「声を聴く」その先へ

民法改正によって成人年齢が18歳になるので、「成人式をどうしたらよいでしょう?」というアンケートを市教委が始めました

「子どもや若者に重大な影響を与える政策を進めるにも関わらず、大人だけで『よかれ』と考えて勝手に決めるプロセスは改めるべき」と議会内外で言い続けて久しいですし、もう少し答えやすいアンケートの問いと選択肢の設定が必要な気がしますが、当事者の声を聴こうという取組みは前向きに受け止めたいです。

これに限らず、若い人たちに届くメディアを活用して進められるとよいと思いますし、若い人たちに届くように私も努力したいと思います。

ということで、「若者の声を聴く」ことすら十分とは言えない自治体がまだまだ圧倒的に多い中ですが、私たちが学ぶべき取組みが各地で進められています。

その中でも、愛知県新城市の「若者議会」は、マニフェスト大賞のプレゼン大会で初めて出会い、2016年に政策総務委員会の視察で伺いましたが、その後もメンバーを替えながら実践を重ね、明確な実績を上げてきています。★視察報告書★

こういう取組みを本気で進めている自治体があることを、特に政治の世界に身を置く私たちはしっかり理解しないといけない、と改めて思います。

ゆく人来る人…役所の大晦日

3月31日は、役所の大晦日だな…と毎年思います。
私自身は昔の仕事も今の仕事も人事異動とは無縁の職場で、今日と明日で生活が180度変わるという経験は、1999年に14年間続けた仕事を離れた日以外はほぼないので、お気持ちが十分には理解できていないかもしれませんが…。

「来る人」は明日からの話なのでまあよいとして、今日は「ゆく人」です。

ひと頃のような大量退職は今は一段落していて、定年退職される管理職は、部長さんが1人、課長さんが2人。普通(定年前)退職の課長さんが1人。部長さんには、議会での真剣な議論と共に、様々にお世話になってきました。定年という言葉を微塵も感じさせない若々しさに、明日も変わらず自席にいらっしゃるような気がしますね、と笑い合いました。

派遣先で定年となられた課長さんは、市役所が50歳までの中途採用をかつて一度だけ行った時に応募者300人から3人だけ選ばれて入庁されたうちのお一人で、エネルギッシュで魅力あふれる仕事をされる方でした。最後にどうしても会いたかったのですが、タイミング的に叶わず。またどこかでお会いできるかな…。

議員として困難な問題にぶち当たった時や、文字通り一緒に汗をかいて共に仕事をしたことのある方、そして日々の議会活動を支えてくださる議会事務局にかつて2年とか3年とか在籍していた方にも、年度末のこの日、必ず会いに行ってお礼を言うようにしています。

もちろんどこの部署も大変な仕事ですが、生活福祉と収納(納税)という、私の中では厳しい職場の双璧と考えている部署の課長さんが同時に去られることの影響は小さくないのではないか…と感じます。深い労いの気持ちでご挨拶に伺って来ました。

また、私は緑と公園課の職員さんと関わることが多いので、市民と共に現場で汗をかいてくださった元課長が定年退職を迎え、日々の現場を大車輪で支えて市民と共にいつも居てくれた大事な職員さんが普通退職で去られることになり、そのスピリッツを引き継ぐと市民サイドが期待を寄せていた若手職員が派遣で離れることになったことに、寂しさを感じています。

かつて議会事務局でお世話くださった方で、定年退職される主任職が1人、普通退職が2人おられるので、お礼の気持ちを伝えてきました。

東京都や一部事務組合への派遣されることが決まったり、いろいろ悩み頑張っていて異動が決まった旧知の若手中堅職員も訪ねて、声をかけてきました。

再任用でもフル回転で現場を牽引されてきた保健師さんも確か2年が経過するはず…と思って声を掛けたら、「今日いっぱいで…」とのこと。私にとっては、現場の大切さを教えてくださる大事な存在でした。

皆さん、本当におつかれさまでした。そして、どうもありがとうございました。

私自身、39歳でこの世界に飛び込み、気がつけばあと3か月で58歳。役所の定年を考えたらあと3年ですので、身近に感じていた方が毎年次々と退職されるのも無理からぬこと。

4年ごとにリセットされてゼロベースに戻る立場なので、4年間の派遣になるという職員に「お帰りを待ってるよ」とは言えませんでした。

どう終わるべきなのか、を考える年齢になったことを実感します。

今年は早くも、市役所入口の大ケヤキが勢いよく芽吹いています。

5時15分になると、8年間お世話になった課長補佐と、新人で入ってきて3年間頑張ってくれた若手が事務局を去るので、しっかり見送ります。

明日は元日、新年度。市議会事務局にも2人が異動して来られるので、「そんなに怖いところじゃないですよ」と今年もまず伝えたいと思っています。

【速報】3月議会 全議員賛否一覧

東村山市議会3月定例議会は、予定した議事を終えて20時に閉会。その後、今年度で退職する管理職の挨拶、事務連絡等を行い、散会となりました。

今議会で審議、議決された全ての案件への「全議員賛否一覧」をいつものように大至急作成しましたのでアップします。

皆さま、大変お疲れ様でした。

尚、一覧は間違いがないように何度も確認したつもりですが、万一あった場合は、お詫びの上で修正します。正式なものは、5月15日号の市議会だより最終面になりますので、しばらくお待ちください。

小金井市議選で「こがおも」を徹底応援するワケ

明日スタートの小金井市議会議員選挙。私は、「こがねいをおもしろくする会(こがおも)」から選挙戦に挑む3人を徹底的に応援しています。

https://kogaomo.com/

「こがねいをおもしろくする会」は、どこの政党や団体の支持も指示も指図も一切受けず、市政をチェックし、純粋に小金井市民の声だけと向き合って政策を話し合い、つくり、未来へ繋がる提言を発し続けてきました。

「白井とおるさん」が「こがおも」初めての議員として市議会に飛び込んだのは8年前。

一昨年の補欠選挙には2人目として「水谷たか子さん」が挑戦し、見事当選!

