々な取り組みを通じて準備を重ね、「あり方報告書」を取りまとめて現在に至っているのは、信頼し依拠してきたアドバイザーの存在が大きかったと思われる。引き続きサポートを受けて進めているのか。

2)当市が目指す姿の実現への鍵となるのは

①「地域連携推進型」指定管理者制度を掲げているが、実現の鍵はどこにあると言えるのか。

②目指す姿の先進事例として西東京市の取組みを挙げている。西東京市では全267か所のうち、同じエリアの54か所を一つの管理者に任せ、6年目に入っているが、他のエリアに拡大はしていない。取組みの概要、指定管理者の特性、年間指定管理料、当市として評価する大きな理由は何か。なぜ市域全体に拡大させていないのかも確認してお答えいただきたい。

③西東京市では「市民協働担当」は何人配置され、具体的にどのような役割を担い、実績を上げているのか。

④八王子市は、全900か所以上を7つのエリアに分け、それぞれに管理者を指定し、特殊な公園11か所は別途個別に指定し、5年目に入っている。当市が目指す姿に近いのは「東由木エリア」の取組みと思われる。東由木エリアの概要(施設数、指定管理者の特性、年間指定管理料等)を伺う。他の6エリアとの違いは何だと考えられるか。

⑤当市が今後の公募の条件として想定している「協働」担当の配置人員は何名で、具体的にどのような役割と活動を求めていくのか。地域づくりの高いビジョンを市と共有し、人を巻き込むノウハウが無ければ到底務まらないと感じている。「あり方報告書」では「指定管理者が~地域住民の能動的利用を誘発させコーディネートしていく存在(中間支援組織)になることを前提に(P.60 冒頭)」「市では、公園の指定管理者が~『地域連携推進型指定管理者』になることを前提に~(P.63下段)」とさらりと書かれているが、実はとても大変なことではないのか。

3)事業の成否を左右する調査と財政面について

①当市が見込んでいる指定管理料は年間2億円強である。その算定根拠を改めて伺う。事業のキモである「協働推進」のための費用はどう見込んでいるのか。

②公園の課題そのものである老木の伐採、伐根や、巨木の剪定、園内や接続する橋、トイレ、フェンス、手すり、ベンチ等の大規模改修や交換、撤去、天災による倒木等の被害への突発的対応や補償等々、公園それぞれに想定されるリスクがあると思うが、個別調査やそれに基づく費用算定は行われているか。財源や管理者との費用負担のルールはどう考えているのか。

③公園は、誰にとっても身近な公共施設であり、24時間開放されている。ゆえに市民の憩いの場として以外にも、近隣住民にとっては災害時の一時避難場所であったり、障害者施設や保育所等が頻繁に利用していたり、といった多様な姿と、一方で苦情が絶えない場所でもある。公園所管だけでは把握できていないと思われる部分は、指定管理者任せにすることなく、所管の壁を超えて早期に調査を行って掴み、公園ごとのカルテを整備し、②で提起した将来費用も含めて公表、共有することが必要なのではないか。対象施設の実態調査、把握はいつ、どのように行う考えか伺う。

4)事業の進め方と個別的ないくつかの課題について

①スケールメリットや拠点となる施設の偏りなどから、168か所を一斉にスタートさせることにした経過は理解する。その上で、実際の事業展開を考えれば、いくつかのエリア別(主要道路で区分や、子育て同様の5エリア制など)に分け、段階的に進めることが、より現実的なのではないかと考える。この点について検討、議論された経過はあるのか伺う。仮にそうした場合の類型ごと施設の数やバランスはどうなるのか。

②168か所の中で現在は119か所を占める「仲よし広場」を、3か所程度の単位で機能再配置する方針や、武蔵野市のような「公園区」の考え方には賛同するが、地域住民の理解と協力が不可欠となり、性急な進め方はできないと思う。どのような展開を考えているのか。

③地域の方たちが公園づくりに主体的に関わっている大岱稲荷、熊野、北山等の公園、淵の森緑地、旧前川緑道等では、蓄積への理解と携わっている方たちとの信頼関係が大変重要だと思うし、市が担うべき役割も大きいと思う。どのように進めていこうと考えているのか伺う。

④秋津ちろりん村は利用者がクローズ型であり、他の施設と大きく異なる性質を持つ。指定管理者と共にどのような事業展開を図る考えでいるのか伺う。

⑤Park-PFIについては、平日でも利用者が絶えない公園では成功しているが、当市のような環境では容易ではないと思われる。急がずに段階的に取り組むべきものと考えるが、いかがか。

6)総括的に市長に伺う

①この政策は、これまでの指定管理者制度導入施設には無かった「地域連携推進型」という考え方に立ち、公共施設管理を大きく転換するものになる。当市が目指すとしてきた姿の実現に大いに期待しつつ、それには優先順位を吟味して進めることが肝要だと感じるし、スタートまでの半年のみならずスタート後も、全庁的な連携と後押しも不可欠だと思う。公園が地域のインフラとして活用される全国のモデルケースとなるくらいの意気込みで取り組んでいただきたい。事業の着実なスタートと成功へ向けた市長の考えを伺う。

