25年度予算案は可決。私たちも本年度は賛成しました。(討論全文掲載)

火曜日から4日間にわたって開催した予算特別委員会が、先ほど19時25分頃に全て終わりました。

総額488億円余の一般会計については、自民6名、公明5名、みんなの党1名、新生保守の会1名、変わろう!議会・東村山2名の計15名が賛成。共産4、東村山を良くする会3、草の根1の計8名が反対。賛成多数での可決と決しました。

国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、下水道の4つの特別会計は、草の根の矢野議員と、良くする会の朝木議員だけが反対し、21名の賛成多数で可決となりました。

私と大塚議員の「変わろう!議会・東村山」としての一般会計予算案に対する賛成討論の全文は以下の通りです。

 

私たちの会派は、総額488億の予算を伴う一つ一つの事業が、どういう思いや構えの中で紡ぎ出され、数値化され、実現に向けて動き出そうとしているのか、という視点で今回の予算案について議論を重ねた結果、本予算案について賛成すべきと判断し、以下、その考え方を申し述べます。

今日まで続いた予算委員会は、東村山市役所という一つの組織の基本姿勢は何か、各所管がチームとしてどう機能しているのか、はたまたしていないのか、がかなりリアルに伝わってくる場だと改めて感じる4日間でした。

市民を信じ、腹をくくって市民とともに歩み始めたのか、相変わらず内向きの現状肯定の論理ばかりで日々の業務を進めているのか、でくっきりと明暗が分かれ始めているように思うのです。

25年度は自治基本条例が完成を見る年です。総合計画策定ワークショップに始まり、現在の市民会議までの様々な新たなアプローチは、画期的なものでありましたし、それをどう活かせるのか、スタンダードにできるのか、がまさに自治基本条例を制定する目的そのものであり、今後の当市にとって本当に大切なテーマであると考えます。人権の森構想のプロセスでも発揮されている市内の有為な人材とのコラボレーションも、今後ますます拡充させていただきたい。

放射能対策について、食材放射能測定に至るまで一貫して市民とともに進めていることも、他の自治体にはないことです。市民と行政の信頼の上で初めて成り立つものであり、市民協働の実践例として高く評価します。行政にとっては種々のむずかしさもある中で、それでも前へ、ともに進めていこうという姿勢を崩さずにいてくださることに感謝申し上げたいと思います。

一方で、実効性や緊急性を理解せず、市民の実態に向き合う意欲が感じられない自殺防止事業、長い経過の中で市民からの信頼を失い続けてきた生ごみ堆肥化事業、リサくるセンター建設への不十分な説明責任、国の100%出資だからなのか、導入への丁寧な議論が不足していると思われる生活保護行政対象暴力対策員の配置等、そこに関係する市民をもっとリアルに心に置き、向き合い方を今一度、真剣かつ真摯に議論いただきたい。

またかつてと比べ、誠実かつ一生懸命に、議会からの質疑に向き合おうとする答弁者、特に若い世代の姿勢を、率直に評価するものです。様々な立場が混在する職場のリーダーとして、多くの困難を抱えながらチームを束ねるのは大変だろうと拝察しますが、職場内でも、市民と向き合う時も、小さな声に真摯に耳を傾け、特に障がいや経済的な困難を抱える市民に寄り添い、心ある政策遂行集団をつくっていっていただきたいと思います。

保育所定員枠の大幅拡大への努力や病児病後児保育の実現を率直に評価しつつ、子どもの最善を願い、質の維持向上に心して取り組んでいただきたい。

障がい児への支援策、学校図書館司書配置のさらなる改善も、前進を止めない意思の表れと受け止めました。

最後に、教育支援課の新設に大いに期待するとともに、当事者の声と丹念に向き合い、寄り添い、さらなる展開へと確実につなげていただくよう願い、会派としての討論といたします。

 

 

明日から25年度予算の審議に入ります。

2年前の今日14時46分。私はちょうど予算委員会の質問席にいました。総務費の質疑の途中で激震に遭い、審議中断。急いで役所玄関前に出たものの、度重なる大きな余震で市役所や向かいの図書館のガラスが聞いたこともない音を立てながらたわみ、きしんでいたことを思い出します。

本庁舎は耐震性が低いために中へ戻ることは許されず、その場で全議員が集まって延会の手続きをとりました。

当日の会議録にはこう記されています。

午後3時20分再開
◎山川委員長 再開します。
  ただいま再開いたしましたが、このような状態ですので、本日はこれで終了します。
  なお、次回の委員会については、週明けに連絡いたします。本日の分については、16日に行うことになると思いますので、よろしくお願いします。
  本日の予算特別委員会は、以上をもって終了いたします。
午後3時21分閉会