そして今回、これまで裏方として活動を支えてきた「ながとり太郎さん」が3人目としての挑戦をします。

私も含め、終始一貫、完全無所属で活動する地方議員はけっこういますし、ローカルパーティと呼ばれる政治団体で2人目を擁立…というケースも耳にしてきました。

けれど、自分たちが暮らす「まち」だけにこだわって、オープンなコミュニケーションを貫き、政策を練り上げ、3人当選を目指して戦いを挑むなんて、20数名の定数の地方議会では聞いたことがありません。

人となりも、歩んできた道も、こだわりのポイントも、それぞれに違う3人が、小金井市議会で力を合わせ、知恵を絞って、徹底的に小金井市民の声を活かした市政実現に向けて新たな扉を開くことは、地方議会の新たな可能性を全国に発信することになるでしょう。

小金井市にご親戚やお知り合いがいらっしゃる皆さま。ぜひ選択肢の一つとして「こがおも」の3人のこと、情報としてお知らせいただけませんでしょうか。

手づくりのホームページ、見やすく、わかりやすく、素敵ですので。

白井さんがやってきたこと、水谷さんがやってきたこと、ぜひ見てみてください。

ながとりさんが加わって、これからやっていこうとしていること、ぜひ目を通して、一緒に考えてみてください。

3人それぞれの素顔にも触れられます。https://kogaomo.com/

投開票日は3月21日(日)です。

完全無所属の最大の「使命」というか、最大の願いは、市のこと、市議会のことって、実は自分の日々に繋がっていて、「関係なくない」ってことを感じて、投票所へ足を運ぶ人が一人でも増えることだったりします。少なくとも私はそうですし、きっと「こがおも」の3人もそうなんじゃいかな。

もちろん自分に投票してくれる人が増えるように願って活動しますけど、たとえ自分でなくても、自らが決めた人に一票を投じて、4年間しっかり活動ぶりをウォッチして、批判でも応援でもしてほしい。そう思っています。

あの日の会議録から

あと10分ほどで、東日本大震災から10年を迎えます。お亡くなりになられた方たちのご冥福を改めて深く深くお祈りすると共に、未だに厳しい生活を余儀なくされている方たち、原発事故によって人生を破壊された方たちに思いをいたし、衷心よりお見舞い申し上げたいと思います。

あの日、私は、4日間予定されていた予算委員会の2日目に出席中で、ちょうど総務費に関する質疑を行っている真っ最中でした。当日の会議録からです。https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/…/yosan230311…

◎田中副委員長 ほかに御質疑ございませんか。佐藤真和委員。

○佐藤委員 総務費について伺ってまいります。

で始めた質疑に対して…職員人件費の質疑には間野行政経営課長(現・経営政策部長)が、総合計画推進経費、市政アドバイザー報酬、指定管理者運営管理評価協議会委員報酬、広域行政圏、人権の森構想の質疑には東村企画政策課長(現・総務部長)が、全生園内に認可保育園が開設予定であった件は野崎経営政策部次長(現・副市長)が答弁されました。

続いて私は、情報推進化経費を取り上げ、「災害時にはホームページにたくさんアクセスが来ることを予想がされます。リニューアルしたホームページ、どの程度のアクセスに耐えられるよう設計されているのでしょうか。また、携帯サイトについては、どんな設計になっていますでしょうか。」と質疑しました。

これに対して関根情報推進課長は「新たに災害用トップページを実装しておりまして、災害時には、通常ページから災害用ページに切りかわるようになっております。委員御指摘のとおり、災害時には飛躍的にアクセス数が伸びることが想定されておりますことから、災害用トップページは、画像等を必要最小限にいたしまして、災害時に必要な情報に特化した内容のみ掲載することで、災害時のアクセス増にも十分耐えられる設計となっております。携帯版ホームページにつきましても、その利用形態から、PC版ホームページより、掲載内容の絞り込みをいたしまして、アクセス増による影響はないものと考えております。」と答弁。

続いて職員研修経費の質疑には清遠人事課長が、職員福利厚生費については小嶋職員課長が答弁された後のことでした。

市民活動促進事業費を取り上げ、大西市民協働課長が答弁に立った直後の会議録はこうなっています。

△大西市民協働課長 答弁がダブるところでございますけれども、協働推進本部につきましては、市長をトップとして、当市の市民協働のあり方を検討する場として、各部の部長クラスで構成する予定で考えております。市民協働の実態概念は、今、佐藤委員が申し上げたとおり、非常に幅広く、個々の職員や所管によって考え方に幅があることから、御質疑どおり、全庁的に市民協働の考え方やルールなど、担当所管によって、また……