明日の一般質問 その1「コロナ対策」

1日8人×3日間の一般質問の2日目が終わりました。

明日10時からの3日目は、私から始まり、鈴木たつお議員までが順に質問に立ちます。

私が今回取り上げるのは次の2題。

1.市民の命を守るため、市として新たに取り組んでほしいコロナ対策

2.自然も人もまちも元気になる公園づくりを実現するために

大きな1点目は、新型コロナ対策です。

「保健所がないので市には情報が無く難しい」とされてきた「自宅療養者の支援策」に急いで取り組むべきだ、とまず求めるつもりです。

質問通告書を提出した8月20日には国立市、武蔵野市、小金井市の3市のみが取り組んでいましたが、2週間足らずの間に各市のHPから対応が確認できないのは、東村山市を入れて3市のみ、という状況になっています。

確かに未だに保健所からは「誰が感染しているのか」という情報は市には全く伝えられていませんし、感染症法では国や都が行うべきことと基礎自治体が行えることには明確な役割分担がある、という所管部長の答弁も筋論としてはわかりますし、長い間にわたって休日返上状態で変遷する課題処理に取り組んできた市職員の大変さも十分理解するところです。

それでも、その上で、各市が「感染して自宅療養となっている方は市に連絡をください。3日分の食料とパルスオキシメーターを届けます」という対応に踏み切ったのは、自分のまちに暮らす市民に対する責任を果たそうとするものだと思います。「市民の命を最優先」を新たな総合計画の冒頭に掲げた東村山市としても、とにかく一刻も早く実行に移してほしい、そう考えています。

さらに、「PCR検査体制の拡充」と「子どもの感染拡大への対応」についても、質問します。

10時ちょうどから質問に立ちますので、お時間があったら★ネット配信★をご覧いただければと思います。

通告してある質問内容を以下、画像とテキストでアップします。

1.市民の命を守るため、市として新たに取り組んでほしいコロナ対策

感染拡大から1年半を超え、課題が刻々と変遷する中、全庁挙げての対応を重ねて来られたことに感謝申し上げたい。その上で、過去最も厳しい状況を前に、基本構想冒頭で「市民の命を最優先に施策を展開します」と明記した自治体として、取り組みの拡充を求め、以下伺う。

1)自宅療養者の支援を

①自宅療養者への支援拡充は、東京都に強化を求めると共に、市として緊急的に取り組むべき重要な政策と考える。当市同様に保健所を持たない国立市や武蔵野市で実現しているのはなぜか。どのような事業スキームで行われ、成果を上げているのか。

②感染で苦しむ市民の不安を受け止め、少しでも小さくしていくために、相談窓口の開設と、できる支援に至急乗り出していただきたい。考えを伺う。

2)PCR検査の拡充を

①症状がある方が検査を受けたくても受けられないという声は届いているか。検査を行っていることを公表している市内のクリニック等はいくつあるか。小平保健所管内の他市の状況はどうか。

②清瀬市と共同開設したPCRセンターの最近の利用実績はどうなっているか。

③市内のクリニック等で検査ができる体制を医師会に要請して作っていただきたい。考えを伺う。

3)子どもの感染拡大への対応を

①保育所や児童クラブに加え、夏休み中の小中学生に感染が広がっている現状をどう分析しているか伺う。

②2学期の開始と共に感染拡大が起こることが大変懸念される。希望する中高生へのワクチン接種を加速させることも必要と考える。市長部局と教育委員会ではどのように学校での感染防止を強化していくのか伺う。

9月議会初日の報告


一昨日(8月27日)から始まった9月議会。今週は、明日が広報広聴委員会、明後日31日(火曜)~9月2日(木)の3日間は一般質問、金曜日は決算特別委員会に向けた質疑通告締切…と続きます。

【全議員の賛否一覧】

初日に審議し結論を出した案件について、賛否一覧を作成しました。私は迷いに迷った末、個人情報保護条例の改正議案だけ反対をしました。ポイントは改めて報告します。

【9月議会初日 市長所信表明のポイント】

この日行われた50分間にわたる市長所信表明は既に市HPにアップされていますが、主要なポイントとしてメモしたところを以下記します。

▶ワクチン接種について

・希望する65歳以上は完了・64歳以下の優先接種対象者も8月末にはほぼ終わる。

・国からの供給減少で多くの方を待たせてしまい心苦しい。

・1回目終了は直近で72,083人、全体の53.6%。

・50歳代の接種推進のために都から1,700人分を貸与受けて進めている。

・妊婦の有線接種を9月12日(日)午後と19日(日)午前を予定し、8月30日から予約開始する。

・国から供給される量が8月下旬以降はさらに半減する見込みで、当初予定の11月末完了は困難。都に追加配分を強く求めている。

▶市内の感染状況と対策

・自宅療養や調整中が非常に多い。20歳代が多くなり、家族内感染も広がっている。

・保育所でも職員や保護者が感染し、一部は休園に。役所の職員も陽性や、健康観察のため在宅勤務もあり、一部業務に影響が生じてご迷惑掛けている。改めて感染予防を徹底在宅勤務等を分散型の業務執行体制 に早急に切り替えるよう指示した。

・小中学校、児童クラブでも子ども、職員が感染のケース。健康観察と共に、体調異変の場合は、速やかにPCR検査を受けるよう勧奨するなど対策を強化する。

▶新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給

・これ以上特例貸付が利用できず生活が困窮する方へ、就労による自立を図り、困難な場合は生活保護へ繋げるため、国は3か月間の自立支援金を支給。申請期限はが11月30日まで延長された。総合支援資金の再貸付を借り終えた方に案内を送付し、迅速な支援を行っている。9月1日からは自立相談課で対面相談も行う。