【事務局付記】
・ 午後2時46分、「東日本大震災(マグニチュード9)」発生。
・ 「午後3時20分再開」以後は、避難した本庁舎正面入り口前広場での会議である。
 東村山市議会委員会条例第30条の規定により、ここに署名又は押印する。

 

その後、南相馬市、石巻市雄勝、気仙沼市大島…と人のつながりの中でボランティアに伺ったり、物産販売のお手伝い等をする機会がありましたが、継続して何かができてきたとは、とても言えません。

決して忘れない、と言いながら、日々の中でどれほど思いをいたしているだろう…と自問しながら、今日の政府主催追悼式での3人の遺族の方の言葉を聞いていました。

 

さて、2月22日に開会した3月議会は、一般質問や常任委員会、特別委員会等の前半の日程を終え、明日からの4日間は25年度予算案の審議を行います。

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3月議会で審議される議案(当初分)

明後日から始まる3月定例市議会。

市長からは議案第1号~22号までの22件が本会議で提案される予定です。

また、議員提出として3件の条例改正を予定しています。

告示日だった先週金曜日(22日)以降、市議会HPで全ての議案書にリンクし、内容を読んでいただけるようになっています。尚、こういう形で議案全文をすぐに見ていただけるようになっている議会はまだごく少数。遅れているところも多々ある東村山市議会ですが、プラスはプラスとしてたまには宣伝でございました。

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一挙公開!25年3月議会 一般質問通告書(全19名分)

 

今週金曜日(22日)に開会する平成25年3月定例市議会。

標準市議会会議規則第62条に「1.議員は、市の一般事務について、議長の許可を得て質問することができる。 2.質問者は、議長の定めた期間内に、議長にその要旨を文書で通告しなければならない。」と規定されている一般質問は、2月27日(水)28日(木)3月1日(金)の3日間にわたって行われます。

東村山市議会では、3月議会と9月議会では3名以上の会派代表者については市長の施政方針に対する「代表質問」を行うため、一般質問は行わない慣例となっており、今回は北久保(自民)、伊藤(公明)、保延(共産)、奥谷(良くする会)各議員がその対象となります。また、議長も質問に立ちませんので、一般質問の権利があるのは残りの20名。肥沼茂男議員が前回に続いて行わないようですので、19名が順次質問に立つこととなります。

また質問順は、東村山市議会では議会ごとに議席番号の前からと後ろからを交互に行う慣例となっており、今議会は27日(水)10時の25番・大塚恵美子議員を皮切りに、24番・佐藤、23番・山口、20番・島田…と続きます。

質問に対する持ち時間である一人20分をフルに使い切る議員あり、あっという間に終わる議員あり、といろいろですが、質問時間におおよそ1.5~2倍くらいの答弁時間を加えたくらいが往復でかかります。

おそらく、初日と2日目が7~8名程度、3日目に4、5名という配分になるのではないかと思われます。

傍聴に来られる方のことを考えれば、多少それぞれの日の閉会時間が延びようが早まろうが、予め各日の人数を決めましょう、という提案もしていますが、まだ合意に至っていません。

それでは、今回も全19名分45ページをスキャンアップしましたので、ご覧いただき、ご活用ください。

3月定例議会が招集されました

本日、市長より3月定例市議会を来週2月22日(金)に招集する旨の告示がありました。

12月議会終了時には調整が図られていて、この日となることがわかっていましたが、不測の事情によって変更される可能性がゼロとは言えない、というのが大前提。

この招集告示をもってして、初めて正式に3月定例市議会が決まったことになります。建前と言えば建前ですが、理と言えば理、のお話。

会期については、議会として決定するための議会運営委員会を現在開催しています。

これも3月25日(月)までの予定ということは動かないと思いますが、正式には初日(22日)に議決をとることで決定となります。

今日の11時に提出された一般質問通告書についての確認作業を含め、まだ議会運営委員会は続いています。
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志高き公務員に感服!「飯田研究集会」に参加して

2月2日(土)3日(日)に長野県飯田市で開かれた「未来を拓く自治と協働のまちづくり目指す飯田研究集会」。

私は1月12日に自治体学会のメーリングリストで「21世紀の日本を救うために、また、これからの地域社会の編み直しに対して、公民館、社会教育は、何ができるだろうか?」というメッセージとともに開催を知り、急遽申し込みました。

2日のお昼過ぎに飯田市竜丘公民館に到着すると、国、都道府県、市町村の公務員を中心に、研究者やNPOの方たち等々、全国から155名が集っていました。

 

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市議会発&初のアンケートを明日1/25(金)からお願いします!