◎田中副委員長 休憩します。

午後2時48分休憩

この今は亡き田中富造議員の「休憩します」は、市役所6階の委員会室が激しい突き上げと次第に強まる長い長い横揺れに襲われ、机上の資料は床に落ち、騒然となり、その後に訪れた静寂の中で発せられたものでした。

私たちは取りものとりあえず階段で1階外へ出ました。庁舎内から逃げ出た職員、来庁中の市民の方たちが本庁舎前のスペースに立ち尽くす中、立っていられないほどのさらなる揺れが襲い、向かい側の中央図書館の大きな窓ガラスが「ドワン、ドワン!」と物凄い音でたわみ、その度に悲鳴が上がりました。

そのあと、「本庁舎は耐震基準を満たしていないので戻らないように」という厳命が下りたため、議員たちはその場に集められ、立ったままで山川昌子委員長がこう話しました。

午後3時20分再開

◎山川委員長 再開します。ただいま再開いたしましたが、このような状態ですので、本日はこれで終了します。なお、次回の委員会については、週明けに連絡いたします。本日の分については、16日に行うことになると思いますので、よろしくお願いします。本日の予算特別委員会は、以上をもって終了いたします。

午後3時21分閉会会議録の最後にはこう記されています。

【事務局付記】・午後2時46分、「東日本大震災(マグニチュード9)」発生。・「午後3時20分再開」以後は、避難した本庁舎正面入り口前広場での会議である。

東村山市議会委員会条例第30条の規定により、ここに署名又は押印する。

予算特別委員長 山川昌子 予算特別副委員長 田中富造

間もなく、市全体にサイレン吹鳴が行われるという庁内放送が今入りました。東北を向いて、祈りたいと思います。

「介護保険料5,750円(月額)で据置き」を可決~厚生委員会報告

今日の厚生委員会で、議案第5号「介護保険条例の一部改正」を審査し、横尾たかお、下澤ゆきお、木村隆各議員が賛成、浅見みどり、朝木直子両議員が反対とし、賛成多数で可決しました。

但し、3月議会最終日(3月24日)に本会議で全員で採決を図るまでは議会としての決定ではありません。

今日の質疑からわかった主要な点を以下報告します。

改正のポイントは大きく次の4点です。

1.3年に一度行う保険料の設定は… 第7期(平成30~令和2年度)の保険料率期間を、第8期(令和3~5年度)に変更する ⇒ 率を変えずに期間を変更するということは、「第7期の率を第8期も据え置く」という意味です。つまり、「保険料率は今後3年間は上がりません」ということになります。

2.第7、第8、第9段階の境目となる基準所得金額を変更する ⇒ 介護保険法施行規則の改定に伴って、そのままだと保険料が上がってしまう人が出るので、その対応策。基準額を上げることで、該当する人は所得段階が一つずつ下がり、負担減となります。その分、市としての保険料収入は968万円余り減りますが、介護保険運営基金を取り崩して対応します。

3.令和2年度の税制改正で、長らく利用されていない土地を個人が譲渡した場合に新たに設けられた控除制度があり、それに介護保険も対応するための改正。

4.同じく国の税制改正に伴い、給与所得控除・公的年金等控除が10万円引き下げられることになり、この不利益を受けないための改正。

このうち、注目が集まるのは何と言っても1です。

東村山市の介護保険料(基準額)は2000年の制度開始から、以下のように変遷してきました。

★ 第1期(2000~2002年)3,146円 

⇒ 第2期(2003~2005年)3,248円(+102円) 

⇒ 第3期(2006~2008年)3,851円(+603円) 

⇒ 第4期(2009~2011年)4,054円(+203円) 

⇒ 第5期(2012~2014年)5,284円(+1,230円)

⇒ 第6期(2015~2017年)5,750円(+466円) 

⇒ 第7期(2018~2020年)5,750円(据置き) ※現在

⇒ 第8期(2021~2013年)5,750円(据置き) ※次の3年間

「2期続けて据え置きになってよかった!」というのが通常の受け止めだと思いますが、高齢者がどんどん増えていて、介護保険を利用する人も増えていると思われるのに、保険料を上げずに済むということは、どうしてなのか?」そこに納得いくかどうか?が今日の焦点だったと思います。

第7期計画の策定時に想定していた令和2年時点の東村山市の高齢者人口(65歳以上)は39,970人でしたが、実際には40,434人(+1.16%)となり、高齢化率(65歳以上人口の率)は26.7%となりました。(全国では28.5%、都は22.6%)

同じく想定していた令和2年時点での要介護・要支援認定者の推計は8,781人でしたが、実際には8,179人。6.9%ほど少ない人数に留まりました。

認定率で見てみると、全国は18.6%、都が19.4%、当市が19.8%と、やや高い状況にあります。

介護度別認定者数の推移は、以下の表の通りです。

また、介護保険財政を安定的に運営するための基金については、第7期中の3年間の合計で積立額5億1,216万2,214円、取崩し額1億7,135万円、実質収支3億4,081万2,214円のプラスとなり、令和2ねんどまつの基金残高は17億4,294万1,450円となる見込みです。