▶令和2年度決算

・一般会計決算額は、歳入770億6,121万7千円、歳出741億4,913万4千円。特別定額給付金事業の影響で大幅増。実質収支26億5,425万1千円。14億円を財政調整基金へ積み立て、残りの12億5,425万1千円を繰越金に。財政指標はいずれも適正。一般会計、特別会計、公営企業会計はすべて黒字決算となった。

▶行政のデジタル化、スマートシティ

・取組みの推進のため「デジタルトランスフォーメーション推進プロジェクトチーム」を設置し、分野横断的な体制整備した。

・「ひがしむらやまのみらいを考えるスマートシティ出張講座」も始めた。

▶路上喫煙等禁止地区の指定

・東村山駅東口にもパーテーションのある喫煙所を整備できたので、東村山駅周辺、久米川駅周辺を10月1日から禁止地区にする。

▶高齢者 地域密着型の施設整備

・市内5圏域に9か所整備済み。第8期中にさらに南部か北部に認知症対応型共同生活介護を整備する。

▶保育所待機児解消

・来年4月に向けて鈴木アセットマネジメント株式会社から小規模保育事業の計画が提案されているので進めたい。

▶児童館・児童クラブ

・児童クラブの待機児童数は49人。半数以上で定員割れだが一部クラブで希望者大幅増のため。一過性のものかどうか見極めていく。・「児童館・児童クラブ運営等検討会」から最終提言受けた。市としてのグランドデザインの具現化に向け着実に進めたい。

▶新しい東村山駅について

・ホームドアの設置や東西自由通路の実現について西武鉄道社長に会って思いを伝えた。まちづくりの重要施策なので私自身が先頭に立って全力で取り組む。

▶市立公園の指定管理者制度

・市内全域の公園を包括的に管理し、地域住民の能動的な利用を誘発させ、公園の機能の再配分や再整備に繋がる事業者を選定できるよう検討進めている。

・単なる維持管理でなく、市民協働をさらに効果的に進める地域連携推進型という当市の特色を活かしたものにするため、募集要項や仕様書に必要な要件を盛り込めるよう検討を進めてきた。制度設計に時間を要したため、開始時期を令和4年4月から7月に変更したい。

・公園管理事務所を天王森公園へ設置するつもりだったが、東京都と折り合わず断念。当面は「秋津ちろりん村」を想定している。

・10年間の指定管理者になるので、拙速とならないようしたい。

・指定管理者と同時に、Park-PFIを萩山公園と南台公園のうち両方か片方で提案を求めていきたい。

・10月に事業者を募集し、選考委員会を経て候補者を選定してきたい。

▶学校教育関係

・小中学生に感染者が増加しているので、2学期開始を9月1日に統一た。

・12日までを健康観察期間。午前授業とし、給食やスクールランチを食べてから下校する。子どもたちの健康状態を把握し、感染防止対策を指導する。午後はタブレットで家庭でのオンライン学習に取り組む。13日(月)以降は感染状況を踏まえて判断したい。

・萩山小では土曜日にタブレットを活用したオンライン授業しているが、子どもたちはスムーズに使っていた。「あじさい学級」でも有効に機能している。

・水泳の授業を民間事業者と組んで市民センター屋内プールで行う試行を4年4月から始めたい。それに先立ち、五中の1年生で10月に実施していきたい。

・通学路の安全点検を小中学校22校で9月末までに改めて実施する。「車の速度が上がりやすい」「大型車両の進入が多い」「過去にPTA等から要望されている」箇所を重点的に行い、交通安全施設の設置や対策を検討していきたい。

Zoomで「議会報告会」開きます!

東村山市議会として開催している「議会報告会」。コロナ以降、昨年5月は中止、8月、11月、今年2月、5月とyoutubeを使って録画配信をしてきました。双方向で…という内外の声を踏まえ、今回、初めてZoomを使って開きます。

最初は、①報告&質疑応答 ②グループに分かれての意見交換 で約2時間、というリアルで開いていた頃と同様のフルバージョンを広報広聴委員会として企画したのですが、準備を重ね、機材テスト等も行う中で、成功させるのはハードルが高いことがわかってきました。

ということで、今回は来週金曜日(20日)に、①に絞って19時~20時の1時間を目安に行います。②が無いので物足りないかもしれませんが、徐々に充実を図ろうと話し合っていますので、ぜひご参加いただき、率直なご意見をいただけたらと思います。

場所を選ばないのがいいところ。PCやスマホから覗いてみていただけると嬉しいです。

詳しいことは「市議会HP」 ⇒「お知らせ 議会報告会を開催します。詳細は議会報告会のページをご覧ください」と進んでください。

「東村山市議会議会報告会Zoom配信会場」をクリックするか、ミーティングID、ミーティングパスワードを入力いただくとご参加いただけます。ミーティングID : 968 6638 0909パスコード : 726532

早くほしいな「決算カード」

令和2年度の東村山市決算カードがまだ公表されません。とても残念に思っています。

かつて、私が議会に入った(平成15年)前後は決算審査が開かれる特別委員会は11月上旬から早くても10月下旬に行われ、12月議会初日に委員長が報告して議決していました。つまりは翌年度の予算編成にほぼ反映されない…反映する気もないことを示すやり方でした。まあ終わった決算をどうこう議論する必要を感じないくらいに、あれもこれもできる時代だったからでしょう。