議会基本条例制定を進める特別委員会(石橋光明委員長)を開催した前日(17・木)、委員14名中11名が出席し、議会として初めて取り組むアンケートについて、市議会だより2月1日号に掲載する記事の確認と、回収箱の製作を行いました。

議会というところは、事務的なことは事務局職員にやってもらうものだという考え方で進められてきた面が多いのですが、議会改革については議員自らが、不得意でも下手っぴでも、できる限り自分たちでやっていこう、ということで…こんな光景になりました。まあ実際には事務局の蔭のサポートあってのことですが…。

 

 

 

一昨年2月に、市民とともに議会改革を学ぼうという趣旨で、初めて講演会を企画し、その際には正副議長以下の有志で駅頭に立って、PRを行いました。

今回もそのような取り組みになっていくと思いますが、アンケートはまず、市議会だより2月1日号の8面全部を使ってお知らせすると同時に、アンケートそのものを刷り込みますので、切り取ってそのままFAXしていただけるような作りになっています。

公民館や図書館、市役所1階の情報コーナー、スポーツセンター、子育て総合支援センターころころの森にも置かせていただくお願いをさせていただき、本日(24日・木)、委員で手分けをして設置してきました。

期間は1月25(金)から3月1日(金)。

ぜひともご協力いただけますようお願いいたします。

 

 

生活文教委員会の報告(生涯学習計画ほか)

今日午前中に開かれた市議会生活文教委員会。

昨年6月以降、所管事務調査事項としている「生涯学習計画について」を議題とし、所管からの説明を受けた後に質疑&意見を申し述べました。

 

昨年9月議会で初めて報告を受けた際に、「形ばかり策定しても意味がないので、じっくりやるべき」という指摘が各委員からあったことや、その後の委員会での経過についても以下のようにお伝えしてきました。

2012年10月23日記事:せっかく作るならちゃんとしたものにしてほしい「生涯学習計画」
2012年11月15日記事:生涯学習計画についての議論

 

私自身は委員会での議論だけでなく、経過をできるだけ正確に把握したいと思い、本丸の生涯学習協議会をはじめ、公民館運営審議会、社会教育委員の会議、そして先週は教育委員会の定例会議も傍聴してきました。

 

今日もそれを踏まえ、かなり発言をさせてもらいました。1章から4章で成る計画案のうち、今日は具体的施策を示す4章は調整が間に合わなかったということで提示されませんでしたが、それ以外の点をできるだけ手短に報告します。

 

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明日、市民発&初の企画「議会ってなんだろう-市民と議員が語り合う会」開催

穏やかな青空が広がっている1月11日午後の東村山です。

さて、「議会を知りたい市民の会」の皆さん主催の「議会ってなんだろうー市民と議員が語り合う会」が明日12日(土)午後2時から開かれます。

昨年末に全議員にお声掛けいただきましが、島田久仁副議長、福田かづこ議員、伊藤真一議員、大塚恵美子議員と私の5名が市議会からは参加させていただくようです。
市民主催の呼びかけがあって超党派で議員が出席するというのは、保育園・学童クラブの障がい児連絡会の皆さんの集まり等、様々なテーマの当事者の方たちの会としては時折ありますが、議会全般を対象とした形では初めてのことと思います。
問う人と答える人、というような構図ではなく、ざっくばらんな話ができたらと願っています。
私は主催者ではありませんが、市民の方たち主催のこのような企画がぜひ根付いてほしいという思いを込めて、ご案内させていただきます。
詳しくは、同会HPをご覧ください

 

映画「むかしMattoの町があった」のご案内

1月27日(日)午後2時から、ミニ講演会とイタリア映画「むかしMattoの町があった」上映会が開かれます。

市内のNPO法人けやき の皆さんが、バザーリア映画を自主上映する180人のMattoの会 の協力を得て開催されるとのこと。

会場は東村山駅西口ビル内公益施設サンパルネ2階のホール。

私は以前から存じ上げている市内のグループホーム「みのり荘」の方から情報をいただきました。

 

昨年だったでしょうか。これもみのり荘の方に教えていただいて知った、精神病院を全廃したイタリアの映画「人生、ここにあり!」を観に行き、温かな気持ちに包まれ、大いに涙しました。

今回も派手な映画ではないと思いますが、市内でこういうことに地道に取り組んでくださる方たちに感謝です。

観に行ってみようかな、と思われた方は、「NPO法人けやき」さん、あるいは私でもOKです。ご一報ください。

条例制定について、ぜひご意見を!