これらの状況を踏まえ、市が今回、地域包括ケア推進協議会への諮問、答申を経て、据え置きを判断した理由を簡単にまとめると

●第7期計画時に推計した介護給付費見込みよりも実際の給付費が抑えられ、結果として基金の取り崩し額も抑えられたため、介護保険会計が安定的に推移していること

●力を入れて来た介護予防として、住民主体の体操や集いの場づくりが成果を上げつつあり、健康寿命を延ばすための身体活動、社会参加に加え、新たに「高齢者食支援・フレイル予防推進事業」にも取り組み、元気な高齢者の割合が少しずつ増えていること

●第8期の期間中に、級地区分(現在は4級地で上乗せ割合12%)の変更や介護報酬の改定が予定されていること(※財政改善の要素が想定されるということですね)

●第8期の期間中に基金から10億3,700万円の取り崩しを行っても、約7億円の残高が見込めるので、第9期を含めて安定した運営が可能と判断していること

今日は委員長を務める私も必要と判断し、横尾副委員長に交替してもらって質疑を行いました。

今のところ新型コロナ禍によるマイナスは限定的という答弁もありましたが、大きなポイントとなる介護予防、フレイル予防の取組みは、高齢者が外に出て、集まって行う活動が主体なので、現在の状況が長引けば影響の長期化、深刻化は避けらないでしょう。

全国的に深刻さを増す介護人材の育成、確保の問題についても、複数の委員から指摘があり、第8期中に「介護職員人材研修」を実施し、修了者を市内事業者とマッチングする機会を設けたり、レベルアップ研修を開催する旨の答弁がありましたが、先を見据えて議論を重ねていくことが大切だと感じます。

被保険者と共に、日々の介護を支える事業者の皆さんの意見も不断に聴いて、必要とする人に必要なサービスが適切に提供される体制の維持…制度の持続可能性を追求してほしいと強く思います。

明日の代表質問の柱は、「公園」「子ども」「環境」「人権」

東村山市議会では、3月議会初日に行われる市長による施政方針説明に対して、3名以上で構成する会派が代表質問を行うことになっています。

明日は、自民党:小町明夫議員、公明党:駒崎高行議員、共産党:浅見みどり議員、つなごう!立憲・ネットは私が予定しています。

議員が自由にテーマを選んで行う「一般質問」は、定例議会初日の一週間前に提出すると、その日のうちに市議会HPで公開しますが、「代表質問」はしていません。その理由は…代表質問は、市長の施政方針説明を受けて、ということになっているので、事前に公開することは不可能、というわけです。とはいえ…昨日の市長の説明を聴いてから初めて質問をつくって明日問う、わけではなく、より的確が答弁を受けるため、少し前に「予定稿」が届き、事前に質問を通告しています。

昨日の施政方針説明には、予定稿には無かった内容も多少加わっていましたので、明日はそれらも踏まえて実りある論戦ができるよう努力したいと思います。一問一答方式、もちろん再質問、再々質問もできます。

質問の持ち時間は今回は20分です。午前中に2人、午後1時過ぎから2人、ということになると思いますので、私は2時過ぎに出番が回って来るだろうと見ています。感染防止策として、今議会も傍聴席での傍聴はご遠慮いただくこととしています。ぜひ市議会インターネット中継からご覧いただけると嬉しいです。

代表質問は、「現在、そして近未来の東村山市にとっての主要課題は何か」ということが明確に伝わる機会だと思っています。

ということで、明日の私の質問を全文アップします。限りある時間なので、他の会派と横並びの内容にならないよう、十分ポイントを絞り込んで作成したつもりです。

【令和3年3月議会  代表質問 項目】

史上初めて、人口減少を前提に策定された総合計画である、と共に、史上初めてバックキャスティング思考で策定された計画でもある。そのような総合計画スタートの年にあたり、コロナ対策をはじめ、今すぐ必要な施策について伺う部分もあるが、大半は未来予想図…未来を見据えて今何をすべきなのだろうか、という視点で議論させていただきたいと思う。

1.まちの価値の向上について「公園を核とした未来へ誇れるまちづくりを~公園包括管理事業は、東村山市の特性を十分に生かしたものに」

鉄道連続立体化や着手済みの都市計画道路など、周辺他市に比べかなり遅れていた基盤整備については、一定の段階まで進めることは必要と考えているので、直接、間接に影響を受ける沿線・沿道住民へ十分に配慮しつつ、予定が遅れることのないよう最大限の努力をお願いしたい。同時に、人口減少や社会経済状況を見据えた見直し、修正の議論についても、国や都の動向を注視して対応願いたい。

その上で、3年度から公園管理に新たな手法を導入するとしていること絞り、以下伺っていく。

1)本事業に踏み出す理由、対象となる施設数、目指す姿、重視する点、現段階で考えるおおよそのスケジュールをご説明願いたい。あり方報告書にはどのような声が寄せられ、どう反映していかれるのか。

2)数多く存在する公園は、その特性や経緯によって、いくつかのカテゴリーに大別されると考えるが、どのような管理手法を考えているのか伺う。

3)里山の自然が色濃く残る公園、小中学生が思い切り気兼ねなくボール遊びができる公園、インクルーシブ公園、防災機能に特化した公園など、既に当市の魅力形成に寄与している公園もあれば、実現が強く期待される公園もある。ぜひ、当事者や関係者の声も十分に聴き、特色があり魅力溢れ、市民の居場所となる公園づくりへ踏み出していただきたい。考えを伺う。