その頃すでに、決算審査を9月中に終えて次年度の予算編成に繋げないと今後立ち行かなくなる、と考える自治体が増えていたことを知ったので、9月に行うことを一般質問で求めたことがあります。

当時の収入役には「無理だ」と一蹴されました。

しかしその後も声を挙げていく中で、他の自治体も前倒しするようになったことが大きいと思いますが、東村山市も徐々に時期を早め、現在の渡部市政になった翌年には9月中旬という他よりも早いくらいの開催へと変わっていきました。とても大事な変化、前進だったと思っています。

市民に公表され、私たち議員の手元に届く決算関係書類は、①決算書 ②事務報告書 ③主要な施策の成果概要 ④監査意見書 の4つです。

「決算カード」は全国共通カルテのような全体が一目で掴める書類で、東村山市は③の後半に綴じまれているのですが、総務省には7月中に提出するので、「もしかしたら今後修正があるかもしれません」という但し書きを添えて8月10日前後には市HPで公表され、私たち議員にも届くようになっていました。

今日13日になっても公表されないので、担当課に連絡をしました。すると「9月議会告示日になります」とのこと。「確かに決算書類全体はその日に配布だけれど、決算カードはもっと早く出してましたよね?」と尋ねました。

「そうしていた時期もありますが、昨年度も告示日です」と。

思い出しました。昨年度も「おかしいな?」と思いつつ、待っているうちにお盆を過ぎ、告示日になったのでした。今の課長のせいではありません。ぼ~っとしていた自分に今さらながら、反省です。

気づいた時に都度都度言っていかないと、後退した状態がいつしか普通になり、固定化していきかねません。

「大事なご意見として来年度に向けて検討したい」と言ってくれましたが、まだ作成中なら仕方ないですが、既にできていて、過去何年もにわたってお盆前には開示していたことのある書類ですから、「今からでも急いで出してもらえないものか?」と求めてはおきました。どういう対応になるでしょうか…ダメかな。見守りたいと思います。

総務省のHPから、毎年度の全国全自治体の決算カードが見られます。関心のある方は覗いてみてください。「令和元年度市町村決算カード」

もっと詳しく一覧で見てみたいというデータ好きの方は、「令和元年度 市町村別決算状況調」も面白いです(^^)/

「人権の森宣言」を学び直す

昨日午後、「いのちとこころの人権の森宣言を読む」に滑り込みで参加しました。これは8月3日から15日まで中央公民館を会場に催されている「夏休み ハンセン病問題を知る企画~Fさんの人生を通して」のひとコマとして開催されたものです。

全生園内の石碑に刻まれた「いのちとこころの人権の森宣言」は、全生園100周年にあたる2009年の9月2日に東村山市議会本会議において渡部市長より議案50号として提案され、審議の上で議決したものです。

会場の展示パネル「ごあいさつ」にはこうありました。

「この土地と緑と歴史のすべてを『人権の森』として守り、国民共有の財産として未来に受け継ぐ」としたこの宣言を実現するためには、私たち市民が関心と理解を深める必要があります。」

あれから12年経ち、当時を知る議員は現在の25人中7人しかいませんが、昨日は、議決に加わった一人として、改めてその意味をきちんと理解しないといけないという思いで参加しました。

講師を務めてくださったのは、3年ほど前まで全生園内にある国立ハンセン病資料館の学芸員として活躍され、現在は国立療養所栗生楽泉園「重監房資料館」の部長さんである黒尾和久さんでした。

誰が、何故、何を、何時、如何に引き継ぐのか…と話し始められると、専門的な見地から、5つの文章でできている宣言を一つひとつ丹念に読み解いてくださり、その背景、込められた思い、歴史的意義、厳しい現実、これからの課題等々、2時間があっという間に感じるお話でした。

終了後に初めてご挨拶申し上げて少し立ち話をさせていただけたことで、大いに考えさせられることがありました。私の立場でできること、しなければいけないことがあると感じましたので、さらに学び、動きたいと思います。

また、青葉小学校6年生の人権学習とその展示についても、担任の先生にお話を伺うことが出来ました。真正面から取り組んでいらっしゃることに敬意と希望を感じました。

企画くださった実行委員の皆様、どうもありがとうございました。

私たち議員は、議会という機関として議決した宣言の内容を深く知り、考え、顔ぶれが替わっても語り継ぎ、引き継ぎ、宣言を宣言に終わらせないことが使命だと強く感じました。そのためには、学びの場の共有、継続も必要です。

明日は回復者の方のお話が14時からあるそうですし、1階展示室での展示や映画会などの企画は15日(日)まで続きます。タイトルにある「夏休みの宿題」として文字通り親子で訪ねるもよし、大人の「宿題」として知り、考えるきっかけにするのもよし、と思います。ぜひお出かけください。