11月29日から12月19日まで開かれた12月議会は、街を二分するような大きな議案はありませんでしたが、第2次地方分権一括法の影響で国や都から市に下りてきた事務に関する条例改正が多く提案され、いずれも可決されました。

ただ、新しく条例をつくる際に、市民意見の聴取をせずに行った点については、今後の見直しを強く求めました。

初心に返る。

新しい年がスタートしました。

東京は比較的穏やかなお正月だったように思いますが、大震災からまもなく2年。津波の被害に遭われた方たち、そして原発事故で暮らしを奪われた方たちにとっては、まだまだ何も進んでいないわけですし、子どもたちを中心とした被曝の影響も、未来に向かって全くわからない状況が続きます。

命を脅かす深刻な事態は何ら変わっていませんし、すっかり報じられなくなった分、余計恐ろしさを感じるこの頃です。

年の暮れに政権が替わり、少し前まで自分たちの行ってきたことが無かったことのように国を語る人たちもいるようです。しかし私たち大人たちは、起きてはならないことが起きたことの重さを決して忘れることなく、その対応にこそ国を挙げて全力を傾けなければいけないし、再び起きた時には取り返しがつかない事態になるということを常に念頭に置きながら、日々最善を尽くさねば、と思います。

 

私自身は、無所属の地方議会人として働かせていただいて、今年5月で10年が経とうとしています。

年の初めにあたり、10年前を思い出していました。

「学び続け、動き続ける」「1票を持たない子どもたちの声を政治に活かす」「制度の狭間に光を当てる」。

いつの間にか東村山市議会という小さな社会の中の常識にとらわれ、慣れを生んでいる面がいろいろあると感じます。

一人の声を丁寧に聞き、考え方の違う方たちとも大いに議論し、小さなことでも形にしていく。そんな一年にしたいと思っています。

議会改革、遅々として…(その1)

12月議会も残すところ19日の最終日だけとなりました。追加上程される議案が無かったため、初日に提案されて各委員会に付託、審議された議案についての委員長報告と、結論が出された請願についての委員長報告があり、いずれも本会議において全議員で採決を図ります。

一方で、今週末に投票日を迎える衆議院選挙と都知事選挙にも、各議員それぞれの立場で関与したりしなかったり…で議会内は落ち着かない空気が続いています。

で、それを言い訳にできずるはずもなく…、ブログの更新がすっかり滞っていることはお恥ずかしい限りです。

 

ということで、昨日の2つの委員会について報告します。

午前中には議会運営委員会、午後は議会基本条例制定を進める特別委員会が開かれました。

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24年12月議会 23名の一般質問通告書

12月議会が本日(11月22日)告示され、会期は11月29日(木)~12月19日(水)と決まり、当初議案16件も配布されました。

当初議案の一覧一般質問一覧表市議会HPに既にアップされています。

 

私はいつものように、12月議会で一般質問をおこなう議員全員の通告書をスキャンアップします。(スキャナーの老朽なのか、影が入って少し読みづらいのですがご容赦ください)

議長は慣例として行いませんので、なぜかまたスルーの肥沼議員以外の23名が通告書を提出しています。

今議会では、これまでの一括質問方式ではなく、全員が初めて一問一答方式で行うこととなっています。議員も答弁側も少し勝手が違うかもしれません。

 

それでは、23名分全56ページは以下の通りです。※カーソルを当てると名前がわかります。

 

 

「東村山市民新聞」特有の報じ方を読み解く(その1)

草の根市民クラブの矢野穂積市議が発行人を名乗り、朝木直子議員が編集長を務める政治ビラ「東村山市民新聞」。

9月議会中途で朝木議員が草の根を脱会し、奥谷浩一・島崎よう子両議員と共に「東村山を良くする会」を結成したことから、新たに発行される号でどのような説明がされるのだろうか?と、一部マニアの間では注目されていた、かもしれません。

 

11月に入ったあたりから市内各戸に配布され始めた176号を見る限り、矢野発行人・朝木編集長という役割、紙面の体裁等には何ら変更はないようです。

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