4)民間事業者と共に管理運営を進める、新しいフェーズに入るが、極めて重要なのはパートナーとなる事業者の選定であるし、その前提となるのは、市としての明確なビジョンであると思う。グリーンインフラの重要性や当市の特性への理解、公園利用の主体となる多様な市民との協働、連携に造詣の深い事業者を選定できるかどうかに事業の成否がかかっていると考える。見解を伺う。

2.人の活力の向上について~「子どもを核としたチルドレンファーストのまちづくりを」

1)保育所の待機児解消への見通しを伺うと共に、再三提起してきた「保育の質」維持向上へに今後どう取り組んでいくのか伺う。

2)コロナ禍も踏まえてオンライン活用を進めることについて、妊産婦相談、病児病後児保育の現状と課題を伺う。

3)コロナ禍での児童虐待の状況はどうか。子育て包括支援センターとしての1年の成果と課題についても伺う。民法改正(体罰禁止)を踏まえた市の取組みはどう進めていくのか。

4)新たな特別支援学級開設に期待する効果を伺う。課題があるとすれば何か。東村山市が目指すインクルーシブ教育とはどのようなものか、改めて伺う。

5)バリアフリー法が改正され、市立小中学校も義務化されたことをどう受け止め、どう対応しようとしているのか伺う。

6)医療的ケア児について、現時点において3年度入学予定児童は何名か。受け入れるための体制づくりはどう進められているか。ガイドラインは当事者の意見を十分に聴いて策定いただきたいが、いかがか。

7)児童クラブについて、市長は、「現状のニーズに対応しうる環境が量的にはほぼ整ってきたのではないか。今後は、(中略)サービスの質の維持向上に努めてまいります」と12月議会で述べられている。重視すべき「質」とは何か、どのように取り組んでいかれるのか、考えを伺う。

8)総合計画に明記された「子どもの最善の利益」と「子どもの権利」が尊重される地域社会の実現について、どう取り組んでいかれるのか、伺う。

3.くらしの質の向上について~「多様な主体と手を携えて環境先進都市へ前進を」

1)秋水園を環境行政、循環型社会実現への拠点としていくことが重要と考える。廃棄物処理と共に、久しぶりに環境施策の所管にもなるので、市民と共に再生エネルギー施策の推進にも力を入れていただきたい。所管替えの意図も含め、考えを伺う。

2)新たな公共交通政策をどう進めるのか、従来の取組から見えて来た課題は何か。買い物難民の対策などは急務と考える。計画の前倒しは難しいのか、という点も含めて伺う。

4.計画推進のための都市経営について~「誰も取り残さないためのデジタル化を」

1)経営改革・情報化担当部長という特命部長を置くことは時宜にかなっていると考え、賛同したい。狙いを伺う。一方で市長、副市長2名、経営政策部の部長2名という組織のトップ部分が肥大化する印象もある。指揮命令系統の複雑化、新たなタテワリを生まぬよう、政策形成や意思決定プロセスの見える化と、チーム市役所という意識を全職員が共有して日々の仕事に打ち込める環境整備を大事にしていただきたい。考えを伺う。

2)情報政策やICT化については、これまで後れを取ってきた面が否めない当市だが、キャッチアップを目指すのではなく、トップランナーへ駆け上がる意識で進めていただきたい。誰も取り残さないデジタル化ではなく、誰も取り残さないためのデジタル化、徹底的に人に優しいデジタル化を図っていただきたい。考えを伺う。

5.その他~最後に2点 

1)コロナ禍の厳しい状況を受けて、「最後は生活保護がある」と首相が発言されたが、生活保護は最後の手段ではなく、最後の手段にならないための制度であると私は学び、理解している。市長の見解を伺いたい。

2)新型コロナ対策、ワクチン接種の実施については、やるべきことをしっかりやっていただけると確信しているが、自治体間格差がはっきりと出ることになるので、市民の不安を払拭し、順調に進めていただくことを切にお願いしたい。その上で、全生園と共にある東村山だからこそ考えなければいけないことがあると思うので、以下の西日本新聞のコラム(1月30日付 「怒りて言う刑罰は不要」)をぜひお読みいただき、市長の見解をお伺いしたい。ぜひ、内外に市としての「差別は許さない」という発信を強化いただきたい。

3月議会が始まりました(初日の報告)

昨日から始まった東村山市議会3月定例議会。

10時に市長による招集挨拶があり、直ちに開会。

◎ 会議録署名議員の指名…議長が山口みよ、志村誠両議員を指名

◎ 会期の決定…2月24日~3月25日までの30日間とすることが諮られ、朝木直子議員以外の賛成で決定

◎ 市長による施政方針説明…令和3年度の市政運営の方針と当面する諸課題について、ご報告かたがた所信の一端を申し上げ…で始まり、約75分間。⇒既に市HPに全文アップされ市長ご自身もFBで報告されています。これに対する代表質問を明日4会派が行います。