いのちとこころの人権の森宣言

 かつてハンセン病は、不治の伝染病とされ、患者は国の強制隔離政策と人々の偏見や差別の中で、長く苦しい歴史を歩んできた。
 ここ多磨全生園には、故郷を捨てさせられた人々が眠る納骨堂、終生隔離のなかで故郷を偲んだ望郷の丘、苦難の歴史を語り継ぐハンセン病資料館、これらとともに多くの想いがある。
 この地を第二の故郷とした人々は、萎えた手足に力を込め、病をおして拓いた土地に、一人一人が想いを込め、一本一本植樹し緑を育てた。
 いま、その緑の地は、そこに暮らす人々と東村山市民との百年の交流をとおし、いのちとこころの人権の学びの場となった。
 私たち東村山市民は、こころをひとつにし、ここに眠る人々を鎮魂し、この土地と緑と歴史のすべてを『人権の森』として守り、国民共有の財産として未来に受け継ぐことを宣言する。

地域のチカラで 新装「回転!」

昨日15時から開かれた「恩多野火止水車苑 新装回転!」イベント。

渡部市長をはじめ何人かの方が既に「落成式」の様子を伝えておられましたが、それとは別に「お披露目会」があると耳にしたので、ちょっぴり様子を見にお邪魔…するつもりだったのですが…。

緑と水に包まれ、小さな子からお年寄りまでの嬉しそうな声が響き、復活した地域の場所を祝うみんなの気持ちがこもった空間は、あまりに居心地がよくて、気がつけば2時間を超えていました。

水車の復活自体が本当に素晴らしいことで、核となって力を尽くしてくださった相羽建設の方々や山形県の職人の方たちに敬意と感謝ですし、水車のもともとの持ち主の方が書かれた文章には胸が熱くなりました。

いろんな方の思いが詰まったこの場所が、市内の新たな名所になることを確信しました。

それ以上にこの場に居て強く感じたのは、この「新装回転」は、恩多稲荷公園を長年にわたって日頃から手入れをし、三世代交流の拠点として様々な活動を展開されてきた地域の方たちの積み重ねのチカラがあって初めて成し得たことなのだ、ということです。

中心的に汗をかいて活動を創り出しているのが30代~50代の現役世代であることも、多様な人たちを次々に巻き込んで輪を広げている恩多稲荷プロジェクトの力の源なのだ…とも感じました。

公園という場を活かすも殺すも、「人」なんですよね。

あ~楽しかった!

素敵な時間をありがとうございました(^^♪

早くコロナが収まって、打ち上げで乾杯!とできる日が来るといいですね。

さて現在、6月議会での公園条例改正を受けて、来年度から市内の公園を民間事業者による包括管理とするための準備が進んでいるはずです。

168か所と言われる公園(緑道等も含む)には、規模や課題、歩みや地域の人々との関わり方等にそれぞれ違いがあります。それらを踏まえ、大切にしながら今後の公園運営を進めるためには、今後クリアしなければならない課題が山ほどあるぞ、と考えつつ帰路に着きました。

【6月議会閉会!全議員の賛否一覧と公園条例】

昨日(6月17日)午後5時少し前に、6月定例議会が閉会となりました。

今議会で審議し、結論を出した議案や陳情は全部で19件。

その結果を速やかに一覧表にしましたので、アップします。あくまで初日と最終日の議決に際して私が目視してメモした結果なので、もしかすると誤りがあるかもしれません。その場合はその旨を書いて訂正します。尚、議会として公式の一覧表は、市議会だより8月15日号の最終面に掲載します。

3月議会までとの違いは…①議長が熊木敏己議員から土方桂議員に代わり、議長は採決に加わらないので、変更してあります。②今年度から会派は複数議員で…とルールが変わったので、従来の一人会派は「会派に属さない議員」となってます。③私も所属していた会派「つなごう!立憲・ネット」は4月末で解散したので、白石、かみまち両議員と私は、それぞれ「無」扱いになっています。

これら19件の中で最も時間が割かれたのは「公園条例の一部改正」でした。

改正の目的は、1.これまで市直営で管理運営してきた市内の公園に指定管理者制度を導入できるようにする 2.ParkPFI制度(民間事業者のノウハウを活かした新しい公園づくり)を可能とするの大きく2つでした。

今回の対象となる168か所のうち、「都市公園」は北山、天王森、萩山、熊野、稲荷、せせらぎの郷など18か所、「児童遊園」が19か所、宅地造成に伴って事業者から提供を受けて市が管理運営している「仲よし広場」120か所弱、緑道・緑地等が約10か所。昨日の本会議で賛成多数で議案を可決したことによって、これらの管理運営を来年4月から民間事業者に託すことが可能となりましたので、市は事業者公募、選定に向けた動きを本格化し、秋には決定し、12月議会には指定管理者をここにしたいという指定議案が提出されてくるはずです。

この件は、3月の代表質問でも時間を割いて市長の見解を重ねて問いましたが、今回の条例改正議案は当該の委員会委員ではなかったので、昨日の本会議で委員長報告に対して質疑をした上で、改めて見解を述べ(討論)、賛成としました。

持ち時間に限りがあっために要点のみの討論となりましたが、以下が発言した全文です。

《本議案に賛成をいたします。ParkPFIの当初の対象に、地域住民が主体的に行政とつくってきた公園や、里山の自然環境を大事にしてきた公園を含めなかったことも、それぞれの歴史や経過、市民との関係性等を考え、諸計画における位置づけを踏まえたものとして大いに評価したいと思います。

3月議会の私の代表質問に対して、「指定管理者に任せっきりにしない」と市長が答弁され、本議会の委員会における審査でも「そんなことは決してしない」という所管の強い決意を感じました。

長年にわたって公園管理に携わり、自然、人、地域協働、居場所づくり、造園、土木等々、高い専門性をもった民間事業者が複数でパートナー関係を結んで進める西東京市や狭山公園等の東京都の取組は多くの成果を上げています。

市民から寄せられる苦情も含め、公園に関する多くの課題に対応することが一義的になっていた状態から、そこへ踏み出すことに対して、これまで公園づくりに携わって来られた市民の方たちはおおむね賛意を示しておられると受け止めており、私自身も同感であります。

公園を核とした地域づくりが進むよう、自然と人のつながりを大切にした施策展開に、大いに期待しています。

それでもなお、恩多稲荷公園や北山公園や熊野公園に携わって来た方たちから聞こえてくる不安は、最初に申し上げた「指定管理者に任せっきりにしないですよね?」ということだと受け止めています。

市としての明確な方針を、と3月議会でも申し上げましたが、何かたいそうなものをイチから作らなければならないということではなく、議会において説明してきたことを整理し、明文化することで、「東村山市は指定管理者にどの事業者がなっても、このことはずっと大事にしていきますよ」というメッセージになると思います。ぜひ取り組んでいただきたい。

本条例改正後も、緑と公園課として顔の見えている方たちとの丁寧な対話を決して欠かすことなく、信頼と安心の中で事業者選定と来春の事業スタートを迎えられるよう、引き続き力を尽くしていただくことを強く求めて、討論とします。》

3月議会代表質問の動画はコチラからご覧いただけます。https://smart.discussvision.net/…/Web…/rd/speech.html…

1時間15分のうち、冒頭から18分30秒あたりまでがこの件についての私の質疑と市長の答弁です。

議会人事、一新!

東村山市議会は、4年任期の折り返しを迎え、今日の本会議で新しい議長、副市長、委員会委員等を選出しました。

新たな議長には土方桂議員(自民党・3期目)、副議長には村山じゅん子議員(公明党・3期目)がそれぞれ選挙を経て選ばれました。

※議長選挙の結果: 土方桂18票 / 山口みよ(共産党)7票

※副議長選挙の結果: 村山じゅん子18票 / 朝木直子(無会派)7票

各委員会の委員&正副委員長(◎委員長 ○副委員長)は次の通りです。

《政策総務委員会》◎伊藤真一 ○下澤ゆきお 横尾たかお 藤田まさみ 山口みよ 佐藤まさたか

《厚生委員会》◎さとう直子 ○志村誠 熊木敏己 駒崎高行 山田たか子 朝木直子

《まちづくり環境委員会》◎渡辺英子 ○渡辺みのる  村山じゅん子 小町明夫 木村隆 白石えつ子 

《生活文教委員会》◎小林美緒 ○石橋光明 浅見みどり 清水あづさ 鈴木たつお かみまち弓子

《議会運営委員会》◎小町明夫 ○石橋光明 伊藤真一 小林美緒 渡辺英子 さとう直子 横尾たかお 渡辺みのる ※今期から、各委員会の委員長と3人以上の会派の代表者により構成することになりました。

《広報広聴委員会》◎横尾たかお ○佐藤まさたか 渡辺英子 志村誠 木村隆 浅見みどり 藤田まさみ

私は直近の2期4年間は厚生委員会委員長を務めさせてもらい、12年間は議会運営委員会の委員でもありましたが、今期は会派を解散して一人に戻ったことから、政策総務委員会の一委員と、広報広聴委員会の副委員長ということになりました。いずれの委員会も18年前に議会に飛び込んだ時に初めて所属した場であり、広報広聴は19年連続、政策総務は通算で4回目となります。初心に立ち返って自分なりに職責を果たしてまいります。

東京五輪を諦めよう

連投です。

私は入院できて毎日完全看護下で見守っていただき、10日間で退院できたから本当に恵まれていた。

でも、昨日は84人、この一週間で761人、4月25日の緊急事態宣言以降の31日間で2,481人の方が命を落としている。

ベッドの上で鼻に酸素チューブを入れてテレビばかり観ていたけれど、病院に入ることさえ叶わずに亡くなる人がいることが淡々と報じられていた。

絶対にあってはならないことなのに。

最初に入った病室で一緒だった70代くらいの男性2人は、重症病棟から戻って来られた方たちで、入院してから2か月ほどになると聞いた。「この部屋に戻ってきたらもう大丈夫だからね!」と看護師さんたちに励まされて、涙を浮かべて頷いていた。

そして世界中でワクチンを打つこともできずに亡くなる方が今日も後を絶たない。

遅くなったけれど、恥を忍んで言います。

「オリンピックを本気で諦めよう。」

命がけで頑張って来た選手の皆さんは本当に気の毒だし、その努力も理解せずにこんなことを言うことを申し訳なく思うし、個人的には中学時代の尊敬する先輩が招致委員会事務局の中心で本当に力を尽くされて、「TOKYO!」の瞬間に抱き合って喜んでおられた映像が目に焼き付いて離れない。

けれど。

本物の命に勝るものはない。

悲しけれど、辛いけれど、オリンピック、パラリンピックの開催を諦めて、そこに掛けることになっている人もお金もすべて、感染を止めて、1人でも多くの命を救うことに振り向けよう。