◎令和2年度 後期高齢者医療特別会計 補正予算第2号…質疑、答弁ののち、朝木議員以外の賛成で可決

◎令和2年度 介護保険事業特別会計 補正予算第2号…質疑、答弁ののち、共産党5名、朝木議員以外の賛成で可決

◎令和2年度 下水道事業会計 補正予算第2号…質疑、答弁ののち、朝木議員以外の賛成で可決

◎常任委員会へ付託する議案の上程…市長より提案説明ののち、政策総務委員会へ1件(組織条例の一部改正)、厚生委員会へ2件(介護保険条例の一部改正、保育所の利用者負担条例の一部改正)、生活文教委員会へ2件(小口事業資金融資条例の一部改正、緊急対策特別資金融資利子補給補助金等基金条例の新設)、まちづくり環境委員会へ4件(廃棄物処理及び再利用の促進条例の一部改正、市道路認定2件、市道路廃止1件)を附託

⇒3月5日からの委員会で審査し、結論を出します。

◎令和3年度予算案(5件)の上程…市長からの趣旨説明後、熊木議長により、議長と石橋副議長以外の23名が委員に指名されました。直ちに第1回の予算特別委員会が開かれ、正副委員長の互選が行われました。

【委員長選挙】横尾たかお16票 朝木直子7票 ⇒横尾議員が委員長に

【副委員長選挙】小林美緒15票 山口みよ7票 土方桂1票 ⇒小林議員が副委員長に

◎選挙管理委員会委員の選挙…地方自治法の定めで、4名の委員と4名の補充員を議会が選ぶことになっています。25名による投票の結果、以下の方たちに決定しました。(敬称略)

【委員】川島正仁6票/川上隆之6票/国分修二5票/佐伯昭5票

【補充員】金子康子8票/堀雅美8票/鈴木俊夫6票/小山茂3票

18時少し前に議事が終了後、教育長から「市内小学校で新型コロナ感染者が発生したため、大事を取って来週月曜日まで学級閉鎖とする」旨の報告があり、散会となりました。

明日は4会派による代表質問です。長くなったので別記事とします。

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写真のクッキーは、市内の作業所「かりん」さんのものです。毎月末に市役所玄関前のバス停のところにお店が出て、さつまいもやブルーベリー等が練りこんである優しい味が揃っています。いいね!コメントするシェア

過去最大の令和3年度予算

東村山市の令和3年(2021年)度予算案が今日午前、公表され、記者会見が開かれると共に市HPにも掲載されました。

渡部市長も既にfacebookにアップされていますが、一般会計総額も、3つの特別会計と1つの公営企業会計を加えた総合計も、過去最大となっています。

HP上はPDFになっているので、ここには主要な数値をテキストと画像化してアップします。

拡散にご協力お願いします➡「東村山税務署には駐車場がありませんので、車で来ないでください」

SNSで書いておられる方もいますし、既にご存知の方もいるでしょうし、でも「全く伝わっていない」というご指摘もいただいています。近隣の方から不安の声もいただいています。

とにもかくにも、東村山税務署が管轄する小平市、清瀬市、東久留米市、西東京市の方にも拡散のご協力をぜひお願いいたします。

★3月15日の期限までの1か月半、東村山税務署にお越しになる方は、マイカーでの来場を避けてください。

★極力、オンラインでの申告に切り替えてください。

で、今日昼前に税務署を訪ねて総務課長さんにお会いしてお話を伺うと共に、対策をお願いしてきました。

課長さんの説明要旨)

・例年、都有地(都営住宅跡地)を国(税務署)が借り上げる形で期間限定で開設してきた臨時駐車場は、都側の事情で今後は借りることはできなくなっていて、これは昨年度中には決まっていたので、今年度は都に対する使用料も計上していない。

・例年、1月半ばからの2か月間で約2万台が利用し、この時期は一日あたり数十台、最後の1週間は1,000台を超える。

・昨年の確定申告時に来られた方には「来年は駐車場はありません」というお知らせを配布したほか、税務署内外に掲示したり、税務署HPに掲載して周知を図って来た。

・車で来られた方に警備員からチラシを渡して、近隣のコインパーキングを案内している。 とのことでした。 これですね。

確かに、税務署の入口、窓口、外壁などにはあちこち掲示がされていますが、そこまで行かない限りは知り得ませんし、警備員が路肩に停めた運転手にその場で紙を渡して対応が行き届くとも思えません。 税務署HPの表記は、全然目立ちません。

配っているチラシに示されている周辺のパーキングは、小さいところは今日あたりでもほぼ満車ですし、東村山駅西口再開発ビルの駐車場も遠いですし、86台と言っても最近はあまり空いていません。ほぼヨーカドー頼みなのだと感じます。

伝えたと言っても、伝わっているとは思えず、ノーアポでの来訪に丁寧にご対応いただいたことには感謝しつつ、正直言って税務署側の見通しは甘いものだと感じました。

私が求めた点は以下です。

・HPの今の表記では全く伝わらないので、できるだけ早く、「駐車場はないので車では来ないでください」とトップの目立つところに出して、オンライン申告ももっと強力にアピールしてほしい。

・既に近隣の民地や路地への駐停車を心配する声も聞いていおり、事故を心配する声もあるので、周辺対策を徹底してほしい。

・例年よりも早い時期から市役所駐車場の混乱が予測されるので、市とよく連携して対応してほしい。

尚、自転車は、鷹の道側の小さな出入口から入ると置けるようになっています。 移動が難しい方には、正面玄関の前に専用駐車スペースがありますので、目の前に着けて警備員さんに伝えてください。