いろんな考えがあることは承知の上で、私自身の考え、スタンスは、こう決めました。

コロナに罹って入院し、完治して戻ってまいりました

申し訳ありません。このブログでの報告が遅くなってしまいました。

新型コロナウイルス感染症に罹患し、5月13日(木)から22日(土)まで、都立多摩総合医療センターに入院していました。

14日(金)夕方には氏名非公表で市議会ホームページに掲載されました。

ご心配いただきご連絡くださった方、どうもありがとうございました。

お陰様で完治し、退院して3日目の朝です。

私自身は他の方に感染させる可能性はゼロで、体調も問題ありませんが、最初の発熱から退院まで18日間もかかったので、足腰のチカラはビックリするくらい落ちました。今は健康的な食事と近所の散歩などしながら、体力の回復に努めているところです。

そのため、5月21日(金)の6月議会初日本会議を、19年目にして初めて欠席しました。

他にも感染者や自宅待機者が出たため、実質的な初日は6月2日(水)になりました。そこには万全の状態で臨めるようにします。

東村山市議会の議長について(その1)

市議選から2年が経ち、4年任期の折り返しを迎えたので、東村山市議会では正副議長をはじめ、すべての委員会の正副委員長や委員、一部事務組合に出向く議員、市の各種付属機関の委員など、すべてをリセットすることになっています。

東村山市議会では、と書いたのは、ルール上は4年間同じでよく、また1年ごとに替える議会も少なくないからです。うちは2年。

ですので、手続き上は、6月議会の冒頭で会期を決定した後に休憩が宣され、副議長が登壇。「議長から辞職願が提出されました」として辞職を議会として認める議決を行い、副議長のもとで新しい議長を選出します。

続いて、新しい議長から「副議長から辞職願が提出されました」となり、議決をとって認め、選挙に入る、という流れになります。

さて、あなたのまちの議会では、議長をどうやって決めているかご存知でしょうか?

議長の選出については、我こそは!という人が名乗りを上げ、なぜ議長を務めたいのか、選ばれたらどうするのか、という所信を全議員に対して申し述べ、それを踏まえて選挙を行うという議会が増えています。

非公式に試行していたものを、傍聴者もライブ配信も入れて公式に行うように定めた議会がいくつもあります。

それまでは、選挙の時刻になっても誰が候補者なのかさっぱりわからない(議員らには非公式に声が掛かっていますので知っていますが、傍聴者からはわかりません)ままに投票が行われ、〇〇議員x票、△△議員y票、◇◇議員z票となって結果が出るわけです。いわゆる密室談合と言われても仕方のないやり方ですよね。

東村山市議会でも、私が入る前からずっとそういうやり方だったので、市民から改善を求めるご指摘を幾度もいただいていました。

そこで、議会基本条例制定へ向けて超党派での議論が終盤を迎えていた2013年(今から8年前)、任期折り返しの6月議会の初日に、私たち何人かが所信表明の採用を強く主張した結果、対象は議員だけにした非公式ではありましたが、肥沼茂男議員、奥谷浩一議員、そして言い出しっぺの私が手を挙げ、全議員の前で所信を申し述べてから選挙を行いました。

結果は、肥沼議員13票、奥谷議員9票、佐藤2票。

私自身は惨敗でしたが、「市民に開かれた議会にしていく」という言葉を3人ともが全ての議員の前で口にした意味はとても大きく、12月議会での議会基本条例の可決、翌年4月の施行へと議会が一丸となって走ったのでした。

私自身は、オープンに選挙をして敗れたからには、肥沼議長の意向を十分に踏まえた議会改革を進め、支えていこうと動きました。

当選された肥沼議長は基本条例制定時の議長として、その後月刊ガバナンスや他のメディアにも取り上げられました。制定後も様々な挨拶の場で議会改革を語り、議会報告会のPRの先頭に立たれました。これは、その後の東村山市議会の方向性をしっかり定めることになりました。

その2年後の選挙直後の議長選挙(平成27年5月臨時議会)でも、同じ形での所信表明会が設けられ、肥沼議員13票、島崎洋子議員9票、佐藤3票で、肥沼議員が引き続き選出されました。

ところがその2年後(今から4年前)、私としては今度こそ本格施行へ進むものだと思っていたのですが、話はよもやの方向へ…

「所信表明をして何か変わったのか?」「投票結果を左右したとは認められない」「単なるパフォーマンスにしか思えない」等々、ネガティブな意見が続出しました。

私は「みんなの前で抱負を口にすることの責任は、たとえ非公式であっても重く、少なくとも前回同様に継続すべきだ」と主張しましたが。が、「3回も試行はあり得ません」という事務局の発言も結果として否定派の背中の押した形になり、あっという間に「非公式開催」すらしないことになってしまいました。予想していない展開で、今思うと油断があったかもしれず、今でも自分の力不足を大いに後悔している瞬間です。

さて、ずいぶんと長くなりました。

東村山市議会では、最も期数の長い議員は朝木直子議員(6期)で、次が私(5期)です。

こうしていろんなことの歩みを整理して書き記すことの大事さを最近とみに感じるのもので、あくまで私の経験、記憶、会議録の確認をベースにしました。

次回は、では今回はどうなるのか、どうすべきと私は考えているのか、を書きたいと思います。

会派を解散し、独りの立場に戻ることにしました

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前回の選挙後に、白石えつ子議員(東村山生活者ネットワーク)、かみまち弓子議員、藤田まさみ議員(いずれも立憲民主党)と4人で結成した会派「つなごう!立憲・ネット」。

互いの違いを認め合いながら議会内での活動の幅を広げるべく、まずは2年間の約束でスタートし、折り返しのこの時期に改めて協議することにしていました。その後、昨年4月末に藤田議員が離脱した後は3人で継続してきましたが、私なりに考えに考えた末、4月下旬に次のようなメッセージを2人に送り、話を切り出しました。

「議会基本条例4条陳情に端を発したこの1年間の顛末を私なりに真剣に振り返り、陳情に反対した一人会派3つを結果として切り捨てる形になったことの責任は、会議に参加していた私にもあるし、そのような中で、議会運営への参画を理由に、このままの形で自分たちだけが会派を維持することはおかしい、と考えるようになりました。

私自身も一度同じ立場になった上で、現状のルールの中で何ができるのか、何をすべきなのかを考えて動き、問題があれば同じ立場の議員たちとフラットに話をして、改善の動きをつくる、というのが筋なのだろうと思っています。

代表者会議、議運、常任委員会委員の選択権、附属機関等委員…3人で会派を組んでいることで得ているアドバンデージはたくさんありますが、それを手放さないようにしていること自体、既得権の維持、己の保身であり、優位な立場に立った者の物言いだと自戒しています。

私自身、原点に返る、という思いもあります。」

以来、2回ほど話し合いを持った結果、会派を解散し、それぞれが一人で後半2年間のスタートを切ることを2人に理解してもらい、解散届を提出しました。

私自身、19年目を迎える中、7年ぶり、通算9年目の独り者。今年4月から「会派は2人以上」とルール変更しましたので、以前のように一人会派とは言いません。

独りになったからこそできること、すべきこと、やりたいと思います。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

で、あらためて…

ここ2年の議会内の対立と分断の動きは極めて深刻です。

己は抱えたものを手放さず、お互いに自陣から出ることなく、リスクを取ることもせず、相手の非難に終始する。善くなるわけがありません。

私自身も、議論の先鋭化や分断に加担した面があると反省しています。後半2年間で少しでも修復し、立て直しに向けて努力することが、私が完全無所属という立場でこの仕事に就かせてもらっている大きな使命だと考えています。

正副議長以下の人事が一新されるこのタイミングで一旦独りになり、自分が東村山市議会の1/25として出来ること、すべきことをもう一度イチから考え、行動していこうと思います。議員相互の尊重と対話を呼びかけ、議会全体が市民に信頼され、未来に向けて絶えず改善を重ねて進んで行くために、私自身はどうすべきかを真剣に考えて、行動に移していきたいと考えています。

会派を組ませてもらったことで得たことはとても多く、この2年間、様々な面で不十分な自分に代表を任せてもらったことには、心より感謝しています。

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さあ、学童保育の「質」の話をしよう!(その1)

三多摩連協さんが、議員向けのオンライン学習会を開いてくださるとのこと。

いただいた呼びかけ文にはこうあります。「お聞きします。みなさんの自治体の学童保育は、子どもたちに寄り添ったものになっていますか?保護者など市民の声を十分に検討・反映した事業計画はつくられていますか?わたしたちは、学童保育の課題を改善し、より発展させていくために、保育実践の現場の声、制度等の課題を把握することが急務と考え、オンライン学習会を企画いたしました。」

保育所と違ってほぼ自治体任せで法的な縛りは何もない状態だった学童保育について、国は数年前にようやく運営の基準や指針を設け、それを受けて自治体も条例をつくって量と共に質の確保に遅ればせながら取り組んできました。

これは全国の親御さんたちと指導員さんたちの長年のご尽力によるところが大変大きいわけですが、自治体による格差は依然として大きいですし、今だいじょうぶだから今後もOK…とは言えないと感じています。

だからこそ、私たち議員が学び合うことで、それぞれの自治体の子どもたちにとっての最善の利益を追求することが大切であり、まさに時宜に叶った企画だと思います。

東村山市では、私が議会に入った2003年以降では、希望する児童の急増によってあちこちで大型化(詰め込み状態)が続いた時期、それを解消しようと同じ小学校区域に第2学童を一斉に設置した時期、国が突然6年生までの受入れを決めたことで対応に追われた時期、そして残る待機児の状況に対応するために4つの小学校内に公設民営(指定管理者)の施設を整備した昨年度…と様々な変遷がありました。

渡部市長は昨年12月議会での所信表明の中で次のように述べられています。

「4つの児童クラブの整備を始め、 児童の受け入れに必要な確保の方策を講じてきた成果として、 当市における待機児童は概ね解消されたところであり、児童クラブ総体としては在籍児童数を大きく上回る受け入れ枠を確保していることに鑑みますと、私としましては、現状のニーズに対応しうる 環境が量的にはほぼ整ってきたのではないかと考えているところでございます。今後は、待機児童等の状況の推移を注視しつつ、個別の施設の状況を踏まえたより良い運営のあり方を検討しながら、児童クラブにおけるサービスの質の維持向上に努めてまいります。」

私もほぼ同様の認識であり、「質」の話をすべき時期が来た、ということを歓迎したいと考えています。