私としては同じように心配をしている他の議員たちとも一緒に周知に努めることと、対象自治体の知り合いの議員や職員さんに直接伝えて周知に努めてもらうようお願いをします。

最後に、会場への入場には「入場整理券」が必要なのだそうです。 当日会場で配付するとしていますが、LINEアプリで事前に入手できるので、「国税庁LINE公式アカウント」を「友だち追加」して日時指定の入場整理券を手に入れるのがよさそうです。 ★詳しくは国税庁のHP★から 

改善を重ねつつ…オンライン議会報告

東村山市議会では、リアルでの議会報告会が昨年2月を最後にできなくなり、5月はやむを得ず中止。その後、8月、11月とリアルを検討するも、公的機関の責任としては難しいと判断し、議会報告部分だけを動画にしてyoutubeにより発信してきました。

そして今回もまた、広報広聴委員と議会事務局それぞれが手持ちの機材と知恵を持ち寄って、オンライン議会報告の作業を重ねています。

今日午後はその収録を行ないました。

試行錯誤の5倍か10倍だった8月、依然として悪戦苦闘しながらだった11月の反省を踏まえ、私たち委員もだいぶ作業の要領を得て、見通しが持てるようになった気がします。

これまでの議長、副議長だけでなく、議運委員長、議員報酬特別委員長らにも登場願って、話し手の顔が見えるような工夫を施しましたし、発言者の音声もクリアに入れることができました。

鈴木たつお議員と浅見みどり議員の司会進行、議案報告を担当した下澤ゆきお議員、渡辺英子議員のパートも、前回までと比べてブラッシュアップされた感じだと思います、手前味噌ですが。

横尾議員のディレクトで細切れに収録した動画を、土方桂議員が中心になって一本の動画に繋ぎ、明後日にはリハとして全議員に観てもらって必要なら修正を加え、来週にはさらにそこに手話通訳の映像を加えます。

配信は2月半ばを予定しており、今回もグーグルフォームを活用したオンラインアンケートでご意見、ご感想を募集する予定です。

年度が替わった5月には、また皆さんに会場に来ていただいて意見交換ができれば…と一同願っていますが、オンラインにしたことで議会HPから初めてご覧いただいた方が結構いらっしゃることがオンラインアンケートの結果わかっていますので、積極的な意味でオンラインとの併用を念頭に今後も進めていくことになるだろうと思います。

増える患者数…「調整中」のハイリスク者対策を最優先に

1月8日に発せられた緊急事態宣言から今日で2週間。東村山市も患者数がここに来て今までとは違うペースで増え続けています。

市HPでPDF版になっている9月分からの数字をエクセルに打ち込んで、推移をグラフとして可視化してみました。(市には、こういう数字はぜひオープンデータ化してほしい!と何度も言ってきたのになぁ…)

1月21日(1月20日時点)公表数では、2度目の一日20人。

当初からの累計では395人ですが、1月だけで179人にのぼります。

そして最も気になるのは現在進行形と思われる方(療養中)の数です。元日時点で36人が、最新では138人です。

今、国から自治体に求められているワクチン接種の体制づくりは、前代未聞の突貫工事のように見えます。

もちろん、それは極めて重要なことだとわかりますが、ここにきて改めて最も問題だと考えていることは、感染が判明した市民がどなたであるのか、という情報を市が一切持っていないことです。

これは、すべて保健所の管轄であることから東京都の業務であり、市が放棄をしているわけではありません。

しかし、保健所からは悲鳴が上がり、実際に「調整中」は増え続けています。

緑色が入院中、黒色が宿泊療養中、黄色が自宅療養中、赤が調整中です。

入院されている方は看護下に置かれていますから、まだよいのかもしれません。

ホテル等への宿泊療養の方は数字を見ていただければわかりますが、殆どいません。

自宅療養中は微増傾向ですが、症状が出ているのに在宅を余儀なくされている独居の方などはとても心配です。

そして何より、連日80名超えとなっている「調整中」の方は、保健所の懸命の対応にも関わらず、実質的に待機が続いている方々であり、中にはすぐにでも適切なサポートが必要な方が少なくない数いるはずです。

ここを保健所以外の別の所管の職員が担うことで危機を乗り越えようと動き始めた県がある、というニュースを先ほど観ました。

東京都は一体どう考え、なにをしているのでしょう?

もちろん、市区町村もコロナ対応で業務が逼迫している部署もありますが、保健所の窮状を見れば、総力戦にはまだ遠い状況に見えます。

東村山市で言えば、15万市民のうち138人も現在進行形の方がいるのに、それがどこのどなたなのか、が全く分からないままなのです。

これが震災であったらと考えると、あり得ないことでしょう。

パルスオキシメーターを大至急貸し出せないのか?と相談を受けましたが、どなたに届けるべきなのか、必要な情報を市は持っていません。

せめて、直接に責任を負っている市民に対しては、基礎自治体として市区町村がサポートできるように、どの方がどういう状況なのかという情報を都は提供し、共有することが不可欠ではないのか。

オンラインアンケートにご協力お願いします!

東村山市議会の厚生委員会では、「実効性ある受動喫煙対策」について、オンラインによるアンケート調査を開始しました。2月1日(月)までを期間としていますが、お時間のある時にぜひ早目にコチラからアクセスいただき、ご回答いただけたら幸いです。

★オンラインアンケート(グーグルフォーム)★

東村山市は2008年に「路上喫煙防止条例」を制定して、環境・美化・安全という観点からの取組み(「歩きたばこ」「ポイ捨て」禁止など)や駅前への喫煙所設置などを進めてきて、一定の成果をあげてきています。

一方で、健康面からのタバコ対策…「受動喫煙」を防止する取り組みは、2018年に施行された「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」、昨年4月に施行された「改正健康増進法」「東京都受動喫煙防止条例」に基づいて少しずつ進められつつありますが、一昨年9月議会に、「受動喫煙による健康への悪影響から市民の命と健康、とりわけ通学路での受動喫煙などから子どもたちの命と健康を守る」ことを求め、「東村山市受動喫煙防止条例の制定を求める請願」が提出されました。

この陳情は、お出しになった方のご事情で審査途中に取り下げとなりましたが、昨年2月の議会報告会の意見交換会の中で、ご参加いただいた方たちからご指摘やご意見を多くいただきましたので、委員会として昨年3月議会から「実効性ある受動喫煙対策について」をテーマ(所管事務調査といいます)として、調査や協議を進めてきました。

議員として4年間の任期が今年5月末で折り返しを迎えると、一昨年の選挙後に決定した正副議長や常任委員会の委員構成などを一新するので、現在の委員会メンバーでの議論は今年3月議会で終了することになります。そのため、これまでの調査内容に、今回のアンケートでいただくご意見を加え、委員会としてのまとめや提言に繋げていきたいと考えています。

どうしてこういう対策になったのだろうか?

東村山駅東口からすぐの府中街道との交差点(Aとします)と、久米川駅北口から新青梅街道へ出る都道の大きな交差点(栄町1丁目交差点・Bとします)に、視覚障がい者用の音声装置がついたことをご存知の方も多いと思います。

【A交差点の押しボタン】
【松屋側からウエルパーク側をのぞむ】

装置の青いボタンに触れると、ピヨッピヨッピヨッと音が出て安全に渡れる、ことになっています。しかし、現場に立ってみるとすぐにわかりますが、Aはまだしも、Bについては全盲の方が自力で渡ることは依然として無理だろうと思います。

視覚障がいの方が苦手なのは、手掛かりや足掛かりの無い広い空間であり、方向がわからなくなることは命に関わる事故に直結しかねません。そんなことは私が言わなくても、障害福祉担当はもちろん知っていますし、道路政策を進める担当も承知のはずです。

そこでA交差点を見ると、直角に交わっていて道幅もそう広いわけではないので、信号がかわったことがわかれば、全盲の方も対岸へまっすぐに渡ればいいわけですし、人の流れを感じて一緒に進むことはそう難しいことではないと思われます。

【A:東村山駅東口 さくら通りと府中街道の交差点】

ところがB交差点は、航空写真でわかるように交差点部分が大変広く、2つの大きな道路が斜めに交わっているために、方向を定めて進むことが大変難しい構造になっています。信号のサイクルは、東西に走る新青梅街道が1分10秒強(1分+右折10秒)/南北に走る都道が40秒強(30秒+右折10秒)/歩行者信号30秒強(20秒+点滅10秒)で合計2分30秒ほどですが、音声ボタンが押された場合も20秒で途切れ、その10秒後には新青梅街道の車が一斉に走り始めます。

【B:久米川駅北口 新青梅街道と都道の交差点】

この交差点は、5年ほど前に歩道橋が撤去されて以来、そこを白杖を頼りに渡っていた視覚障がい者が方向が掴めなくなって渡れなくなってしまったため、一般質問や予算・決算審査の場を通じて、一日も早い安全対策を求めて来た箇所です。「市としては認識しており、道路管理者である東京都と交通管理者である警察には要望を上げてある」という答弁が重ねてされてきましたが、その際に私が幾度も強調したことは、「当事者の声をきちんと聴いて進めてほしい」ということでした。

実際に現場を立って1時間ほど観察しましたが、この音声装置の設置によって何が改善されたのか?なぜエスコートゾーン(横断歩道上に敷設する点字ブロック)が設置されなかったのか?10か所ほどの設置にいくらかかったのか?(都費のはずではありますが)等々…そして何より、この設置について、視覚障がい当事者の意見はどう聴いたのか?
週明けから確認に入りたいと思います。

【佐藤水産前の押しボタン】
【交差点北東角からのぞむ】

新たな年の幕開けに

昨夕、2020年の太陽を見送り、今朝、2021年の太陽を迎えました。

多摩湖の堰堤にぎっしり詰めかけた人々の多さには、新しい年を何とかいい年にしたいという思いが詰まっているような気がしました。

午前6時50分を少し過ぎた頃、山の端から2021年の初日の出が顔を見せてくれました。

当たり前が当たり前でなくなった2020年。この状況は最低でも半年、もしかしたら来年の今日も続いているのかもしれません。

できるはずのことができなくなることもまだまだ続くのだろうと思いますが、結びづらくなった人と人の繋がりをそれでも結ぶことを考えて、何があろうと笑顔で気持ちよく動ける自分でありたい、とまっさらな元日の青空を見上げて思いました。 

別に特別なことは無くてもいいので、誰もが人間らしく普通に生活できることのために仕事をし、暮らしていきたいと思います。

本年もお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。